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バス釣りの道具でタチウオ釣ろうぜ【前編】

秋ですよ、秋!魚釣りのベストシーズン、それは秋。これからやってくる寒い時期に備えて、魚たちは体力を付けるべくガツガツとエサを食べはじめる…“秋の荒食い”ってヤツですか。

こりゃ釣り部の一員としてはジッとしてるわけにいきません。この時期ならではの、しかもそんなにムズカシくない比較的イージーなターゲット狙うことにしましょう。タチウオですよ、タチウオ!

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『ちなみに、タチウオってこんな魚です!』と紹介すべく、近所のスーパーに行ってみたらば、残念ながら切り身しか置いていなかった…まあいいでしょう。全身の姿は、僕が実際に釣り上げたモノで確認していただくことにしましょう。

バスタックルで狙いたい!

関東よりも北の方の釣り事情にはあまり詳しくないので、もしかしたら全国的にではないのかもしれませんが…タチウオはこの時期ならではの風物詩的な釣りモノのひとつ。しかも、超大物狙いじゃなければ、意外と身近な港などからでも釣ることができます。オカッパリOKなターゲット。

さらに、そんなご大層な準備なしでも充分に戦えます。今回はズバリ『バス釣り』の道具で挑んでみることにしましょう。バリバリに釣りが趣味という人ではなくても、男性なら意外とバス釣りの道具だけは持っているって人も多いのでは?

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ワームなんかでチョコっとバス釣りするようなスピニングタックルでもOKでしょう。しかし、僕はもうトップしかやらなくなってしまっているので、ベイトタックルしか持っていないんですよね。

短めでもOKとは言いつつも、ある程度は飛距離を稼げたほうが有利ではあるので、僕の持っているバスロッドの中では一番長い、

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メガバス・デストロイヤーF4-70TX!なつかしい!!ディープXやらV-フラットなんかをグリグリ巻くためのヤツ。

もうこのロッドをバス釣りで使うことはないし、だいたいバス釣り自体もすっかりご無沙汰気味なので、最近の鬼手仏心事情を全く知る由もなく、デストロイヤーが現行なのかどうかもよく分からないのですが…まーこれさえあれば大量水揚げ漁師モード全開ですよ。

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で、リールはこれまた懐かしい、シマノのメタニウムXT。「エーッ!?これ淡水用でしょ?海で使って大丈夫?」って、もうここ5年くらいソルトでしか使用してないけれど、帰ってきてからぬるま湯でジャーッと流すだけで全然トラブルなし。さすが世界のシマノ!!(ただし、コレ以降のシマノのリールにはマグネシウムが使われていることが多いですし。やはり、本当は正しく海専用のリールを使うべきだと思いますよ)

とりあえず今回のおかっぱりタチウオ釣りは、使わなくなっしまったこれらのバスタックルで挑んでみようと思うのです。

情報収集はネットよりも釣り具屋で…

タチウオ釣りに関しては、道具よりも『情報収集』。タチウオは群れで動きますから、その時に釣れている場所(回遊してくるポイント)を正しく把握することがキモ。

じゃあ、さっそくネットで調べて…と言いたいところですが。こと釣りに関しては、ネットの情報ってあまりアテにならなかったりするもの。エゴイストの手慰み、それが魚釣り。なんで魚がウジャウジャいる好ポイントを、見ず知らずのアカの他人に教えなきゃいけないの?どうせなら自分一人で独占したいぜ。僕を始めとした、釣り人の多くがそう思うのも無理からぬ事。

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なので、これはタチウオ釣りに限らぬことですが。生きた釣り場の情報を得るなら、コンビニの片隅にスポーツ新聞などと一緒に置いてある『釣り新聞』とか…

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釣り具屋さん!釣り人と常日頃接している釣り具屋のスタッフさんならば、ライブな情報を山ほど収集しているに違いない。初めて行く店だが、きっと僕に正しい道しるべを示してくれるはず。そうだ、ぜったい。

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タダで情報を教えてくれというのも虫が良すぎるので、いちおう安い消耗品などを購入しつつ、「最近どう?ぼちぼちタチウオ上がってるの?」なんて雑談を、さりげなく店員さんに振ってみる。

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すると店員さん、「おお、上がってます上がってます!まだそんなにサイズ大きくないですけどね。△△港よりも○○港のほうがイイみたいですよ。」と、この釣り具屋からそう遠くない漁港の名を挙げ、オススメしてくださるではないか!!ズバリ近場!!

しかも「こんな情報が入ってくるのは、この辺りの釣り具屋じゃココだけだよ!」と自信満々。えらい鼻息荒いな!間違いない。来て良かった。ケミホタルなどを購入し、さっそくオススメいただいた港へと車を走らせたのでした。

PM4:00、漁港へ

釣り具屋さんからそう遠くない、オススメしてもらった○○港へ。

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この時点で夕方4時ごろ。いちおう念のため、タチウオは基本的に夜釣りです。陸から狙うときは特に。船で沖のほうに出ると日中でも釣れるそうですが。

夜釣りとはいえ、明るいうちに到着しておくべき。道具の準備もしなきゃいけないし、場所取りの必要があるかもしれないし。初めて行く場所ならなおさら。

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岸から地続きの防波堤、いわゆる地波止というやつ。小さいお子さん連れのファミリーも多いですね。安全な釣り場だということでしょう。

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ファミリーだけじゃなく、けっこうマジな釣り師も多いではないか。ラッキー!一般的には、釣り場は空いているほうが良いわけですが、タチウオは群れで移動する魚。なので、釣り人が多いほうが、「あっ、今ちょうど群れが寄って来てる!」っていうのが分かりやすいです。他の人が釣れたら、自分にもチャンスが回ってきている証拠

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さっそく場所を取って、仕掛けの準備。明るい内だとセットしやすいです。竿にリールをセット。ちなみにラインは20ポンド以上のPE。ミラクルジムに憧れる僕は太ライン主義。

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持ち帰り用にクーラーボックスと、タチウオは歯が鋭いので、針を外すときに便利なように大き目のペンチ、あとタモ網と懐中電灯、ケミホタルと。そしてルアーですが、

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あれだけ『バス釣りの道具で~』と言いながら、ルアーはシーバス用のものを使用することにしました。さっきも書いた通り、僕がバス釣りするときはほぼトップウォーターオンリーなので、沈むルアーはほとんど持っていないのです…今年の正月の『釣り福袋』に入っていた面々。

ガイドに糸を通し、先っぽにスナップを付けて臨戦態勢。

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だんだんと日も落ちてきました。

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人の顔も判別しにくくなってます。しかし、この子はまだ帰らずにネバっている!こりゃ、タチウオがこの防波堤で釣れるということか!?釣り具屋の情報は間違いなかったか…!

 

【後編】につづく

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