>【前編】はこちら< 今では調味料として使われることが多い、味醂(みりん)。かつては“甘さを楽しむお酒”と
2019/01/29(火)
ブラックバス丼を食べてきました【琵琶湖にて】
京都で用件を済ませたら、タイミングよく週末に差し掛かったので、
思い切って滋賀県へ。分かりにくいですが琵琶湖です。バス釣りにハマったことある人なら共感してもらえるのでは!?ズバリ聖地の一つ!!さすがに道具持って行ってないので、釣り糸を垂れる夢は叶いませんでしたけど。
琵琶湖のほとりにある、滋賀県立琵琶湖博物館。
滋賀県そして琵琶湖周辺の地理や歴史、自然などについて学べる、とってもキレイな博物館です。学芸員さんたちも、みなさんとっても親切。
デカっ!ゾウの化石の全体骨格も!!
レプリカですがド迫力!『黄河象』という、200万~250万年ぐらい前に中国大陸にいたゾウだそうです。琵琶湖近くの地層からは、このゾウの近縁種とされている『ミエゾウ』の化石が発見されたそうな…こんな巨大な生物が近畿地方をノシ歩いていたなんて不思議。
他にもたくさんの化石が。ぜんぜん詳しくないのだけれど、やっぱり地層とか古生物とかって面白いですよね。眺めているだけで何時間も経ってしまう…
しかし、今回ぼくがこの琵琶湖博物館を訪れた目的は他にあって。
1つは、併設されている水族館。ここ、世界的に見ても非常に珍しい、ほぼ淡水魚専門の水族館なんです。ずっと前から来てみたかったんですよ。
水族館好きの間ではかなり知られた存在。琵琶湖にしか棲息していない激レア魚種はもちろん網羅。しかも、どの個体も非常にコンディションがいいんですよ!熱帯魚よりもニッタン(日本産淡水魚のことね)という方にはタマラん空間だと思います。
そして、もう1つの目的は…
館内にある『ミュージアムレストラン・にほのうみ』。
このオシャレ雰囲気レストラン、ここではなんとあのブラックバスの料理が食べられるというではないか。こちらも前々から、ぜひ一度食べてみたいと思っていたんですよ!
クセの全くない白身!
おそらく皆さん、テレビなどでご覧になったことがあるはずですが、
ブラックバスはこんな魚。略して“バス”と呼んだりするのが一般的です。これは琵琶湖博物館で飼育展示されているもの。40センチ弱ぐらいだったか?大きいものだと50センチぐらい、中には70センチを超えるようなサイズになるものもいます。
近年は卒業気味、バス釣りからはすっかり遠のいてしまっているのですが、
コチラは何年か前に僕が釣ったやつ。めっちゃコバッチィです。なんせルアーはBチマですから。でも、ZEALのプランクRSとか懐かしいでしょ?昔はオカッパリからトップでもイージーにヒットしたもんですけど…って、バス釣りしないヒトには意味不明な言葉ばかりですね、すみません。
ニュースにもちょくちょく取り上げられているように、『外来魚』そして『害魚』として悪者扱いされているバス。琵琶湖でも在来種を食い荒らすとして駆除の対象になっているわけですが、それならご当地グルメにしちゃえ!ということで、
この博物館内レストランで、ブラックバスを食材にした料理を提供しているということ。
バス釣りって、だいたいは食べずに逃がす“キャッチ&リリース”っていうのが基本だったりしますし、それに海の魚と違って、生臭くてまったく食欲が湧かない!なので、これまで一度も食べたことなかったんです。
ここのレストランで「バス料理が食べられる!」というウワサを前々から聞いていたので、内心ちょっと可哀想、でもちょっぴりワクワクしながら・・・
オーダーしました、こちらが『ブラックバス丼』!(メニュー表にはブラックバスではなく、別の呼び方のオオクチバスと書いてあったように記憶しますが)
実は、もっといろいろとメニューがあると期待していたんですけどね。でもどうやらフライや天ぷらといった揚げ物しかなかったので、今回は天丼を選んでみました。
上からの見た目は、全くもって普通の天丼。
アツアツ揚げたてで実にウマそう。しかし外観からブラックバスのオーラを感じることは無し。切り身なので当たり前ですが。
そんなことよりも味ですよ、味。お腹もペコペコだし、さっそくひと口…おおおー、淡白!聞いていた以上、想像していた以上に淡白な味わいです。
そして、思っていた以上に美味しいです!!身はもう純白。まったく臭みもないし、エグみもクセもなくて。よく「海のスズキと似た味」なんて紹介されていますが、スズキよりもさらにクセがないような。個人的にはむしろヒラメに近いぐらい?まあヒラメを天ぷらにしたりはしないですけれど。
さっきも書いた通り、最近はもうほとんどバス釣りやらないんですよね。ううむ、バスにハマっている頃にこの味を知っていたら、もしかしたら、ちょっとぐらいはキャッチ&イートしてたかも?
いや、でもこれはきっと、プロの料理人さんによる丁寧な下ごしらえ、
そして、琵琶湖の水がキレイだからでしょうね。僕らが行くような醤油色した野池のバスは、きっとクサくて食えなかったような気もする…
オススメスポットです、琵琶湖博物館!
そうそう、話がややこしくなりそうなので省略したのですが、
実際はブラックバスだけではなくて、サケの仲間で琵琶湖原産の『ビワマス』という魚の天ぷらも入っていました。なんでも、今の時期(真冬)はどうしてもバスの漁獲量が減るらしくて。
店員さん曰く「もう少し暖かくなってきたら、またブラックバスだけ使った料理もお出しできるはずなので…」ということ。なんせ“天然モノ”ですから仕方ないですよね。もし確実にバスを食べてみたいのであれば、事前に、琵琶湖博物館内の『ミュージアムレストラン・にほのうみ』に確認を取っておいたほうがよいと思います。
ブラックバス丼も思っていた以上に美味しかったですし、
そして、琵琶湖博物館自体もめっちゃ素晴らしかったです!
化石や淡水魚の展示も見応え充分でしたし、
大昔からの日本人の生活を振り返る数々の展示も。
見ていて飽きないし、勉強にもなるし。子供がいたら連れてくるのになぁ。
激レアアイテムとともに、昭和カルチャーも振り返り。
もうすぐ終わってしまう平成も。懐かしのiMacと炊飯器と、そしてなぜかリセッシュがトリオで揃い踏み!淡水魚の水族館を見てブラックバス食べて、さっさと他の場所を観光しようと思っていたのですが、なんだかんだで半日近く楽しんでしまいましたよ琵琶湖博物館!!
京都と滋賀ってお隣同士だし、実はそんなに離れてはいないんですよね。なので、京都観光に行った際にはこの博物館にも足を伸ばしてみてはいかがでしょう?ずばりオススメスポットだと思います。