九州は車がないと移動が大変です。 でも、その分、道の駅や高速のパーキングが充実しています。
2016/02/19(金)
ロック好きな皆さま、遠藤ミチロウ(ex.ザ・スターリン)は相変わらずステキでしたよ。
本当にただのプライベートなライブ鑑賞のつもりであり、取材・レポート的なことなんて全く考えていなかったのですが…
この場を借りて、かつてのパンクロック少年たちに報告しておきます。
遠藤ミチロウさんは相変わらずカッコ良すぎましたですよ!
見事に復活!
遠藤ミチロウさん、そして彼のバンド“ザ・スターリン”ってなに?ということは、今さら説明の必要も無いと思います。WEB上には彼らが残した数々の伝説が記されていますので、若い音楽好きは是非ググりまくってみて下さい。
少なくとも、彼らがいなければ、日本の音楽シーンは10年遅れていたと思います。そのぐらいの存在です。
映画好きの皆さまには、石井 聰亙(現在は石井岳龍)監督の『爆裂都市』を。
“マッド・スターリン”として大暴れしているのが、若き日のミチロウさんです。
近年はスターリンとしてのバンド活動は休止し、フォークギターを抱えて、日本中を弾き語りの一人旅がメイン。
一昨年(2014年)の、全国ツアー真っ最中の緊急入院の報道に驚き、そして心配した人も多いのでは?もちろん僕もその一人です。
今回のライブは大分県という、僕の住んでいる街からはかなり遠方での開催ではありましたが、復帰を遂げたミチロウさんの勇姿を一目見たく思い、3時間近く車を運転して『バックステージ』というライブハウスへ。
もちろん初めて訪れるライブハウスですし、
そもそも大分でライブを観る事自体が初めて。
ちょっとアートスペースっぽい感じの、なかなか雰囲気のいいハコでした。
物販コーナーには無造作に積まれた、
虫Tシャツ。復刻してます。次はいつ手に入るか分かりませんよ、急げっ!
いよいよライブ
前座のバンドがいくつか出演したあと、客席の間をススッと通り抜けるように、ミチロウさんがステージへ登場。
アコースティックギターとハープだけを携えて、ボロロンと爪弾くのは、サビの「まるで少年のように、街に出よう」の言葉が沁みる“JUST LIKE A BOY”。
そして、“カノン”。「泳ぐことは、頭をぶつけることだ。」…スターリン時代は、ステージ上の奇行や破廉恥なパフォーマンスについてのイメージが先行してしまっていたけれど、こうやってアコギ一本での弾き語りを耳にすると、ミチロウさんは詩人だったんだよな、と、改めて思います。
本当はステージ上の元気なミチロウさんの写真を載せたいところですが。
ライブ中の撮影は禁止で、しかも、最初に書いた通り、この日はただミチロウさんの音楽をただただ聴きたいだけだったので、取材申請も何もしていなくて…残念&申し訳ない。
途中、何度かの中断はありましたが、ひとまず病気(心膜炎だったそうです)の影響はあまりなさそうな印象。完全復活された姿にヒト安心です。
ドキュメンタリー映画も公開されています
ライブも佳境に入って。
あの名曲“お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。”をプレイするミチロウさん。
ただいま、同タイトルのドキュメンタリー映画が公開されています。
いわゆるミニシアター系の映画ですが、公開予定の映画館は徐々に増え続けていますので、みなさんのお近くで観られる日も、そう遠くないかも?
監督はなんとミチロウさんご自身。公開スケジュールその他、詳しくはコチラをぜひご覧ください。
公式ページ
「“自分を撮る”って、なんだか恥ずかしいよね。」と、MCではにかみつつ語っておられたミチロウさん。僕の住んでいる街での公開も決まりましたので、絶対に観に行こうと思っています。
ミチロウさんと記念写真
アッという間の楽しいライブは終了し。
最後にはオープニングアクトのバンドたちをバックに、アンプラグドな編成の“天プラ”、そして“ロマンチスト”までプレイして下さったミチロウさん。
まさか、また「吐き気がするほどロマンチックだぜ!」と一緒にシャウトできる日が来るとは!!感激です。
興奮冷めやらぬままホールを出てバーカウンターに向かうと…
うおぉおお!ミチロウさんやっ!!きっ、記念写真を!!
近くにおられた見ず知らずのファンの方にスマホを渡しつつ、ここはもう、緊張しまくりながらもお願いしましたよ、「会社のブログに、この写真載せてもいいですか!?」
ミチロウさん、なんとなく仕方なさそう、というかイヤイヤっぽかったですけれど(笑)OKしてもらえました。
実は10数年前に、一度ミチロウさんとお仕事させてもらったことがあるのですが、自分にとっては10代の頃からの神さまの一人。あまりの緊張にそんな昔話をすることもままならず…
福島県出身のミチロウさんが、盆踊りのために、石塚俊明さん(ex.頭脳警察)、山本久土さん(元・東口トルエンズ、M.J.Qなどなど)と結成したアンプラグド民謡パンクバンド『羊歯明神(しだみょうじん)』のCDに、
サインをもらうのが精一杯でしたよ。
全国津々浦々、「えっ、こんな小さな町にも?」というようなところにまで、ギター一本携えて旅してくる遠藤ミチロウさん。
もう、昔のように、ステージの上から豚の臓物を投げつけたり、突然に××××なんかがおっ始まったりはしない…ハズですのでご安心を。スーツを着たままでも全然違和感なく楽しめる、穏やかなアコースティックライブです。
ですが、歌詞はグサグサと心の奥に突き刺さってきますし、そこかしこに散らばる、ヒリヒリとした緊張感は相変わらずですので。
ライブハウスの端っこのほうで、ゆっくりとビールなどを飲みつつ…僕と同じ、40代・50代の、かつてパンク/ロック少年だった皆さま、遠藤ミチロウの不滅っぷりを、今一度、目撃しておくべきだと、本気でオススメする次第です!!