>【その1】はこちら< 走り屋をテーマにしたマンガやアニメの印象も強いので、昭和の終わ
2015/10/27(火)
街で見かけたカッコいい車X2(中編)
「VR-4って、5ナンバー時代の?」
―― そうです、E30のギャランVR-4です。当時ぼくは三菱系のガソリンスタンドでバイトしていまして。
「ほう、それで?」
―― 時々、本社の偉い方が来られるんですよ。その方がVR-4に乗っておられて。
「あのVR-4のエンジンって、
ランエボに引き継がれていったんですよね、確か。」
―― “シリウスエンジン”ですね。このエボⅦの頃には別の系統になっているはずですが…たまに、その偉い方のVR-4を運転しなくちゃいけない時がありまして。
「それはスゴイ経験です。」
―― 当時まだ免許取りたてで。そこに、当時の2000ccクラス最強のターボを積んだギャランVR-4でしょ。しかも重役さんの(笑)
「あはは(笑)それは緊張しますね。まだ10代かハタチぐらいの頃でしょ?」
―― そうです。確か、あれが“ターボ車”初体験でしたよ。震えましたね。スゲェ!!って。
「ギャランはその後大型化して、ちょっと別の車になってしまいましたもんね。ランエボに当時のVR-4のイメージを重ねるのは分かる気がします。」
―― トルクが太くて、街中でも運転しやすかったですよ。エボを見ると思い出してしまうんですよね。エンジン音も似ている気がします…すみません、関係のない思い出話で(苦笑)
「いやいや、車を見て思い出がよみがえるって、とてもステキなことですよ。僕らがクルマの写真を撮るのは、思い出のインデックスがほしいからでしょ?しかし…
僕にとってのランエボⅦは、ベタですが、やっぱり…」
―― 映画『ワイルド・スピードX2』でしょ?
「はい、その通り(笑)。ブライアンが乗っていたライムゴールドのエボⅦが印象強すぎて…『ワイルド・スピード』のウンチク話とか、どう?
―― いえ、それは映画コーナーでお願いします(笑)
トヨタ・パブリカ
続いては、珍しいクルマを。
「すごいクルマと出会ってきたね(笑)まわりを見れば分かりますが、これ普通の高速道路のサービスエリアとかでしょ?」
―― そうです。イベント会場などではないですよ。普通に仕事での移動中に出会えまして。
「トヨタ・パブリカですね!」
―― はい。よく“パプリカ”と間違えそうになる、パ・ブ・リ・カです。
「オーナーさんらしき方の足が写り込んでしまっていますが(笑)これもアナタらしいチョイスですね。旧車好きな。」
―― はい、そんなに深く語れるほどの知識はないのですが(苦笑)旧車を見るとドキドキしますね。
「僕もそんなに詳しくは語れないのですが・・・可愛いフロントマスク。こちらも自然と笑顔になってしまいそうな。」
―― “ヨタハチ”の呼び名でおなじみの『トヨタスポーツ800』ってありますよね?あれって元々はこのパブリカのスポーツバージョンだったそうですよ。
「なるほど。そう言われれば、この表情はヨタハチに似てなくもない。
「バンタイプのインテリアにスダレですか!?このレトロなクルマにぴったりの、最高のチューンナップパーツですよ!!素晴らしいの一言に尽きますね。」
「三角窓!!クルマにエアコンなんて夢また夢の時代があった、という証拠です。」
―― 内装もまたシンプルで素晴らしいでしょ?
「いや、もう、ただただ、『どうぞ大切に乗ってくださいませ!!』という、それだけというか。1960年代のクルマですもんね。50年も経って、この美貌を保っておられるというだけで奇跡の1台ですよ!!」
―― この『パブリカ』で得たノウハウが、のちの『カローラ』にフィードバックされていくんですよね。トヨタのみならず、日本車の方向性を決定付けたという、金字塔的な1台でもあると思います。
日産・シルビア
そして、続きましては…
「出ましたね、ついに。S14シルビア!」
―― 実はこれまでにも何枚か、『ボーダーレス・クルマ部』のメンバーは、シルビアや180SX、シルエイティなどの写真を街で撮っているんですよ。
「えっ、そうだったの?」
―― でも、あまりにも改造が激しすぎるものばかりで(苦笑)
「そのキャンバー、オニ過ぎだよ!とか?(笑)」
―― まず車検は通らないだろうと思って、自粛していたのですが。
「うん。これは確かに上品というか…
そうですよね。シルビアって本来はこういうクルマだったんですよね。」