海!夏は海ですよ!! いいねー、いいですねー!海。潮風が心地よい。都心の暑さも忘れてしまいそう。
2017/08/29(火)
心霊スポット『ゼロ戦墓地』は、あまり怖くなくなっているそうです
真夏になると、霊感まったくゼロで命知らずのスタッフ(ただの鈍感)が、ちょくちょく心霊スポットなどの怪しい場所に出掛けたりして、仲間のうちの大多数からはキモがられ、そしてごくごくごく一部からは「もっとやれ!」と、こっそり応援されたりしているわけですが。
そんな、ごくごくごく一部の期待にのみ応えるかのように、今年の夏は『ゼロ戦墓地』に行ってきたときの模様を。
住宅街を抜けて…
某地方の某市にあるという心霊スポット、ゼロ戦墓地。
怪しい話好き、サブカル的な話好きなヒトには有名な場所ですし、“ゼロ戦墓地”や“ゼロ戦墓場”などのワードでググっていただければ、サクッと正確な住所も出てくるのですが、今回はいちおう伏せておきます。
というのも、そのスポットがこのように住宅街のど真ん中にあるので、あまり積極的に住所まで公開すべきではないかなぁ?と。以前紹介した『明智藪』とか、『黄泉比良坂』のような観光スポットでもないし、ましてやコレは個人ブログでもないし。
いちおう念のため、毎度のことですが、もし万が一ここで何かが起こったとしても、私たちは一切責任を取りませんのでご了承くださいませ。すべて自己責任でお願いします。
国道から一本入った細い住宅街。すごい急勾配。きつい坂道をどんどん車で進んでいくと、てっぺんあたりに見えてきます、トレードマークともいえる…
ゼロ戦の勇姿!そして、その前に広がるお墓。
しかし…何と言いましょうか?前に来たときよりもずいぶんキレイになってる!?
きれいになってる!?
ゼロ戦墓地。宮崎駿監督のアニメーション映画『風立ちぬ』でも取り上げられた名機、零式艦上戦闘機・通称ゼロ戦の残骸などが眠る場所ではありません。ゼロ戦が見守るお墓です。
ただし、このゼロ戦はレプリカです。本物ではありません。とはいえ、カウルまわりも、20ミリ機関砲もかなりリアルに再現されています。
でも、昔はもっと汚れていたというか…周囲を鬱蒼とした木々に囲まれていたような?このゼロ戦の翼下に広がるお墓も、
前はもっと雑然としていたような??まあ、以前ここに来たのはもうずいぶん昔の話ですし、美しくなっているのはむしろいい事なんですが。
“夕暮れ間近、もうそろそろ家に帰らなきゃいけないような時間に、この墓地で子供が遊んでいると、軍服を着た幽霊が話しかけてくる”―かつて、そんな噂話をよく耳にしたもんですが。
以前は「さもありなん…」という空気に満ち満ちていたように思います、確か。しかし、今は普通というか、むしろ気持ちのいい、小ぢんまりとした都会の墓地です。ううむ…もちろん、いいことなんですが、やはりちょっと不思議な感じもします。
英霊の眠る場所です
レプリカとはいえ、この墓地をゼロ戦が見守っているのは、なにも奇を衒ったものではなく、
戦没者、そして特攻隊員たちが眠る場所でもあるからです。
ここに来て、この石碑見るたびに、心が静まり返るような思いをします。何と言うか…戦争を知らない世代の僕が、口を挟む余地はありません。
すこし横手の、山側のほうに向かう小道へと。
以前はもうちょっとゼロ戦に近づけたような気もするんだけどなぁ…記憶違いかも。なんにせよ、とてもしっかりとしたレプリカです。たぶん、ほぼ実物大じゃないでしょうか?
分かりづらいですが、尾部も尖っています。垂直尾翼には識別用の番号も記載されています。肝心な部分が読み取れませんが、63-888でしょうか。どこの部隊に所属していたものか…800番台の機体って、あまり聞いたことはないですが、特攻機ならば、そういうものかもしれません。
こういう、首のないお地蔵さんに、かつての心霊スポットだった頃の名残りのようなものを感じたりするのですが。
反対側(左翼側)も、見通しがよくなっています。
日中に来たからなのか、もしくはお盆が近かったから、普段よりも綺麗に掃除されていたのか?その辺は判別できませんでしたが、とにかく、かつての心霊スポット『ゼロ戦墓地』は、今ではそう怖い雰囲気ではなくなっていました。
肝試しなどしないように!!
戦没者にお祈りをささげ、平和祈願をし、この日は帰ることに。
本当に、今では心霊スポットというよりも、平和について考え、そして祈る場所という意味合いが、以前よりもさらに強くなっていると思います、ゼロ戦墓地。
けっこう有名な場所なので、ネットで検索すればすぐに所在地など分かりますが…まあ、肝試し気分で遠方から訪れるようなところではなくなっているようなので、オカルト系サブカル系話に興味のある方も、グーグルアースなどでチェックするぐらいがちょうどいいのかも知れません。
そうそう、冒頭の写真にもあるように、このお墓は住宅街のど真ん中にあります。
絶対に、夜中にキャーキャー言いながら肝試しなんてしないように!!近所迷惑ですし、通報されたりしたら幽霊に憑依されるよりもやっかいなことになると思います。くどいようですが、すべて自己責任でお願いします!!
と、ここで。少し文字数が余りましたので。
実はここ、お墓やゼロ戦よりも、すぐそばを流れる川のほうがヤバいと、かつては噂されていたのでした…
で、これがその、いろいろと目撃例の多い川なのですが。
おお、この川もすっきりしている!前はもっと木々に覆われてて、ゴミなども捨てられてて、かなり鬱蒼としていたハズなんですが??
ま、そういう事ですね。デジタル化の波とともに、幽霊の居場所もどんどん狭められていくというものなのでしょう。