佐賀の『そば街道』（３）

そろそろ『福岡県民がガチでオススメするラーメン屋さん』の第17弾のタイミングなんですが…暑すぎますよ今年の福岡！さすがにお箸もレンゲも進まない気分です。ラーメンの写真とか、見るほうもツラいのでは？

ということで、目にも涼しい夏のご馳走“盛りそば”でご機嫌をうかがうべく、佐賀県の『そば街道』第3弾です。

古民家を利用したそば屋さん

佐賀と福岡のほぼ県境あたりを通る国道263号線、この道沿いに何軒ものおそば屋さんが並んでいて、現在は『佐賀のそば街道』として知られ…

いや、正直なところ、福岡県民にはあまり知られていないような気も？僕の周りの人たちはみんな、「えっ？そんなとこあるとぉ？」って感じなんですが…

詳しくはパート（１）、またはパート（２）をご覧くださいませ。今回はその中でも特に人気の『風羅坊（ふうらぼう）』というお店に行ってきました。

古民家を改造したお店だと聞いていたのですが、これほど見事なものだったとは！正面のお庭がちょっとした森の小路に。

雑然としているようで、ちゃんと計算されているような庭木の配置。

訪ねたのは8月半ばの暑い盛り。すでに真っ赤に紅葉したモミジ。たぶん野村モミジという品種だと思うのですが…間違っていたらスミマセン！

で、この木々の間の奥に垣間見える母屋、

あれがお店の玄関でしょう。そば早く食べたい！でも、なんだか高級そうというか、これまでのお店と比べて、敷居がちょっぴり高そうな雰囲気かも？

本物のそばが楽しめます！

玄関は古い農家の佇まいをそのままに。

そば屋さんに古民家ってピッタリですね。いかにも美味しいそばを食べられそうな雰囲気。なんでもこの風羅坊は手打ちの十割そばがウリなんだそう。

でもその分、ちょっと高級かも？お一人様で入りにくい感じ。

勇気を振り絞って店内に…超満席！お昼時から少し時間をずらしてきたのですが、それでも店内はお客さんでいっぱい！！

でも、一人だったおかげで、窓際のカップル用っぽい少人数席に案内してもらえてラッキー。テーブル席は全部埋まっていたので、店内の写真はあまり撮れずじまい。

一瞬、隣の少人数用の席が空いたので慌ててパチリと。

僕の座っている席もこんな感じです。このような小さなカウンター席もいくつかありましたので、お一人様でもぜんぜん平気でしたよ。

メニューはこんな感じ。おそらく、季節によって多少変更ありそう？

僕が普段食べているランチよりはお値段少々張りますが、いやいや、十割そばならこんなもの、というかむしろ安いですよ！盛りそばと天ぷら盛り五品をオーダー。

先付というのかな？まず2品…

すみません、キュウリ食べれないので味の報告は割愛させていただきます。

で、このお豆腐！！

これ、すごいです！！今までに食べたことのない味の豆腐。葛かなにかで固めてあるんでしょうかね、もっちりしていて濃厚な舌触り。ちょっとチーズにも似た食感なんですよ。めちゃめちゃ美味しかったです。

あまりの豆腐の美味さにボーッと呆けているところに、

天ぷら盛り到着。ナスときのこと、そしてオクラ。これもおそらく季節で変わるんじゃないでしょうか？荒塩か抹茶塩でアッサリ頂くも良し、そばつゆをチョコッと付けるも良し…夏はあっさりと野菜オンリーの天ぷら、幸せです！

そして、いよいよメインの十割盛りそば。

かなりのボリュームです。手打ちの十割そばがこの量でこのお値段なら格安！

ツユは醤油強めで関東風に近いかも？でも、そば自体の味と香りがしっかりしているので全然負けません。あんまり甘ったるくもなくて最高です！

薬味もスゴイ！鮫皮おろしなんて久しぶりに見ましたよ。

ああ、もう幸せでしかない。毎日そばでもいいよ。いや、夏の間のお昼ご飯は、毎日こういうのを食べたいものよ…

●風羅坊（ふうらぼう）

佐賀県佐賀市富士町下合瀬山口1051-1

お店の住所は、サイトによって“上合瀬大字”などなど、いろんな書き方されていますが。三瀬トンネルの佐賀県側の料金所のすぐ近くです。看板や幟がたくさん並んでいるので、国道263号線を進んでいけば、すぐに見つけられると思いますよ。

夜の営業はやってないみたい。けっこう早めに閉まるので要注意です！

福岡市内からもそう遠くはないですよ。そば党＆麺類大好きな皆さま、出張や旅行でこちらに来たときに、「ラーメンに少し飽きたかも？」なんて感じたときには、ぜひ“佐賀のそば街道”へどうぞ！

（価格やメニュー等はすべて2018年8月のものです）