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2015/06/15(月)
J-POPの原点を訪ねて…『LIVE&喫茶 照和』は今も健在!
今回の『ボーダーレスの秘密』は、昭和世代の皆さんにしか届かないかも?
若い人たちには「なにそれ?」ってな場所かも?
でも、僕ら第二次ベビーブーマー以上の年齢で、若い頃にロックやアートに少しでもカブれた人たちなら、絶対にご存じなはずの、全国的に有名な空間です!
それは…ここだ!
福岡・天神にある『LIVE&喫茶 照和(しょうわ)』!!
照和とは?
西鉄天神駅のすぐ近くにある『LIVE&喫茶 照和』。
博多にある!?というイメージだったんですが、じつは天神にあったんですよね。
外観はこんな感じ。となりは眼鏡屋さんです。
で、近付いてみると…
おおっ!いきなり長渕剛さんの凛々しすぎるお姿が!!
昭和世代の熱き音楽ファンなら、もうここでニヤリとされているハズ。
ですが、若い世代の皆さんのために一応念のため紹介しておくと、ここ『照和』は、かつて若いミュージシャンたちにとっての“登竜門”だったという、伝説のライブハウスなんです。
オープンは1970年。45年の歴史の中で、ここから全国に羽ばたいていったミュージシャンは数知れず。井上陽水、海援隊、甲斐バンド、チューリップ、長渕剛などなど…アーティスト・バンドの名前を挙げるだけで文字が埋まってしまう!
やがて、彼らの活躍とともに、「西に音楽(当時は主にフォーク)の登竜門があるらしい」という噂が東に東に広まり、『照和』の存在も全国区に。
九州から全国を目指すミュージシャンたちは、「まずこの照和のステージに立つ!」というのを目標にして頑張ったそうです。
いよいよ店内に!
お店は地下にあるので、階段を降りていく…
陽水さんのポスターが。照和で演ってた頃はまだ「アンドレ・カンドレ」だったのかな?
で、この扉を開けると、
おぉ、パッと見たかんじは、昭和テイストの普通の喫茶店風。でも、
いろんなアーティスト・ミュージシャンたちのサインやポスター、
それと、地下にあるからなのか?それとも年季の染みた壁紙のテイストのせいなのか?なんとなく不良の香りというか、デカダンなムードがお店に漂っています。
でもそこがイイ!!こういうムードの中だからこそ、クリエイティブな、新しいモノが生み出されてきたんじゃないか?と思うのです。
これが『照和』のステージ!
そして、数々の伝説を生んだ照和のステージは…
意外と小さなステージ!?でも、
ステージのバックにはミュージシャンたちのサインがギッシリ!!
ビリケンやレミオロメンもこのステージに立ったんか!?
バスドラに刻まれた『照和』の文字も輝かしいドラムセット。お店の方が「座ってもヨカよぉ~」と言って下さったんですが…おそれ多いっす!!
あぁ…THE MODSの森山達也もこのステージに立ったんかぁ。まだTHE MOZZ時代かなぁ。
床に頬をスリスリしたくなります昭和世代!
居心地のいい喫茶店でもある『照和』
興奮を抑えて着席。
有名な『照和ブレンド』。400円です。いい香り!!
スタッフのお姉さんが「何か音楽かけましょうか?」と聞いてくださいます。
ここは…長渕か?とも思いましたが、チューリップをリクエスト。
♪真っ赤なクルマでぇ~♪って、おぉ~!めっちゃポップでロックな「夢中さ君に」ではないか!?
さすが“和製ポール・マッカートニー”!こうやって改めてチューリップの曲を聴くと、財津さんってやっぱり歌が抜群に上手いなぁ、って思います。
で、当たり前といえば当たり前なんですけれど、やっぱりライブハウスだから、普通の喫茶店よりも格段に音がイイのだ!
こんな感じで、だいたいいつも「思い出の曲」のリクエストを聞いてくださいます。
で、このリクエストを聞いて下さるお姉さん(長渕剛と同い年だそうです)が話して下さる『照和』の思い出話、これがメチャメチャ楽しいです。いろんなミュージシャンの話を、楽しく明るく教えてくださいます。
せっかくなので「写真を撮らせて下さい」とお願いしたら、
「イヤ~ん恥ずかしい!じゃあ手のひらを…」って(笑)
これまで色んな人に写真をお願いしたけれど、『手のひら』だけを撮らせてくださったのはこの方だけ!なんか可愛いっす!!
ホントは若い人が行くべき『照和』
冒頭に“若い人には届かないかも?”というようなことを書きましたが。
心の中では、若い人たちにこそ訪ねていってもらいたい場所だと思っています、この『照和』。
元々ここはレストランとしてオープンするはずだったそう。
それを「若者たちが気軽に、何度でも来れるような場所にしたい!」というオーナーさんの考えで、このようなLive喫茶スタイルになったということです。
染みた壁に書き込まれたサインとか、お店に貼られているポスターや切り抜きなんかを見てもらいたいなぁ。
たぶん知らないアーティストばかりでしょうけど、いま皆さんが聴いているJ-POPの源流のひとつであることは間違いありません。
で、その壁にこんなものが。
何っ!?出演者募集だと!?
…東京本社の若きチーフディレクターで元バンドマンのフジワラく~ん!
オレもアコギかなんか練習するからさ、いっしょにこの伝説のステージに立たないかい!?(笑)