>前編はコチラ< おじいさんの、 「津田は高校時代、この野球場で完全試合を達成し
2018/03/20(火)
カメ好きの西の聖地(?)『姫路市立水族館』【後編】
子どもに背負わせてカメコスプレ写真を撮るもよし、
ドラゴンボールの亀仙人気分を味わってみるもよし。
水族館らしく、イベントの告知もあるのですが、
カメの産卵観察会(ウミガメではなく、クサガメやイシガメの産卵です!)や、ウミガメの甲羅掃除体験などなど、こちらも見事にカメイベント率高し。
そして、コレいいなぁ!と思ったのが、
タートルバンク。簡単にいうと、この水族館で自家繫殖させたクサガメの“里親募集”です。生まれたばかりの子ガメを引き取って、水族館のスタッフさんたちに飼い方を教わり、命の大切さと生き物飼育の大変さを学びつつ、次世代にカメの子孫たちを残していこうというもの。
生まれたばかりの子ガメを飼うのって本当に難しいです。たいていが最初の冬を越せなくて、春先に悲しいお別れを経験するものです。専門家たちのアドバイスを受けながら子ガメとともに成長できるなんて素晴らしいイベントだなぁと思いました。
屋外水槽ももちろんカメ!
本館前の屋外水槽、
とってもキレイになってます。手前には砂が敷き詰められています。自由に砂浜に上がってこられるような作りに。おそらくここで産卵や孵化がおこなわれるのでしょう。
コイのえさ販売ガチャ。なつかしい感じ!昔の水族館や公園ではおなじみでしたけど、近ごろはあまり見かけないですね…
ニシキゴイがやたらとアピってくるのはこのせいか。
コイの池の隣には、
ウミガメの大きなプール。
彼らも負けじとアピってきてくれます!
ウミガメの見分け方も図解。このあたり、さすがカメの水族館です。
ちなみにこのウミガメのプール、
真上からだけでなく、横からも観察できます。この時はまだガラス面がイマイチきれいではなかったですが、おそらく、春休みシーズンには見やすくなっているだろうと思います。
中には1966年の開園当時から飼育されているアオウミガメもいるそうですよ。どのカメだろか?きっと子供の頃のぼくの姿も知ってくれているはずだ…何時間でもこのウミガメプールを眺めていたくなりますが。
左からアカミミ、イシガメ、クサガメでしょう。おなじみの3種類(イシガメはもうほとんど見られませんが)が描かれている、こんな看板が目に入りました。さっそく行ってみましょう。
懐かしのタタキ池
で、案内の矢印どおりに歩いていくと、
このタタキ池、昔から全然変わってないよ!大ざっぱな囲いの中に、コンクリートで仕切られたプールがあります。この中で、ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)とニホンイシガメとクサガメが放し飼い状態。
昔はもう少しだけ水辺に近寄れたような記憶が。でも、当時からこんな感じでした。そのへんをカメたちが自由にウロウロしているという。
寒さがまだ残る時期だからか、冬眠から抜け切れてないような個体も。
イシガメのほうはまだ冬眠真っ最中か…と思ったら、
早起きしているのが1匹、
猛ダッシュで疾走中!ここでウンキュウが生まれたなんて聞いたことがないので、おそらく繁殖期にはキッチリと仕切りされると思うのですが、それ以外は行き来も自由な、気ままな生活を送っているようです。
大昔は、夏休み前ぐらいにここに来ると、その年に生まれたクサガメの子どもをプレゼントしてもらえたような記憶があるのですが。まあ、クサガメがまだ外来生物扱いされていなかった頃の、古き良き時代の思い出。
あまりにもキレイにリニューアルしすぎていて、最初はちょっと面食らいもしましたが。基本の部分は相変わらずの“姫路市立水族館らしさ”に溢れていて、嬉しい気持ちになりました。
カメ好き親子には特にオススメ!
文字数の都合もあって、カメのお話が中心になってしまいましたが、水族館としても普通に楽しめるところですよ、
関西じゃ高級魚、他の地域ではザコ扱いのキュウセン(ベラ)。
和名が変更されました、カエルアンコウ。
海の中でコレに出会ったらすぐに逃げて!な魚、ゴマモンガラ。指ぐらいはこの鋭い歯で噛みちぎってしまいます。しかも、繁殖期には相手が何だろうとガンガンにケンカ売ってきますんで要注意!!
今や水族館の展示に欠かせなくなったクラゲやイソギンチャクの仲間もたくさん。
そうそう、この水族館は昔からペンギンも有名だったんです。
近付いたらめっちゃメンチ切られた(笑)以前は係員のおじいさんの笛に合わせてちょっとした芸で楽しませてくれるペンギンショーもあったんですが、今もあるのかなぁ?
…などなど。もちろん、ジンベイザメがいるわけでもないですし、どちらかといえば身近な水辺の生きものが展示の中心ではありますが。
カメにしても、ホウシャガメやビルマホシガメがいたりとか、キスイガメの珍しいのがいたりするわけではありません。入館料は510円ですし、それは仕方ないかと。
でも、日本で普通に見られる身近なカメを、もっともっと身近に感じられるようになるはず。それに、スタッフの皆さんがとっても親切なんですよ。カメはもちろん、いろんな生きものたちに関する質問にはていねいに答えてくれます。
カメ好きの大人たちは、常に大問題を抱えています。
「自分が死んだあと、私の飼っているカメは誰が面倒見るんだろうか…?」
30~40年ぐらい生きるカメはザラにいます。可愛がっているカメを、自分の子や孫たちも同じように可愛がってくれるのだろうか?まさか、その辺の池などに放してしまわないか!?
小さなお子さんがいるカメマニアたち、この『姫路市立水族館』のようなところで、わが子たちを今のうちにカメ好きに洗脳しておきしょう!鉄は熱いうちに打て!です!!