映像制作のボーダーレスの秘密

岡本 良太
岡本 良太
ご当地情報・九州編
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廃墟―魚雷発射試験場跡【前編】

一般にはあまり知られていませんが、全国の廃墟マニアにはとっても有名な場所。でも少し辺鄙なところにあるので、実際に訪れることはなかなか叶わないという、長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)川棚町の『魚雷発射試験場跡』に行ってきました。

今は静かな観光地に

ここに来るのは3年ぶりぐらい?

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久しぶりに来てみると、ちゃんとした公園になっていました。前は放ったらかしというか、案内板もほとんどない、ただの海辺の空き地だったのですが。

この駐車場から少し歩くと、

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ドリームな感じはあまりしませんが、“片島ドリームランド”と銘打たれた芝生広場が広がっています。

公園を管理しておられる?もしくはここに住んでおられると思しきオジさんに、写真撮影とブログへの記載の確認を取ってみると、「おお、いくらでも撮れ撮れ!」と快くOKをいただきました。最近は断られることも多いんですけどね。九州の人間はみんな大らかで、そして太っ腹なのです。

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僕のような物好きが訪ねてくるだけではなく、最近では「撮影会のようなこともよくやってるみたいだよ」とのこと。おそらくはコスプレイヤーさんやローカルアイドルの撮影会とか?それかアマチュアバンドのPV、自主制作映画の撮影などでしょうか?

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芝生広場の端っこのほうには、すでにこんな感じの壕が口を開けていたりして、たしかに絵になるロケーションです。

かつては魚雷の街だった川棚

広場を抜けて森の中に足を踏み入れると、

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このようなコンクリートの枠の跡が、あちこちに見られます。

前にここを訪れた際、村の長老っぽいお爺さんにいろいろとお話を聞かせてもらったのですが、その方によると「魚雷がちゃんと水平に浮かぶかどうかを確かめるためのプールだったような…」とのこと。

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説明が前後してしまいましたが。

今では静かな漁村である川棚町。しかし、太平洋戦争の頃は魚雷を作るための工場が立ち並ぶ、とても賑やかな工業地帯だったそうです。

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街で作った魚雷を集め(自転車の部品や自動車の発動機などと、完全に偽装して作られていたそうです)不良品ではないか確認するための場所が、この魚雷発射試験場。

“魚雷”と聞くと、ちょっと固くなってしまうというか、身構えてしまう方もおられるやもしれませんが…

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今では町の観光サイトにも紹介されている、穏やかで平和な場所になっています。

森を越えて。

プール(?)の残骸や建物の基礎らしきものが埋まった森の先に、

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見えてきました、なにやら建築物らしきものが。

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これが廃墟マニアには有名な、でも九州に住んでいる人にもあまりその存在を知られていない、長崎県は川棚の魚雷発射試験場跡。

近付いてみると、

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ちょっとラピュタを思い起こさせる雰囲気。

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実際に目の前に立つと、かなりの大きさです。イメージ的には街の教会ぐらいといったところ。司令室だったのでしょうか。もしくは倉庫?

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ちょっと分かりにくいかもですが、向かって右側の、扉があったと思しき場所に立っているのが僕。石組みの質感に圧倒されます。

この建物跡の正面には海。

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穏やかで、そして美しい大村湾が広がっています。そして、海中には何やら監視塔跡らしき建築物も。後で行ってみましょう。

(つづく)

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