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怪しすぎる赤坂門市場【後編】

>前編はコチラ<

 

ペンキで消してありますが、前はラーメン屋さんだったようです。

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『牛肉と野菜のうどん』のそばに、可愛らしく書かれている“ウズベク”という文字も、注目すべきポイントでしょう。

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この『いっとく食堂』、明らかにランチタイム営業を謳っておられるのですが。

気になってお昼時に訪ねたところ、

「まだランチメニューのテスト中でして、来週には…」とのお答えが。

 

なので、翌週行ってみると、

「まだもう少し…あともう少ししたらメニューが完成しますので。」

 

東京に帰る直前に訪ねた時は、ドアさえ開きませんでした

 

次回の福岡出張の際には、ぜひここでランチ、もしくは看板メニューの

 『牛肉と野菜の(ウズベク)うどん』を食べてみたいと、願い止まないところです。

 

となりの美容室

そのすぐお隣にはこんなお店が。

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『ヤング美容室』。いい名前です。

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ひさしぶりに見た気がします、美容院のグルグル渦巻き

この、どんなグラフィッカーたちが束になっても絶対に勝てそうにない圧倒的すぎるリアリティよ

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そのすぐ下に、『肉』と書かれた看板が。

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少し驚いてしまいます。

 

まだまだ先に・・・

外観、そして入り口こそ傾いていて、「大丈夫?崩れてきたりしない?」と心配していた『赤坂門市場』ですが。

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中は意外としっかりしているというか。

ラクガキだらけで、怪しい雰囲気はしますが、

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決して建物倒壊してきそうな感じはありません。

しかし、ほとんどのお店はシャッターが降りています。

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『ひろこ』も、僕が福岡にいる間に開くことはありませんでした。

 

そうこうしているうちに、遠くに出口らしき光が。

出口近くのお店は営業中のようです。

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近付いてみると、ここも果物屋さんみたい?

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ちょっとだけ覗いてみることにしましょう。

 

赤坂門市場の生き字引が!

どうやら基本は果物屋さんか?

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メロンって自分ではそんなに買わないので、よくは分かりませんが、これってとっても安いんじゃないの?

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そうかと思えば、

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里芋も売っているし、

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もう栗の季節ですか。

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棚には調味料や、自家製の梅干し、らっきょう漬けなどがギッシリと。

何でも屋さん?元祖コンビニ、といった所でしょうか。

 

大将に「写真撮って、ブログに載せてもいいですか?」と確認を取ると、

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「おうっ!何でも撮りない、撮りないっ!」と気さくにOK。

ついでに色々と、この『赤坂門市場』についてお話を伺いました。

 

この市場は戦後すぐに作られたそうで、空襲で焼け野原になった福岡では、かなり早い時期から市場の体をなしていたそうな。

 

70年の歴史を誇る、由緒正しき商店街だそうです。

 

「最初は2軒しかなかったけれど、翌年にはもう市場の中にギッチリとお店が詰まっとったねー。」と、懐かしそうに語ってくださいました。

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初めて見る『博多長なす』。細長いナスビ!!

 

「博多のナスは長かよっ!」と、胸を張る大将。

 

へーっ、そしてシワシワなのも博多ナスビの特徴ですか?と尋ねたら、

「それは売れ残りったい!やけん半額!!」と、軽くたしなめられてしまいました(笑)

本当はハリがあって、もっとツヤツヤしているそうです。

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「この店も、来年までやけんね。閉めるったい。」と、少し寂しげに語る大将。

 

そして、

 

「この市場も、再来年で取り壊されるけんね。」

 

そうなんですか…歴史ある、そして、確かに歪んでいて、そして味のある『赤坂門市場』も、再来年には取り壊しが決まっている、ということですか。

 

近代的なオフィスビルの谷間に残っている、怪しい昭和の異空間が無くなるってのは、ヨソ者の僕にとっても少し寂しい感じもしますが。

 

これが時代の流れというものでしょうか。

 

いよいよゴール

この何でも屋さん(果物屋さんか?)を越えると、

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いよいよゴール!というか、市場ですから、反対側の入り口ですよね。

基本的に暗い市場でしたから、青空が眩しいですね。

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昨日も書いた通り、赤坂・大名は現代的なオフィス街。周りには、キレイでオシャレな建物がズラっと。

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しかし、そんな中、70年の歴史を誇る『赤坂門市場』は、

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「我、関せず」という佇まいのまま、21世紀の今も、ひっそりと、それでいて周囲に“あやしいオーラ”を撒き散らしつつ、福岡の街を彩っているのでした。

 

(※2017年4月に再びこの『赤坂門市場』を訪れたところ、閉鎖されておりました…現在は入場できません。)

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