映像制作のボーダーレスの秘密

編集部
編集部
ボーダーレスの日常
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

『本わらび餅』を食べてきました。

近所のスーパーで買いました。みんな大好き、わらび餅

P1280958-098

83円!15%割引きラッキー!!得したかんじ。

今回は、そんな夏の和菓子の代表格のわらび餅が、実は「本物じゃない」というお話を。

ニセモノというわけではありませんが…

本物ではない、というのはオーバーに言いすぎ。

別にニセモノというわけではないのです。ただ…元々は、わらび餅って

warabi-zennmai-01

ワラビの根っこ(地下茎)から抽出したデンプン粉を使って作るもの。現在は本わらび粉と呼ばれることが多いようです。これ、非常に生産量が少ない超・超貴重品。いろんな通販サイトでこのの価格を調べてみると、たった50gで1000円以上もするものがズラッと出てくる…本わらび粉、高っ!

 

ちなみに、近所のスーパーに売られている、一般的な『わらび餅粉』の成分表を見てみると、

DSC_3402-098

『サツマイモの澱粉である』そして『ワラビの根は使用していない』と、はっきりと明記されていました。

いつも私たちが食べているわらび餅は、このようにサツマイモなどから採った澱粉で作られています…そりゃ、本当にワラビの根っこから採った粉を使って83円なんて無理な話か。。。

じゃあ、本当のわらび粉を100%使った、昔ながらの“真のわらび餅”を食べることは出来ないものか?…ということで京都へ。やっぱり、和菓子といえば京都でしょう!!

嵐山にて

関西出張の合間に京都へ。

P1260830-098

嵐山です。

DSC_2858-098

渡月橋。嵐山といえばこれでしょう。

しかし、聞いてはいたのですが、

P1260837-098

京都の観光人気、すごいですね~!!

P1260821-098

あまりにも人が多すぎて、まっすぐ歩けないぐらい。しかも、感覚的に6割ぐらいが外国から来られた人たちではないかしら?

観光客の合間を縫うように歩いた先に、発見!

DSC_2850-098

『本わらび餅』の看板が掛かった和菓子屋さん。

そうなんです。このように、ワラビの根っこから採った粉を100%使用した『本わらび餅』を作っているお店、ごくわずかではありますが今でもちゃんと存在しているのです。

これが本当のわらび餅

さっそく店内へ。表から見ると普通の和菓子屋さんですが、このように「本わらび餅あります」などと書かれているお店なら、ほぼ確実にイートイン可能。

というのも、本わらび餅って、異常に賞味期限が短いのだそうです。

DSC_2849 (1)-098

以前、ある和菓子職人さんにインタビューさせてもらったことがあるのですが、そのときに聞いたのは「本当のわらび餅は、作っているそばから味が落ちていく。」

腐ってしまうとか、食べられなくなってしまうということはないんだそうですが、「本当の風味や食感を味わってもらうには、欲を言えば作ってから10分以内に、最低でも15分以内には口にしてもらいたい。」ということでした。

P1260798-09

席に案内されて、迷わずに本わらび餅を注文。けっこう待ちます…で、運ばれてきたお重。いかにも京都の和菓子屋さんという感じの、シンプルな漆器。

フタを開けて…

P1260802-098

こちらがお待ちかね、本わらび粉100%使用の、日本古来の伝統的な和菓子“本わらび餅”です。

官能的な食感に…

お取り寄せも、テイクアウトも基本的にはほぼ不可能な、お店でしか食べることのできない本わらび餅。

有名な話かもですが、

P1260803-098

本当のわらび餅は黒ずんでいます。あんこが入っているのではありません。こちらのお店の本わらび餅は少し透明感もありますが、本当に真っ黒なものもあります。

だいたいのお店で「まずは何も付けずに、そのままお召し上がりください。」と言われます。なので、

DSC_2856-098

まずはそのまま、召し上がれ。

このお店では、

P1260806-098

黒蜜と、

P1260801-0987

きな粉が添えられていましたので、生のままの味を充分に堪能した後はお好みで。

僕のような庶民的な舌の持ち主では、正直言って、きな粉や黒蜜をたっぷりと付けてしまうと、普段食べているわらび餅との味の違いがそんなに分からないというか…

P1260813-098

ただ、これだけはハッキリと分かります。食感がぜんぜん違う!!

言葉にするなら…ぷにゅぷにゅでフワフワ、トロリとしているのにコシを感じるというか。舌で押しつぶすと、口の中にふわ~っと優しく纏わり付いてきて。そして、喉ごしの快感たるや…すみません、ギブアップです。うまく言葉で表現できません。

これまで食べてきたわらび餅とは全く別の、官能的でさえある食感。これはもう、実際に口にして頂くべきかと思います。

日本全国で食べられます

何といっても和菓子の本場ですし、しかも関西にスタッフが立ち寄ったということもあって、今回の舞台は京都の嵐山でしたが、

P1260829-098

本物のわらび粉を100%使用した『本わらび餅』を提供している和菓子屋さんは日本中にあります。そんなに数が多いわけではありませんが、東京にももちろんありますよ。

ただし、普通のわらび餅よりもお値段は高めです。今回お邪魔した京都のお店では1人前1200円でした。だいたいどこのお店でも、1人前1000円~2000円ぐらいは必要かと。

P1260800-098

まあ、でも、せっかく日本にいるのなら、一度ぐらいは本当のわらび餅を実食、いえ“実感”というべき?してみてもいいんじゃないかと思いますよ。

まだ本わらび餅を食べたことないよ~という方、この夏、体験してみてはいかがでしょうか?

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

100均のスマホ用マクロレンズで虫を撮りたい(1)
『手巻きタバコを試してみました』【第3回】
『鉄道居酒屋』でおもてなししたい!