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2019年・初春の熊本城【後編】

>【前編】はこちら<

尻尾の先までの高さが119センチ、重さは約100キロの、

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シャチホコが2体。前回はまだ1つしか設置されていなかったのですが、今はもう見事にに揃い踏み。1体しかなかったときは、やっぱり寂しい感じしましたから。本当に嬉しいです。

“銀杏城”という別名をもつ熊本城、シャチホコの尻尾は

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このように、イチョウの葉の形をしている…というお話を、ガイドさんに前回教えていただいたのですが。よーく見ると、瓦に『桔梗紋』が入っているじゃないか!?加藤清正の家紋って『蛇の目』だったはず??

桔梗紋と聞いて、すぐに思い浮かぶのが明智光秀。何か関係があるのか?と少し調べてみたら…まあ、姻戚関係というよりも、熊本を治めるに当たり豊臣秀吉から桔梗紋を賜っただけということみたいですが。

さらにもう少し調べてみると、清正のお父さんの加藤清忠という人は、かつて“美濃のマムシ”斎藤道三に仕えていたそうではないか!?道三と明智家・土岐氏といえば、因縁浅からぬ仲。こんなところにも戦国ロマンが!近いうちに図書館に行って、さらに掘り下げて調べてみようと思います。

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シャチホコは揃っても、本丸の工事はまだまだ真っ最中。ずいぶんとお城らしくはなってきてはいますが。また以前のように、天守閣から熊本の街を一望したいんですけどね…

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とはいえ、あまり焦らせるのも良くないですね。高所で作業されている方々には本当に頭が下がる思いです。どうかお怪我なさらぬように。また再び、あの美しい熊本城に登れる日が来ることを気長に待っています!!

おみくじも楽しい加藤神社

熊本城の天守閣を眺めたら、加藤神社の境内をぶらぶらと。

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そう広くはないのですが、周囲を木々に囲まれていて、とても心地よい空間です。

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NHKの大河ドラマの主人公に加藤清正公を!と署名活動中。

僕らの世代なら「正直、あまり観ないしなぁ…」ってもんですが、とはいえ視聴率20%近くを取る国民的番組。もし清正公が選ばれたら熊本観光のお客さんも増えるでしょう。そしたら復興も早くなるかも?ということで、僕も署名してきましたよ。

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せっかくなので、なにか拝受して帰りましょうか?

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お札(御神札)がほしいのですが、ウチには神棚がないしなぁ。

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いちおう念のために、このようなお札は神棚(宮形-みやがた)に納めるのが基本。しかし、最近のマンションやアパートには神棚がないのが普通ですよね。この写真の左側の白い紙に包まれているものは神棚用ですが、右側の木製のものはどこにでも貼り付けてよいタイプのものだそうです。ただし、

家族の目線よりも高い位置に貼ること。

できれば文字の面が『南を向く』ように貼る。無理な場合は仕方ないけれど、絶対に『北向き』にはしないこと。

ネットにはよく『南または東の方角に』と書いてあったりしますが、いろんな神社で神職の方に聞いて回ったところ、「南向きが一番いいけれど、とにかく北向きじゃなければ大丈夫」というお答えが多いように感じます。

 

あと、もう一点…最近はあまり細かいことを言われなくなっていますが、基本的にはお札やお守りの有効期限は一年間です。一年経ったら拝受した(分かりやすく書くと“購入”した)神社にお返しして、また新しいものをお迎えするのが良いかと。

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人間関係と同じく、神さまに対しても「報告する」そして「感謝の気持ちを伝える」べきで、もらいっぱなしは良くないですね。ということで、お札は家の近所の、お参りしやすい神社で拝受することにして。

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その代わりといっては何ですが。おみくじを引いて帰りましょう。

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1月だからでしょうか?この加藤神社にはたくさんのおみくじが置いてありました。外国人観光客のみなさんも興味津々。僕も負けじと興味津々。

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迷った末に、『武将おみくじ』というのをチョイス。なんでも、おみくじに戦国武将の名言が添えられているそうではないか。

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で、こちらがその武将おみくじ。さてさて、今年の運勢は…

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中吉!悪くないですよ!!そして、もうひとつのお楽しみ、武将の名言は…朝倉宗滴公?すみません、勉強不足でして。よく存じ上げませんです。。。朝倉家といえば義景公ぐらいしか。

でも、スマホで少し調べてみたら、ものすごい名将だったんですね、宗滴公。名門・朝倉家を実質的に支えていたような存在だったそうで。彼の没後、朝倉家は悲劇の一乗谷城の戦いへと進むことになるという…

『巧者の大将と申すは、一度大事の後れに合いたるを申すべく候』とのこと。さっぱり分かりませんが、注釈を見ると、どうやら「立派な人は、大きな失敗を経験しているものです」というような意味みたい。なるほど!失敗から学び、そして恐れずに先へ進みなさいよ、ということか。宗滴公、ありがとうございます!!

今の姿を見てもらいたい

くまモンのだるま。『がまだせ』というのは「頑張ろう!」とか「元気出せ!」というような意味の熊本弁だそうです。

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加藤神社の鳥居のすぐ横からは、国指定の重要文化財の

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宇土櫓(うとやぐら)。後ろに小さく写っているのが、先ほどの本丸。こうやって見ると、復興は順調に進んでいるかのように思えます。

そして、ここもよくニュースに取り上げられていました、

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戌亥櫓(いぬいやぐら)ですが、

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おおお!以前よりもかなり近付けるようになっているじゃないか!

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仰ぎ見る、とまではいきませんが、それでもこんなすぐ近くまで行けるようになっています。これも復興が進んでいる証拠か…

とはいえ、石垣はあいかわらずこんな感じ。

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こういうのを間近で見ると、ああ、本当の復興にはまだまだ時間が掛かりそうだなぁと改めて感じたりもして。

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そのまま、三の丸の駐車場方面(感覚的には、熊本城の裏側というか後ろ側)に抜けていく道もこんな感じ。本丸や天守閣の復旧を優先しているのでしょうか。こちら側はまだまだ手付かずという印象も。仕方ないですねこれは。。。

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あの西郷隆盛も、立て篭もった政府軍をついに攻め落とせなかった熊本城。最強のお城でさえも簡単に破壊してしまう地震の恐ろしさを、まざまざと見せつけられる思いです。

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塀も倒れたまま。最大震度7、その後に震度6クラスの揺れが数度に渡ってこの地を襲ったとされる熊本大地震。元通りの、あの美しい姿を完璧に取り戻すのにはまだまだ時間がかかりそうです。

震災復興のシンボルともいえる熊本城。もしかしたら、うまくいけば来年の2020年には本丸天守閣の一部に登ることが出来るようになるかも?とも言われていますが…ぜひ、「今の熊本城」を、全国の人たちに見てもらいたい、観光に来てもらいたいなぁとも思います。それが何よりの“復興支援”になるのではないかと。

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そうそう…もし熊本に来られてお城の見学をされるのでしたら、熊本市役所へも行ってみてください。お城の正面にある大きな建物で、行けばすぐに分かると思います。

この市役所の14階は解放されていて、

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展望台になっています。ここからガラス越しに、

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熊本城と、その城下が一望!すごく良い眺めです。

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スマホでもこんなに大きく写せたりして。

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180×270センチの大きなモザイク画も展示。長野県の伊那弥生ヶ丘高校の生徒さんたちから贈られたのだそうです。

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よく見ると、これ千羽鶴なんですよね。千羽というか、実際は6000羽の折り鶴で描かれているんですけれど…

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これ、写真じゃなくて実物を見てもらいたいです。心打たれます。すっごいアート!

この熊本市役所の14階、入館はもちろん無料で、しかも土日祝日も開放されているそうですよ。手続きとかもいらないし、誰でも自由に入ることができますので、熊本にお越しの際には、ここからの景色もぜひ堪能していただけたらと思います!

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