今回は“博多の台所”、柳橋連合市場(やなぎばし れんごういちば)を紹介していこうと思います。 美味しい食材
2015/09/16(水)
怪しすぎる赤坂門市場【前編】
福岡市中央区の大名という街は、とても都会的なオフィス街。
超高層ビルが立ち並んでいるわけではありませんが、均整のとれた、機能美さえ感じる近代的な美しい街であります。
福岡最大級の繁華街・天神にも近い、便利なところですよ。
そんな、落ち着いたオフィスビルの合間に、
ひっそりと佇む、謎の市場。
『赤坂門市場』なる看板が掲げられています。
「写真が歪んでいるよ!真っすぐ撮りなよ!」と怒られそうですが。
よく見ると、ちゃんと並行に撮れているでしょ?
こちらの方が分かりやすいでしょうか。
写真が歪んでいるのではありません。
明らかに『建物が歪んで』います。
大丈夫なのでしょうか!?
ぐっと近付いてみることにします。
中に入ってみる。
年季の入った入り口です。
道路に面した場所では、果物屋さんが営業中です。
“新鮮果物”の看板に偽りなし。美味しそうな果物たちです。
果物屋さんの庇の隣にあるのが、市場への入り口のようです。
針金で頑丈に、幾重にも結んであるので、落ちてくる心配はなさそう。
これは安心ですね。
庇をくぐると、
いかにもアジアな細い路地風の市場。
左に見えるのは、先ほどの果物屋さんの側面です。
野菜類も扱っておられるみたいですね。
お店の大将と思しき方に、「写真を撮って、ブログに載せてもいいでしょうか?」と話しかけたところ、思いっきりシカトされました。
(横で聞いて下さっていた女将さんらしき方が、すぐに「どうぞどうぞ!」と許可して下さいましたが。)
なかなか手ごわそうな市場ではあります。
さらに奥へと・・・
昭和感がハンパない、味わい深い市場です。
いちおうアーケード状になっており、雨風は凌げそう。
蛍光灯+自然光が、市場に柔らかい明るさを与えてくれています。
隅っこに目を落とすと、
どっぷりとホコリに埋もれてしまいそうな自転車が。
フラットですね。実はクロスバイク?
バーエンドもさりげなくオシャレ風です。
市場の壁面はすでにキャンバス状態。
まったく読み取れないメッセージが、つらつらと書き連ねられています。
『鮮魚 花田』は、もう営業していない模様です。
そう、ここは『シャッター商店街』ならぬ『シャッター市場』(?)の様相を呈しております。
入り口近くは、先程の果物屋さん以外クローズ状態です。
こんな貼り紙が。
『御用の方は博多・天神店まで御連絡ください。』
とのことですが、ここが何のお店なのか、屋号は何なのか?
一切の手がかりはありません。
いったい、何の“博多・天神店”に連絡すればよいの!?
謎のレストラン(?)
市場の真ん中あたりに、
こんな食堂?レストラン?とにかく飲食店らしきものが。
『いっとく食堂』という屋号のようです。
「トマト風味牛スープうどん」、「ラグマン」…
そして、一際異彩を放つ「ロシア式オリジナル羊の串焼き」。
ロシア式なのに堂々とオリジナルを主張しているこのお店、
いったい何がメインの食堂なのでしょう?
営業時間には、11:00~14:00までのランチタイムもしっかりと明記されているのですが…