>その(1)はこちら< すぐ近くの、釜口八幡神社にお参りしたあと、正面に戻って。
2017/07/18(火)
名物『瓦そば』を食べてきました
せっかくはるばる山口県まで来たのだから、なにかご当地グルメ的なものを食べて帰りたいと思いました。地元のスタッフさんにお伺いを立ててみたところ、
「瓦そばなんて、いいんじゃないですか?」と。
カワラソバ!?なにそれ??
「瓦にソバが乗っているんです。」
まあ、そんな語感ですけど…イメージしにくいなぁ。
老舗のお店に
「山口県内の西のほうに行けばどこでも食べられますけれど、どうせなら有名なお店に行ってみてはいかがですか?」ということで、
老舗の瓦そば専門店だそうです。ちゃんとしたお店よ!高級そう!!窓から中をチラっと覗いてみると、ちょっとした料亭みたいな感じ??敷居高いよ…
後で調べてみたら、瓦そばって、家族とかカップルとかで食べるケースが多いらしく、あまり一人で食べに行くようなものではないそうな。
玄関には瓦そば発祥の由来が。戦国時代、兵士達が瓦の上に肉や野菜をのせて焼いたのが始まりだそうな。よくある話ですが、個人的にはこういうエピソード大好きです。
これが瓦そばか!
高級な雰囲気に呑まれそうになりながらも、意を決して店内へ。
瓦そば1人前が1100円と、思っていたよりも少々お値段張りますが、なあに構うことはない。逆に攻めたれ!と、
握りずしも注文して、瓦そばの登場を待つ…“ひらそ”というお魚の握りだそうですが、ひらそって何?(あとで調べたところ、ヒラマサのことみたいです。超高級魚!!)
そうこうしているうちに、運ばれて来ました…
これが瓦そばです!
本当に瓦のうえに乗ってます
本当に、瓦の上に乗って出てくるんですね。
ちなみにこの瓦、とっても熱いです。要は「瓦を鉄板代わりに使った焼きソバ」っていう感じでしょうか。
とはいえ、普通の焼きソバに使われるような中華麺ではなくて、日本ソバにお茶の葉をまぜた、いわゆる“茶そば”が使われています。
その上に錦糸卵と肉、そしてネギ、海苔、レモン、モミジオロシ。
それを、この温かいツユにつけて食べるようです。そうめんみたいな感じ?
これが山口グルメの瓦そばか…しかし、とにかく写真撮りにくい!お店が上品過ぎます。シャッター音が響き渡るぐらい静かですし。向かいの席では、結婚のご挨拶というヤツ?「娘さんを僕に下さい!」「そうかー、○○くん、娘を幸せにしてやってくれよ!」みたいなことやってるし。
上品に着物をお召しになられた、中居さん的スタッフのお姉さんは「遠慮なく、どうぞどうぞ、いっぱい写真撮ってくださいね。」なんて優しく言って下さるのですが。
ツユの中にレモンを絞り、モミジオロシを溶いて、さっそく頂きます。ズルズルと…
なんでしょうか。。。とにかくアッサリしています。ツユは和風でダシが効いています。そうめんツユの、ほんのり甘めな感じ。いかにも関西の料理です。
温かいザルそば?いや、ちょっと違う…焼きそばとも違うし。釜揚げうどんとかとも全然別物。ほかに例えようがない、これまでに全く体験したことのない味覚です。
瓦はアツアツなので、接している部分の麺は軽く焦げてきてパリパリに。ここは少しだけ皿うどんに近いけれど、味はまた違うしなぁ。
この味、どう言えばいいのだろう?と考えているうちに、どんどん食べていってしまう…とってもアッサリさっぱりとしているので、いくらでも食べられます。ぜんぜん飽きない味というか、もっともっと食べ続けたくなる味というか。
ハッ!と我に返ると、きれいに完食していました。けっこうボリュームあったはずなのに。
食事を終えると、辺りはすっかり暗くなっておりました。今回は瓦そばを発明したといわれている元祖なお店の『たかせ』にお邪魔させてもらいましたが、山口県の西の方に行けば、どこでも普通に食べられているものだそうですよ。
これからの食欲が落ちる時期にも、サッパリとしていて食べやすいと思います。お蕎麦好きな方、麺類に目がない方、機会があればぜひ、瓦そばの、この惑わされるような不思議な美味しさを体験してもらいたいと思います。