>パート1はコチラ< 月イチぐらいのペースで開催されている、浅草東洋館の早朝寄席へと。
2018/01/09(火)
戌年の初めは“伊奴(いぬ)神社”から!【後編】
かつてこの神社の周辺は、毎年のように起こる洪水に悩まされていたそうです。
それを聞いた山伏が、御幣を立ててお祈りをしたところ、その年は洪水もない上に、豊作にも恵まれたそう。
山伏は「決して御幣を開いて、中に書かれているものを見てはいけない」と言い残し、この地を去ったのですが…気になった村人たちは、約束を破って中を見てしまいました。
中に書かれていたのは『犬の王』という文字と、一匹の犬の絵。約束を破ってしまったのだから仕方ないのですが、翌年からは村はまた洪水に悩まされることに。
山伏が再びこの地を訪れた際、村人たちが約束を破ってしまったことを心より詫びたところ、「その御幣を埋めて社(やしろ)を建て、祀りなさい」とのお言葉。そうして建てられた社が、この伊奴神社の起源となったそうです。
洪水を防ぎ豊作をもたらす『犬の王』の霊力。そして、一般によく知られているように、犬は人間に比べると妊娠期間も短く、そして1回の出産で多くの子どもを産むことから、子宝・安産の神さまともいわれています。「戌の日参り」でもおなじみですね。
商売繁盛や縁結び・子孫繁栄にも。この伊奴神社のご利益は幅が広いです。犬好きだけがお参りするのは、ちょっともったいない感じ!?
で、すこし話は逸れますが。ちなみに…
“犬は多産”という話、ちょっと調べてみたところ、ギネス記録は『一回で24匹の子犬を出産』なんだそうですよ。ナポリタン・マスティフの“ティアちゃん”が記録したんだとか…プードルで2~4匹ぐらい?柴犬で3~5匹ぐらい?(※詳しい人に聞いたのですが、その犬のサイズや健康状態、出産経験などによって大きく変わり、一概には言えないそうです)24匹って!ティアちゃんすげえ!!
絵馬堂も犬の王!
お参りを終えて境内を散策。正直、そう広くはありません。まあ、神社の有り難さに敷地の面積は関係ないと思っているので問題まったくなしですが。
ひときわ目を引く『絵馬堂』。文字通り、絵馬を奉納する場所です。
中には犬の王の似顔絵(?)ハンサムすぎ!!
納められている絵馬の数もどっさりと。いかに多くの人たちに愛されている神社なのかがよく分かります。もちろん絵馬にもカッコいい犬の王!
もうひとつ、ちなみに。
絵馬って、本来は『お願い』と『お礼』で1セットです。
願い事が叶ったら、ちゃんと報告とお礼をするのが基本。人間同士でも一緒ですよね。これからの受験シーズンに絵馬を奉納される方も多いと思いますが、なるべく近所、もしくはもう一度お参りする予定がある神社にすべきかと。
なので、昨今流行りの『お参り代行』で遠くの神さまに願掛けを依頼するのはちょっと…まぁ、避けたほうが良いのでは?と思います。
おみくじも“犬の王”
決して“おみやげ”というわけではないんですけど。神社に来たら、やっぱりお守りも欲しくなってしまうもの。
やっぱり、お守りも犬づくし!!
交通安全のお守りは、犬の王が番してました。
そして、おみくじ。お守りは、その後のことも考えると少し躊躇もしますが、おみくじは引いていきたいでしょう!
普通のおみくじもありますが…
こちら、高さ2センチぐらい?の小さな犬の置き物、これも実はおみくじです。『開運いぬみくじ』と呼ぶそうな。そういえば、さっき、
犬の王の足元に、小さな犬がたくさんいるなぁと思っていたんですよ。どうやらこの、おみくじの外側?入れもの?だったみたい。
他にも何種類かのおみくじがありましたが、
今回はいちばん普通というか、ノーマルなおみくじをチョイス。なんといっても2018年を占うのですから…って、実際にココを訪れたのは去年(2017年)の12月だったんですけどね。
とはいえ、ボーダーレスの秘密の年始一回目ですから。戌年のスタートに伊奴神社って、これはきっと縁起がいいはず…おみくじにもなかなかイイこと書いてありましたし!今年も頑張ろう!!
犬好きな方だけのお参りはもったいない!
境内には、
摂末社にお稲荷さん。玉主稲荷社や、
御神木の大杉社。手順通りにこの木に触れて、その手で自分の体の悪い部分を撫でると治るそうな…と、イヌ派以外の方にも霊験あらたか、ご利益あるはずです、伊奴神社!
■伊奴神社
愛知県名古屋市西区稲生町2-12
地図は【前編】に載せましたので、そちらをご覧下さればと思います。
MINTNeKOのカバンを携えた青年もお参りしてます(笑)ネコ派のアナタも大丈夫!!
おまけ―その1
今回も、もちろん御朱印頂いてまいりましたよ。
シンプルで美しい筆文字に、もちろん“犬の王”の印。あんまり可愛いので、お守りも買ってしまいました!
おまけ―その2
犬が主役の神社ですが、
犬はもちろん、動物を連れて境内に入ることはできません。当然といえば当然なんですが、神社に入ることの出来る動物は神さまの眷属、神のお使いだけ。
つまり、動物が神社に入るということは、神様のものになってしまって、あなたの可愛いペットではなくなってしまうかもしれないということ…これは悲しいです。
まあ、本当はもっと他にいろんな理由があるのだと思いますが。少なくとも飼い主にとってもペットにとっても、あまりいい結果にはならないと思いますので。ペットを連れてのお参りは避けておいたほうがよいと思うのです。