この『ボーダーレスの秘密』サイトの音楽カテゴリーでは、ここまで、“バンドブーム”について掘り下げていっています。
2018/12/21(金)
クリスマスっぽい紅茶
以前は過激なコーヒー愛好家だったのに、今やすっかり紅茶党になってしまった私。『プロの方に教わったマサラチャイの作り方』の際に紹介したように、お鍋で煮出せば専用のポットとか必要ないし。
寝る前の紅茶がまたいいんですよね。お気に入りのカップに注いで、くつろぎのティータイム。
ちなみにオフィシャルもの。昭和!
自宅で楽しむのはもちろんのこと、マサラチャイの作り方やスコーンの正しい食べ方を教わった、おなじみの紅茶専門カフェへもしょっちゅう通うように。
まだ飲んだことのない茶葉を試してみたり、海外の紅茶事情について尋ねたり。ちょこっと知識が付いただけで、専門的な話も楽しく聞けるようになります。さて、今日はどんな紅茶を試してみようかなぁ…
クリスマス・スパイスティー!?なんですか、これ?
「簡単にいうと“フルーツティー”なんですけど。そこにショウガとスパイスを少しだけ加えて、体がポカポカ温まるようにしてみたんです。」なるほど、じゃあ今日はそれお願いします!
出てきたのがこちら。透明のガラスポットに紅茶、そしてフルーツ?
「はい、リンゴとオレンジを中心に。あと、ショウガのスライスと、シナモン・クローブ・カルダモンをほんの少しだけ入れてます。それと、フルーツの甘さを損なわない程度に砂糖も少々。」
たしかに、普通のストレートティーよりも華やかです。クリスマスパーティーのラストにこんな紅茶が出てきたら、ちょっといい雰囲気になるかも?
で、肝心のお味のほうは…
おおおお!さすがプロ!!すべてのフルーツとスパイス、そして紅茶本来の味と香りが、それぞれお互いをジャマしない程度に主張してます。ギリギリちょうどイイ塩梅。
香りが伝えられないのがホント残念!湯気とともにそれぞれの素材から立ちこめる香りを、がっちりと紅茶が受け止めていて見事な調和っぷり。味はみんながコッソリと手を挙げている、香りは素晴らしいアンサンブル。分かりにくい描写!
で、さらにこのお店のクリスマス・スパイスティーが見事なのは、
時間が経つごとに美味しさがどんどんと変化していくところ。最初は紅茶の味が若干強いめ、途中はショウガやスパイスが効いてる感じ、そして、
飲み干す頃には、酸味が見事に消えた、フルーツ本来の甘味が凝縮。
見た目も華やかだし、味も最高です!こんなの、素人が自宅で作ったりできるもんなんでしょうか?紅茶専門店でないと無理でしょうか?
「いえいえ全然。これ、実はすごく簡単なんですよ。だから、プロとかどうとか恥ずかしいです(笑)でも、いくつかポイントになるところはありますので…」
●フルーツは柑橘系を中心に
「いろんな果物を試してみたんですよ、イチゴとかも。でもダメでしたね。温かい紅茶と合わせるとドロドロになってしまって。なので、果肉のしっかりしたフルーツを使うべきでしょう。オレンジとかユズとかの柑橘系をメインにするとラクだと思います。」
●欲張りすぎない。フルーツは控えめに
「フルーツポンチみたいに、大量のフルーツを入れてしまいたくなりますよね。でも、紅茶の渋味と果物の酸味って、基本的にはあまり相性が良くないとも思うんです。なので、欲張りすぎずに。“フルーツは香り付け程度に”ぐらいがちょうどいいかも?」
●スパイスは潰さず、量も控えめに
「こっちの写真のほうが分かりやすいですかね?
オレンジやリンゴに比べて、ショウガのスライスも香辛料(シナモン・クローブ・カルダモン)もほとんど見えないぐらいでしょ?しかも潰さず、丸ごと入れてます。時間が経つとかなりスパイシーな紅茶になってしまうので要注意です。」
●色も味も薄めの茶葉を使いましょう
「紅茶の渋味が強すぎるとフルーツの風味を消してしまうし、色が濃すぎると“お薬っぽく”見えてしまうでしょ。マムシの焼酎漬けみたいな(笑)なので、ウチのお店では
ニルギリと、
ヌワラエリヤという茶葉をブレンドして使っています。でも自宅で作るなら普通のティーバッグでもいいと思いますよ。ただし、あまり煮出しすぎないこと。」
作り方の手順としては、
①ガラスの器などにフルーツ、スライスしたショウガ、スパイスを入れておく
このお店ではオレンジとリンゴを使っていましたが、例えば缶詰のパイナップルなども少量なら使えるそうです。お好みで色々と試してみては?ただし、あくまでも“香り付け”ぐらいの気持ちで。
②鍋などで茶葉を煮る
茶葉を別に煮出すのは「個人的に、ガラスの器の中に茶葉が入ると美しくなさそう」だからだそうです。なので、茶葉が気にならない方はご自由にどうぞ。ただし、あまり濃く煮出さないように。甘めの紅茶がお好みならば、砂糖も一緒に煮ましょう。
③茶漉しを使い、フルーツ等を入れておいた器に注ぐ
注いだ後に少し時間を置くと、フルーツやスパイスの甘みや香りが強くなっていきます。この時間もお好みで。
「そうそう他にも、ウチのお店ではクリスマス期間限定でこんなメニューも」
「オレンジレモネードティーなんですけれど。」
おお、ツリーの飾りにも見えるし、リースっぽくもあるし、雪の結晶みたいにも。何にしても、ちょっとした遊び心が嬉しい感じ。
「輪切りのオレンジに、クローブを差し込んだだけなんですけれど。ちょっと楽しくないですか?」
しかも、とっても甘いですよね。子供ならコッチのほうが喜ぶかも?
「カップに少しだけ熱湯を入れて、そこにハチミツを多めに溶かして。その上から紅茶を注ぎ、レモン果汁を少々。よくかき混ぜて、その上にクローブを刺した輪切りオレンジを浮かべるだけです。」
なるほど、レモネードティーにオレンジ+スパイス。見た目だけじゃなくて、疲れているときとか、体力が落ち気味のときにも良さそう。あくまでもネット上の情報なのですが、紅茶に含まれるポリフェノールの“テアフラビン”は、インフルエンザに効果があるという説も。もちろん私はお医者さんじゃないので、インフルエンザうんぬんについてはよく分からないのですが。
まあ、そんなことはひとまず置いておいて。平成最後のクリスマスに、いつもとはちょっと違う特別な紅茶をケーキに合わせて。そういうのもいいと思うんですけど…参考にしていただければ幸いです!