長崎浜屋の屋上の『軽食コーナー』が閉店するそうです…

さて、いきなりですが・・・

浜屋（はまや）の『屋上軽食コーナー』が閉店するそうです。

おそらく、というか、間違いなく、ほとんどの方が「何それ？」というリアクションされると思います。

ですが。

長崎県出身のお友達がおられましたら、一度尋ねてみてください。

「長崎の浜屋の屋上にある軽食コーナーが無くなってしまうそうだけど…」

おそらく絶句される、もしくは驚きのあまりのけぞってしまわれるのではないでしょうか？

ひさしぶりに浜屋の屋上へ…

浜町アーケードへ。

通称“ハマんまち”です。

この商店街の中にあるのが、『浜屋』。百貨店です。

戦前からの歴史を持つ、長崎では老舗の百貨店。

長崎に住まれたことのある方なら、皆さん必ず一度くらいはこの浜屋でお買い物されたことがあると思います。

この8階建て（プラス地下1階）の百貨店の屋上が、

広場になっておりまして、

懐かしい風景！！ほとんど変わっていません。

たぶん、昭和世代の長崎県民なら、

「懐かしか～！！」と、幼き頃の楽しかった思い出が心を通りすぎているハズ。

そして、テント（？）の中のゲームコーナー！！

一回30円って、値段も当時そのままぐらい！？

500円ぐらいお小遣いをもらい、遊具で遊んで、ゲームして。

残ったお金を持って立ち寄るのが、この広場の片隅にある

『軽食コーナー』。

この軽食コーナーが、2015年11月30日をもって閉店してしまうのです。

まさかの売り切れ続出！？

正直、この売店に行列ができるなんて、僕が知っている限りでは起こり得るはずもないのですが…

やはり閉店を知って、懐かしさのあまり訪れてしまうのでしょう。

「閉店が決まって、最後だから行ってみよう」なんて、ちょっとどうかな？と思ったりもしていたのですが、行列を見て少し安心しました。

しかも、

メニューがところどころ消えていますが、これは『売り切れ』。

本当に、まさかこの軽食コーナーで売り切れメニューが出るとは！？

ホントは『お好み焼き』か『わかめうどん』を食べたかったのですけれど、売り切れていたので『天かすうどん』に。

閉店の報道がなされて以来、週末は昔を懐かしむお客さんたちが大勢訪れて、お店は嬉しい悲鳴を上げられているそう。

「ほんとねぇ～、もうちょっとモノばぁ入れとけば良かったとにね～」と、少し残念そうに、そして少し嬉しそうに話す店員のオバちゃんを見て、僕も少し残念に、そしてまた、最後にもう一度来ておいてよかったなぁと思いました。

今にも雨が降り出しそうだったので、隅の方の屋根のあるスペースに移動。

これです！懐かしいですよ。

最後にこの屋上に来たのはもう15年以上も前のこと。

本当に久しぶりの、そして最後の浜屋のうどんです。

さっそく一口…子供の頃は気付きませんでしたが、ちゃんとダシも利いていますし、麺もちょうどいい感じに茹で上がっています。

丁寧に作られていたんだなぁと感心しました。

そして…

浜屋の屋上でのチビっこたちの楽しみといえば、ソフトクリームです。

うどんを食べ終わって、デザート代わりに懐かしのソフトを、と思ったのですが、これまたまさかの売り切れ！まじですかー！？

ちょっと残念。最後にもう一度食べておきたかったのですが、まぁ、しょんなかかぁ…

思い出の場所は意外と儚くて…

あくまでもゲームや遊具のおまけ、という認識だったはずの、この浜屋屋上の軽食コーナーなのですが、ベタな感想で申し訳ないけれど、やはり無くなると思うと、凄く寂しいです。

「これまでソッポ向いていたクセに、最後だから訪れるって、ちょっとムシが良すぎるんじゃないの？」と少し思ったりもしたのですが、やっぱり来て良かった！

変な意地を張って、後で後悔するハメになるところでした。

思い出の場所って、ある日突然無くなってしまうものなのか！と再認識。

お正月に帰省される皆さま、子供の頃の懐かしい場所に、今一度足を運んでおいてはいかがでしょうか？