自分で書いておいて、こういうのも変な話ですが。 今回の記事は、「見えてしまう人」や、「ありえないものを感じ
2017/10/27(金)
魚肉の麺!『魚うどん』食べてきました
急に寒くなったりして、ぜんぜんそんな感じはしませんが…いちおう、カレンダーを見ると秋です!食欲の秋!!
秋らしく、食べ物の話題をということで『魚うどん』のお話を。宮崎県は日南市に伝わる郷土料理です。ちなみに読み方は「ギョうどん」です。「サカナうどん」ではありません!
小麦の代わりに魚肉を
日南(にちなん)…サーフィンやダイビングなどマリンスポーツのメッカ。
海のすぐ近く。
戦時中の食糧難のころ、このあたりでは小麦粉が手に入りにくかったそうです。それでも日本人なら麺類、とくに『うどん』食べたくなりますよね。
その代わり、魚介類はまだ入手しやすかったんだそう。こんなに海の近くですし。そこで、売り物にならないような小魚などの身を集め、すり身にし、練って麺状にしたものを使って、うどんの代用品を作っていたそうです。
日南には魚うどんをメニューに加えているお店が何軒かあるそうですが、その中でも有名なこちらのお店『びびんや』に行きました。
うどん屋というよりも、海鮮メインの居酒屋さんという雰囲気。
せっかく海の幸のパラダイスに来たのだからと、マグロの天ぷらもオーダー。宮崎県って、じつはマグロの漁獲高が全国トップクラスなんです。ご存じでした?
豪華すぎる前菜に舌鼓を打ちつつ、待つことしばし…
はい!こちらが今回のメイン、魚うどんです。
うどんというよりも、見た目は蕎麦に近い感じ。しかし、ルックスよりも香りにヤラれます。カツオの良い香り。ダシは普通のうどんとほとんど同じみたい。
でも、そのカツオダシの香りの中に、ふわ~んともう一つ、なにか海系のものの良い香りが…まあ魚肉を使った麺なので、当然ではありますが。
麺はゴワゴワした感じ。魚肉を使った麺なのだから、これも当たり前か。でも、お箸で持ち上げても、ブチブチちぎれたりはしません。柔軟性はあります。
で、さっそくひと口、ずるずる…普通のうどんよりも弾力があります。しっかりと噛みしめないといけない感じ。実に不思議な食感です。味はカマボコっぽい…と、これも魚のすり身なので当たり前ですね。
でも、普通のカマボコ味ではありません。嚙めば嚙むほど、独特の旨味が滲み出てきます。店員さんに尋ねてみると、主にトビウオの身を使っているそう。なるほど、そう言われてみればこのクセになる風味、まさにトビウオのものです。
(出典:Amazon)
実際に宮崎県を訪ねて味わっていただきたいと思うのですが、さすがに遠いよ九州…という方には、各通販サイトからのお取り寄せもありますよ。
うどん愛好家にはもちろん、小麦粉を使ってないタンパク質メインの麺なので、炭水化物を控えてる方、ダイエット中の方にもオススメです、宮崎・日南名物の魚うどん!