福岡支社の立ち上げメンバーとして福岡にやって来た訳なんですが、これまではずっと東京中心の生活で…、ほとんど九州初
2019/01/18(金)
2019年・初春の熊本城【前編】
去年の春ごろ、熊本城にシャチホコが1体戻ったというニュースを紹介したのですが。結局、その後のことを伝えられぬまま2018年も過ぎ去ってしまって…なかなか熊本まで行く機会に恵まれなかったんですよ、残念ながら。
でも、今年に入って早々に熊本市内近くまで行く用事が出来たので、せっかくだからということで、スケジュールを押して熊本城の現在の復興の様子、見てきました。
復興が進む熊本城壁
そんなわけで、熊本市役所前あたり。
くまモンがいて、
可愛くもあり、そして力強さも感じる路面電車が車と併走していて。こういう魅力的なアイコンがいっぱいあって、羨ましいなぁと思ってしまいます熊本市内。福岡には実はあんまり「コレぞ!」というモノがなかったりするんですよね…
そんな熊本を代表する、名刺代わりとも言うべき存在の『熊本城』が、地震のせいで大被害を受けたというニュースを聞いたときは愕然としたもんです。2016年の4月、あの時は僕の住んでる福岡市内もすごく揺れたんですよね。もう3年経とうとしているのか…早いもんです。
およそ3年の月日が流れて、市内もだいぶ落ち着きを取り戻しているみたい。別のスタッフが震災の1年後ぐらいにこの街を訪れたときの様子がこちら。
“くまもとのお伊勢さん”こと、お城のすぐ麓にある熊本大神宮も、あの時は立ち入り禁止になっていたようですが、今では、
ちゃんとお参りできるようになっていました。本当に嬉しいです。神社はやはりお参りすべき場所。痛ましく思うような場所じゃありません。
2019年、亥年。今年こそはいいことありますように。
お城の石垣なども、ずいぶんと復興が進んでいるようで、
以前よりもかなり城壁に近付けるようになっています。
歩道すらも立ち入り禁止になっていた場所が多かったんですけどね、現在はこのように、ぎりぎり近くで石垣の武者返しの様子を見ることができるようになっています。
とはいえ、まだまだ傷は根深くて。現在も急ピッチで復旧作業が進められているということ。
崩れた石垣も、以前よりは整頓されてはいますが、まだまだこんな感じ。
どの岩がお城のどの部分を構成していたのかを識別できるよう、番号が振ってあります。
一刻も早く、また再びあの美しい熊本城が見れますように…でも、作業に従事されている皆さんがケガなどなさりませんように、と祈るばかりです。
加藤神社へ…
熊本城の天守閣を見るなら、やはり加藤神社へ行くべきでしょう。“虎退治”で有名な猛将、加藤清正公を祀る神社です。
“清正流(せいしょうりゅう)”とも言われている、美しい石垣。この地にあった隈本城などを一まとめにし、清正公が新たに造り直したのがこの熊本城。
篭城に備えて、至るところに井戸が掘られています。築城の天才とも言われている清正公のアイデアが今もそこかしこに。
ちなみに、現在の熊本城の源流のひとつである隈本城は、あの佐々成政公が城主をつとめたこともあるのだそうですよ。戦国時代マニアにとっては清正公のみならず成政公の聖地でもあると言えるのでは?…もっとも、この地での政治に失敗して、成政公は切腹を命じられたのですけれど。。。
加藤神社は熊本城の中にあります。道中には桜の木が何本も。『日本さくら名所100選』に選ばれている、屈指の春の名所でもあるそう…熊本県出身者にはいつも「お城に行くならお花見の時期がベスト!」とオススメされるんですよね。今年こそは行ってみたいなぁ。
城内はとにかく道がグニャグニャ。曲がり角や階段が多いんですよね。これもきっと、攻め込まれたときのための城防御の一環なのでしょう。清正公の天才ぶりを感じつつ、
加藤神社に到着!ここが熊本城天守閣のいちばんのビュースポットです。
たくさんの幟に純白の鳥居。美しい神社です。
質素な、そして清潔感あふれる手水舎。このあたりにも清正公の遺志を感じたり。
このブログでも何度も触れていますが、熊本ってとにかく水がキレイなんですよ!くまモンや路面電車、熊本城だけじゃなくて「清い水が溢れている」というのも、熊本の名物だと思いますよ。
清めが済んだら拝殿へお参り。まずは手を合わせないとですね。
お参りを終えたら、境内にあるビュースポットへ。
清正くんと、その向こうに見えるのが熊本城の本丸。
おおー!まだまだ修復作業中ではありますが…ずいぶんとお城らしくなっているじゃないか!!そしてそして、しかも、
シャチホコも両方揃っています!!感激です。涙が出てきそう。ここまで見事な姿に戻るなんて、想像もできませんでしたよ。。。