ボーダーレスのベトナム支社所属のディレクター、“ジーコ”こと中村浩二です。 僕たちボーダーレスは、
2017/01/27(金)
じつは意外と身近な国、ベトナム(その1)
ボーダーレスのベトナム支社があるダナンの街は、
こうやって地図を見ると、さすがにちょっと遠く感じますね。東京から直線距離だと3600~700キロぐらいでしょうか。フライト時間はだいたい4時間半~5時間弱くらい。旅行に慣れてない方には少し苦痛な距離かもしれませんね。
ですが。思い切ってこちらに来てみると、「あれ?ベトナムってそんなに遠かったっけ?」と錯覚してしまうはずです。文化や習慣が、日本からの距離を忘れて、とっても身近な国だと感じさせてくれる…それもベトナムの大きな魅力のひとつだと思います。
ベトナム庶民の足といえばオートバイ。
400ccとか750ccなどの大きなバイクはあまり見かけません。小回りの効く、小型のものを街中いたるところで見かけると思いますが、
よーく見ると、そのうちの多くが日本製。圧倒的にホンダとヤマハが2強という感じです。一見、「これはどこの国のバイクだろ?」というようなものも、エンジンやシャーシはそのまま日本製だったりします。
スクーター型も多いですが、定番はやはりこちらのタイプ。日本ではスーパーカブと呼ばれるものです。
ウソみたいな話ですが…ベトナム語でバイクのことを『xe may』(カタカナで書くと“セー・マイ”かな)といいますが、『ホンダ』という言葉も、バイクのことを指す一般名詞として日常で使われています。
日本のアニメやマンガ、ゲームのキャラクターは世界各国で大人気ですが、もちろんここベトナムも同様。
スーパーにはポケモンのお菓子。
ビールのお供にドラゴンボールスナックを。
これは別のスタッフがホーチミン市で撮ってきたものですが、
コンビニの本棚には名探偵コナンやクレヨンしんちゃんなどなど。どれもオフィシャルなもので海賊版などではありません。中身はもちろんベトナム語です。
どれもこれも僕たち日本人にはおなじみのキャラクターたちですが、
もっともよく知られた日本生まれのキャラクターはドラえもんでしょう。もしかしたら、のび太くんが一番有名な日本人じゃないか?と思えるほど、圧倒的な知名度と人気を誇っています。
正規の翻訳版マンガも売られていますし、テレビアニメも大人気。今では世代を超えて愛される存在です。発音は“ドレーモン”に近いかな?でも、普通に“ドラエモン”と言っても通じます。
ちょっと高級な食材を扱っているお店にて、ドラえもん豆腐。このように、ベトナムではいたるところでドラえもんに出会えます。もしベトナムのカラオケで選曲に困ったら、「アンアンアン、とっても大好き~」のドラえもんの歌をチョイスしてみては。日本語でもOK。おそらくとてもウケるはずです。
有名な観光地、ホイアンにて。
バルーンアートのお兄さん。ほら、よく見てください!ハリウッド映画界のスーパースター“スパイダーマン”を差し置いて、我らがドラえもんが一番目立つところに!!
…で、下段に飾られているのは、これまた日本生まれのアイドル、もしかしてキティちゃん!?ちょっぴりコワいけど(笑)
ホイアンといえば、ベトナムと日本を繋ぐ文字通りの“架け橋”がありますね。
来遠橋(らいえんばし)、または日本橋と呼ばれている、この橋。観光のお客さんが多すぎて写真撮りにくいです(苦笑)…1日4000人が渡ると言われている有名な観光スポットです。
1593年に日本から移り住んできた人たちが作ったとされる橋。歴史の時間に『朱印船貿易』という言葉を習った方も多いと思います。豊臣秀吉の時代から鎖国政策が行われるまでの間には、多くの日本人がベトナムに渡航していたそうです。
今から400年も前に日本人が作った橋が、世界遺産の街ホイアンの有名観光スポットになっているなんて、それだけで嬉しい気持ちになりますし、
僕にとっては偉大な先輩たちが残してくれた作品でもありますから、身が引き締まるような思いで見てしまいます。
…そうそう。この来遠橋は近年中に大掛かりな改装工事を行うという話も聞かれますので、「ぜひ一度見てみたい!」という方は、早めの観光プランを立てられたほうが良いかも?
そして、ここホイアンにはもうひとつ、ベトナムと日本を昔から繋げているものがあります。食べ物です。
それがこちら。
カオラウ(Cao Lau)という、ホイアンでは地元の人がよく食べる、いわゆる郷土料理の一つなんですが。
これって、三重県伊勢市の郷土料理『伊勢うどん』がルーツになっていると言われているのです。