>前編はこちら< 某県を流れる某一級河川に、1メートルを超える巨大ソウギョが生息してい
2016/03/15(火)
この春、上京する君へ…坂井ディレクターの場合(前編)
先週から、坂井ディレクターが福岡支社に出張中。
今ではすっかり東京のディレクターヅラしていますが、彼は元々佐賀県出身。
ボーダーレスの入社面接も、福岡支社の事務所で受けたのだった。たしか、季節的には、ちょうど今頃だったよね?
懐かしの旧・福岡事務所へ
と、いうわけで、旧事務所前へ。懐かしい!!
―― ここで坂井くんの面接したよね?
坂井「はい、そうです。懐かしいですね。」
―― ボーダーレスのことはどうやって知ったの?
坂井「普通にインターネットで。映像制作会社を検索して、求人を出している会社をピックアップして、それでですね。」
―― 映像系の制作会社っていくつもあるのに、なぜボーダーレスを?
坂井「それが…よく覚えてないんですよ。なんとなく気になったのかな?」
―― アハハ(笑)なんだそりゃ?でも、面接の時のことはよーく覚えているよ、俺は。
坂井「あの時は…ホント、すみません!!」
―― 俺がキミに渡したはずの名刺、エレベーター出たところに捨ててあって。
坂井「いや、何度も言いましたけれど、落としてしまったんですよー!家に帰ってから、かなりアセりましたよ(苦笑)」
―― いや、俺は逆に、ものすごく“縁”みたいなのを感じたよ、マジで。
坂井「本当に申し訳ありません…この春、新入社員になる皆さん、名刺の取り扱いには細心の注意を払いましょう!僕のように、いつまでも責め続けられます!!」
上京前夜
旧事務所前にあるベンチに移動して。
―― 確か2月ぐらいだったかに面接に来て、4月から東京本社勤務が決まったよね?
坂井「はい、そうでしたよ。」
―― 東京本社勤務になったけど、それはどうだった?福岡支社勤務じゃなくて。
坂井「いえ、もともと東京で仕事がしたかったので、別にそこは何も。」
―― でも、採用が決まってから1ヶ月ぐらいしかなかったよね?
坂井「そうですね…あまり覚えてないんですけど、かなりバタバタしたような気が。」
―― 最初は東京のどこに住んだの?
坂井「江戸川区です。」
―― なんでそこに住もうと思ったの?
坂井「まず、ボーダーレスのある秋葉原に電車で30分ぐらいのところをリストアップして、その中から、川がすぐ近くにある家を選びました。」
―― なぜ川だ(笑)
坂井「大学が福岡だったので、川の流れる街が良かったのもありますし…東京=川の土手というベタなイメージもありました(笑)」
―― で、実際に住んでみてどうだった?江戸川区って。
坂井「とても良い所ですよ。そばに荒川が流れていて。視界が広がって、開放感がありますよ。ただ…」
―― ただ、何?
坂井「その家って、最寄り駅まで歩いて20分近くかかるんですよ。学生のときにはそのぐらい平気だったんで、大丈夫だろうと思っていたんですが…社会人にはキツいですね(笑)特に帰り道がしんどかったです。」
―― じゃあ、それはちょっと後悔?
坂井「そうですね。あまり最初から東京生活に幻想を抱かないほうが。実際に上京して、東京でしばらく暮らすと分かってくるんですよ。『中野区のほうが自分に合っているかも』とか。
―― なるほど。別に一生の棲家を決めるわけじゃないし。引越しだってできるしね。
坂井「そうですよ。まずはとりあえず、職場もしくは学校に近いところに。そして、最寄り駅まで徒歩10分以内のところに住む。本当の東京生活が始まるのは、上京してしばらく経ってからですから。」
■上京ポイント1
・「吉祥寺に住みたい!」などの願望は東京生活に慣れてからにしましょう。最初に住むところは、とにかく職場や学校などの近くに。そして、最寄り駅まで歩いて10分ぐらいの所を優先しましょう。
いろんな別れも…
ちょっとだけ、支社近くをウロウロと。
―― 九州で生活してて、いきなり東京でしょ?引越しの荷物などは?
坂井「とにかく引越しの料金が高かったんですよ。なので、小さなコンテナ一つあたり値段はいくら、というような格安プランの引越しサービスがあったので、必要最小限のものだけそのコンテナに詰めて送りました。」
―― ちなみにどんなものを?
坂井「とりあえずお気に入りの本やレコード…あとは釣り道具。」
―― さすがは釣り部(笑)持ち物との別れも寂しいけれど、友達とか知り合いとか…
坂井「そうですね。仲間と別れるのは寂しかったですね。そんなに思い入れもなかったつもりでしたけど、いざ、九州を離れるとなると、それも、ね…」
―― そうだよな。住み慣れた街、しかも故郷を離れるのって…しかも坂井くんはまだ若いし。
坂井「伊勢正三さんが昔『風』というユニットを組んでいらして、そのときに出した“暦の上では”という歌があるんですけれど。」
―― 伊勢正三って(笑)俺よりも遥かに上の世代やんけ!キミって、本当は歳いくつなんよ?
坂井「(無視して)“暦の上では”を聴きながら、泣きそうな気分でしたよ。」
坂井「でも、まあ、福岡支社があるんで、こうやってちょくちょく出張で帰ってこれるのは有り難いですよ。金銭的にも(笑)」
―― ホームシックとかは…冷静沈着で理論家の坂井くんには無縁そうだもんな。
坂井「いやいや。でも、これはボーダーレスの良いところなのかも知れませんけど、入社してすぐに、そこそこ一人前に扱ってくれるというか。」
―― すぐにリングに上げてくれるというか。即・実戦形式のスパーリングって感じ。
坂井「そうですそうです、だから、あんまり寂しさとか感じるヒマもなかったんですよ、今から思えば。なので、本当に…あまり東京生活に過度な期待をせず、仕事に打ち込めと言いたいですね。」
■上京ポイント2
東京生活にあまり期待せず、とにかく目の前の仕事や勉強に打ち込みましょう。
実際に辛かったことは?
福岡支社御用達のサニーさんの前に。
―― じゃあ、けっこうすぐに東京暮らしにも順応できた?
坂井「いやいや、そうでもないですよ。移動がキツい!電車がね…」
―― 朝のラッシュとか、凄いもんな。
坂井「朝ももちろんなんですけれど、ボーダーレスは朝10時出社なので、ラッシュはまだマシなんです。それよりも普段の移動が…電車から電車を渡り歩くって感じでしょ?」
―― そうだよね。どこへ行くにも、とにかく電車を乗り継ぐイメージ。
坂井「ホームからホームが遠い駅も多いですし。とにかく移動はシンドいですね。」