前編に続き、アイドル的な支持を得ていたバンドたち 後編です。 UNICORN 概要 1
2018/10/26(金)
コスモスいろいろ【後編】
この時期の一般的なコスモス畑(オオハルシャギク)って、
だいたいこんな感じでしょうか。
大きめの公園とか観光地とか、あと学校などでも見かけます。手入れの行き届いた花壇に一面のコスモス。SNSにも映えるでしょう。秋空にも似つかわしい清らかさ。
対して、キバナコスモスは
手入れの全くなされていない空き地でもこの通り。まあ、これは多少大ゲサな例ですが、基本は放ったらかしの荒地で見かけます。よく雑草の一部になっていたりもしますよ。花壇にキレイに並んで咲いているキバナコスモスって、あまり見たことないような。
前回もちょこっと触れたように、オオハルシャギクを含むコスモスの仲間はメキシコの高地が原産。痩せて乾いた土地出身なので、もともと強い植物ではありますが…その中でもキバナコスモスの頑強さは特別。
繁殖力も凄いですよ。ちょっと広いめの庭がある方、試しに一度植えてみては?想像もしていなかったような場所から芽吹いたりして、なかなかメンドくさくなること請け合いです。
個人的には…オオハルシャギクが寄せ植えされた、いわゆる“コスモス畑”よりも、野山や都会の空き地で偶然に出会うキバナコスモスのほうが面白いかなぁ?と。「なんでこんなところで咲いているの!?」という驚きもあったりして。
同じ草むらに咲いていたコレ、二重~三重咲きになりかけてます。こういう花から取れた種を各地から集めて庭に蒔いておけば、何年後かには勝手に天然の八重咲きキバナコスモスが出来たりしないかなぁ?知らんけど。
こちらは某所の玄関先に置いてあった、鉢植えのキバナコスモス。
もしかしたら、少々改良を加えられた園芸種かも。
鮮やかなオレンジ色。花びらの枚数も多いです。
同じ株ですが、花の色が少し違います。花びらの先端が紅差したように染まっていてとってもキレイ。たぶん、これも日にちが過ぎれば、鮮やかなオレンジ一色になるんじゃないかと思います。
これはまたさらに別の場所。とある河川敷の土手の、ガケ下みたいになっているところ。
黄色というかオレンジの花がチラホラ。危なそうな場所だったので近付けませんが、あれもたぶん…
ズームしてみると、やっぱりキバナコスモス。ちなみに花の周りの葉っぱ、あれらはたぶんヤブガラシとか貧乏カズラとか呼ばれてる植物のものだと思います。コスモスの葉っぱではありません。
キバナコスモスの葉っぱはこんな感じ。いかにもキク属の一員らしい形をしています。光合成するのに重要な役割を持つ葉さえ覆われてしまっても、こんな風にグイッと背筋を伸ばし、花を見せつけて八方美人。この図々しさというか逞しさ、いつも勇気付けられたりするんですよね。
今年は微妙!?チョコレートコスモス
最後はチョコレートコスモス。オオハルシャギクやキバナコスモスと比べると多少はレアな花ですが、とはいえ最近は人気ありますし、どこかのお家の玄関先で見掛けるだろうとタカをくくっていたのですが…今年はぜんぜん見当たらねぇ!
探しているときに限って見当たらない、車運転中のガソリンスタンドやコンビニみたいなモンか!?八方手を尽くして、ようやく…
うっ、少ないですよ~咲いてる花!まあしかし、とりあえず見れました、
こちらがチョコレートコスモスです。明るいところだと濃い紫色っぽく見えますが、日のあまり差さないところで見ると、本当にチョコレートっぽい色しています。
持ち主さん曰く、「今年は花も少ないし、(開花時期も)ちょっと遅いですね。真夏の暑さのせいか…それか台風の影響かも。」とのこと。
よーく見ると、つぼみが葉っぱの間にちょこちょこと。あと2~3日後に来ていたら、もう少したくさんの花を見れたのかなぁ?
このチョコレートコスモスだけは、コスモス属の花の中でもちょっとだけデリケートなんだそうですよ。高温多湿に弱いらしく、育てるのに少々手間がかかるみたいです。
この、まるで首のようにも見える、ヒョロヒョロっと細長い茎が特徴のひとつ。
で、ネットには『香りもチョコレートそのまま』なんて書かれていることが多いけれど…そうかなぁ?何度も匂ったことがあるけれど、別にそんなチョコっぽい香りなんてしないけど。ほんのり甘いニオイがするぐらいで。
コスモス自体がそんなに香りの強い花ではないので、仕方ないかも。しかし、このチョコレートコスモスは先ほどのキバナコスモスと交雑できることもあって、品種改良が盛んです。もしかしたら私の知らない、香りの強いものが出来ていたりするかも?ですので、もし見掛けたら試しに一度、匂ってみてくださいね。
ただし、茎は本当に極細なので、ポキッと折ってしまわぬように。花に触れるときは細心の注意を払ったほうがいいと思いますよ!
初心者向きの丈夫な花です!
暑すぎる夏でしたし、台風も多かったですし。全国的にはどうなのか予測しにくいのですが…たぶん、コスモスの見ごろは今週末あたりがラストになる地域も多いのではないでしょうか。
愛でるのはもちろん、被写体としても魅力的な存在のコスモスですが、“育てる”のも楽しい花だと思いますよ。しかも、そんなに難しいものではありません。ガーデニングのベテランの中には、初心者向けの花として『春のパンジー、夏のヒマワリ、秋のコスモス』を挙げる方もいるぐらいです。
庭に直播きすれば、たくましくてワイルドな一面を見ることができますし、
こんな風に、他の花といっしょにプランターなどに寄せ植えしても面白いと思います。
花が咲き終わると、後には種子が残ります。もし、ご近所できれいに咲いているコスモスを見かけたら、思い切って「タネもらえませんか?」とお願いしてみてみるのもアリかと。
そんな、図々しい!と思われるかもしれませんが…たくさんコスモスを植えているご家庭って、意外とタネの里親探しに困っている場合も多いもの。
来年の秋は「コスモスを見て楽しむ」から「育てて楽しむ」人になってみるのはどうでしょう?ちなみに種まき時期は、品種にもよりますが、だいたいゴールデンウィーク明け頃から6月頃までがベストみたいです。