>パート(1)はこちら< 10年ぐらい前に“7つの家”を訪ねたときは、たしか、かなり廃
2018/08/10(金)
『獺祭』の直売が再開されていました【後編】
本社社屋の目の前の様子。この辺りにちゃんとした直売所があったそうです。
この川が氾濫したんですね。
銘にもなっている『獺祭(だっさい)』というのは、カワウソが、捕らえた獲物を川岸に並べる様子のことだそうです。まるで神さまにお供えものをしているかのように見えたそう。
かつてはこの川も、たくさんのニホンカワウソが棲む清流だったのでしょう。さすがに水は綺麗なのですが…西日本豪雨のせいで川岸は荒れ、祭壇を築く余白さえ見当たりません。
無事に販売が再開されていました!
本社ビルの中へ…なんだか営業とか打ち合わせとかに来たような気分。とてもお酒を買いにきたようには思えなかったりして。
「本当に、狭くてごめんなさいね。。。仮の販売所なので」と恐縮そうなスタッフさん。簡単にいうと、オフィスビルの受付のそばに冷蔵庫を設置しただけという感じ。いえいえ仕方ないですよ。これこそが“復興”の第1歩だと思うのです。
見た感じはとてもキレイなのですが、この本社社屋の1階も浸水したそう。1メートル弱ぐらいのところに、うっすらと水の跡がありました。
「浸水も大変だったんですけれど、そこに加えて停電が。3日間ぐらい停電したんですよ。それがツラかったですね…」とスタッフさん。そうですよね。もしボーダーレスが丸3日も停電なんてことになったら…と、改めて豪雨の恐ろしさを感じてしまいまいた。
受付のすぐ隣に冷蔵庫が設置されていて。
よかったー!頼まれていた日本酒、ちゃんと買って帰れそう。でも、何を買えば良いのやら??日本酒のこと、ぜんぜん知らないのですよ…
すると、スタッフのお姉さんが「精米するときに、米粒を磨いて小さくするんです。ウチの獺祭には、磨きに磨いて、お米の一粒の23%しか使わない“二割三分”というのがありまして。一番のオススメです。」と教えてくださる。
日本酒造りの基本は“デンプン質”。お米って、中心部にデンプンが多く含まれているそうです。なので、米粒の外側を削ぎ落とし、純な旨味のみを追求したのが二割三分ということですが…もちろん歩留まりも悪くなるので、値段も高めになってしまうそう。
とはいえ、五合ビンで5000円強かぁ。僕のような日本酒オンチからすれば、少々お値段張るような気もするなぁ。
「いえいえ、普段お家で飲まれるのでしたら、1000円前後のものもありますし。磨きの度合いを変えた3種を飲み比べられる“おためしセット”もありますし。」
「本当にオススメなのはコチラなんですけどね(笑)」と、かわいい笑顔で紹介のお酒は、5合で10800円と32400円!値段はあんまりかわいくないような…でも、高級な日本酒の大吟醸ってこんなもんなのでしょうか??
悩みますね、お土産って。
Tシャツも販売しているそうなんで、コレにしようか!?とも一瞬考えたのですが。お友達に電話掛けてみると、「お金はちゃんと払うんで、二割三分の大吟醸買ってきてよ」と。
そんなこんなで買ってきました、“磨き二割三分”大吟醸、5合で税込み5142円。木の箱に入ってます。紫色の紙で封してあります。高貴な感じ!
何度も書いてますが、僕は日本酒そんなに飲まないし、知識もほとんどないのですが。これはなんとなく分かります。いかにも美味しそう!!
しかし、残念ながら、これはお友達のものですので、試飲することは出来ず…残念。ひと口でもいいから飲んでみたいものよ。
しかし、せっかくなので自分用にと、普段飲み用のお手ごろ価格の日本酒(獺祭って高価なイメージがあったのですが、1000円前後のものもありました)と、そしてこの焼酎を買いました。
日本酒の獺祭は、バーや居酒屋さんなどでグラス飲みする機会もあるでしょうけれど、焼酎って珍しいでしょ?あんまりイメージないというか。
酒粕を使って造る、“粕取り焼酎”というそうなんですが…個人的にはこれオススメです!甘くて芳醇、とってもいい香り!!
できればお湯割りで飲みたい焼酎。湯気ととも立ち上る香りを楽しみたいです。今はまだ暑いので、真冬まで取っておくことに。お鍋といっしょに飲みたいなぁ。
まだまだ本格的とはいえないかもですが、徐々に生産そして出荷を再開しておられるそうですよ、山口県は岩国の銘酒・獺祭。お話を聞かせてもらっている間にも、どんどんトラックが本社社屋にやってきていました。
通信販売も再開されはじめているそう。大手の通販サイトでも売られていますが、ちょっと見てみたところ、だいたいのところでプレミア価格が付けられていたりしてます。
『獺祭』または『旭酒造』でググると、直接購入または定価販売している酒屋さんのサイトがけっこう簡単に見つかりますよ!西日本豪雨の被害から立ち直りつつある獺祭、応援の意味も込めて、1本いかがですか?