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2016/08/05(金)
ベトナムの庶民の味!?“雷魚”を食べました【後編】
口当たりのいいダナンの地ビールを飲みつつ。
現地スタッフのハイくん以外の3人、揃いも揃って近畿エリア出身というのもあってか、酔いが回るにつれガサツにヅケヅケと、
「なぁ~、ハイくんって彼女おるのん?どうなん?どうなん?」などと、うっとおしさ満点の関西人バイアスをかけまくる僕たち。
彼のシャイ満載な照れ笑いを眺めているだけでビールが進むというものよ。
と、そんなゴキゲンな宴もいよいよ佳境を迎え、いよいよこれが本日のメインディッシュ!
待ちに待ったライギョ料理!…のはずですが。
鍋料理?フタを取ると、辺りにほんのりと香辛料の良い香りが漂います。カレー風味なのか??
身の部分だけアップに。
皮も付いたままのブツ切り状態。カレースープの黄色が染みていますが、噂で聞いていた通り、本来はきれいな白身のようです。
…ここで少し怖気づきました。やっぱりライギョが好きなので、なんとなく可哀想というか、もったいないような気もしてきて。
でも、ベトナムではこうやって、食材として確立されているわけだし。
何より、雷魚釣り仲間達に“本場の”ライギョの味を伝えたいですし。。。
思い切って、はふはふ…う~ん…
美味しいっ!
本当にめちゃ美味しいです。決して淡白なだけではない、しっかりと旨味のある白身の魚。おまけに皮と身の間のゼラチンもフッルフル!食感も素晴らしいです。
タイやフグよりももう少し分かり易いウマさか。オコゼやアコウとかに近いかも?何にしても、超・超高級魚の味わいではないか!?
写真で見ると香辛料もカレー風味もかなり強そうですが、実際に口にしてみると、全くそんなことはありません。ほんの香り付けというか、川魚独特の臭みを消すためのものといった程度です。
まあ、ライギョ好きすぎて、多少贔屓めに見すぎているところもあるでしょうが、とにかく、思っていた以上に美味しい魚であることは事実!
とても美味しいよ、ジーコくん。街の居酒屋で日常的にライギョを食べることができるなんて、やっぱりベトナムが羨ましいなぁ。
ジーコ「ホンマ、ウマいっすね~!えっ?日常的に食べるですって?僕はこれが初めてかも?いや…前に食べたことあるかなぁ?そんな、しょっちゅう口にするような魚じゃないと思いますよ~。」
えーっ!?本やネットでは『ベトナムの市場に行けば普通に見られる庶民の魚』みたいに書かれていることも多いけれど…!?
ライギョ料理・軽くまとめ
ベトナム人のハイくんによると、
■ライギョのことをベトナムでは“カー・ロック”と呼ぶ。カーとは魚という意味らしい。
■結婚式や誕生日のようなパーティーの場で、“尾頭付き”の状態で振舞われることが多い。
テーブルの隅に置いてあるメニュー表を見ると、たしかに尾頭付き状態のカー・ロックも。何だこりゃ、姿揚げか!?
■そんなに高級すぎる魚ではないが、かといって安い大衆魚でもない。お値段ちょっと高め?
たしかに、改めてメニューをよく見てみると、
1匹で85000ドンですから、日本円だとだいたい400円ぐらいの感覚。
僕らからしたら居酒屋でホッケでも頼むような値段に感じますが、こちらの物価などを考えると、やっぱりちょっと高めかもしれません。
日本でも北海道と沖縄の食文化が全く異なるように、ベトナムでも食材の地域差があると思うのです。なので、このハイくんの言葉が国内の一般論ではないとは思うのですが、ひとます中部のダナンでのライギョ料理についてはこんな感じのようです。
で、これは日本人の僕の感想ですが…
■思っていた以上に美味しい!臭みもないし、小骨もそんなに気になりませんでした。
表面の皮が臭いというイメージがあったのですが、全然問題なし。むしろ、皮の部分が美味しかったですね。
ただし、これはおそらく、ライギョの料理方法が確立されているベトナムだからこその味でしょう。香辛料や香草なども現地ならではのものでしょうし。日本でこの味を再現するのは難しいと思います。
(※寄生虫の問題もあるそうなので、もしこれをお読みになられても、日本のライギョを料理して…などとは考えないほうが良いと思います)
ともあれ。
愛好者として、一度は食べてみるべきと思っていた本場ベトナムのライギョ料理を、こんなローカル色満点のお店で味わえて。ジーコくん、ハイくん、そして向井社長のお陰です。感謝!!
お勘定を済ませた向井さん(ごちそうさまでした…いつも申し訳ないです!)が、帰りのタクシーの中でポソッと。
「さっきのお店、あれだけ飲んで食べて、日本円で2000円ちょっとでしたよ。3000円でお釣りが充分あるぐらい。」
安っ!
もちろん、もともとの物価がぜんぜん違うのだから、僕らが高い・安いを決めること自体ナンセンスだと分かってはいるものの。
やっぱり最高だよベトナム!また行きたいよダナン!!
…次回は必ずライギョ、いや“カー・ロック”を釣り上げてみせます。