さて、いきなりですが。 皆さんは、映画『最高の人生の見つけ方』(原題:The Bucket List)、観
2015/10/01(木)
大人になった今、本気で『ガンプラ』作ってみたい!(4)
前の席に座っておられたお客さん。物腰の柔らかい、上品な雰囲気の方でした。
「昔に作ったもので…恥ずかしいのですが」と謙遜しつつ見せてくださったゲルググ。
すげえクオリティの高さよ!
こんなの、個人で作れるようになるのかよ!?
これは別の方。
懐かしの『ゾイド』を作られています。細かいパーツが山ほど!たしかに、これは家で作るわけにはいかなさそう。子供にグチャグチャにされますよね(笑)
スペイン人のサンティさんは、
ルーペを使って、細かすぎるパーツに色を着けておられます。
すげぇ!色分けの細やかさよ!!
サンティさん曰く、「近所にこんなお店があるなんて嬉しいですよ~!」とのこと。
たしかに、こんな風に道具を貸してもらえて、いろんなモデラーさんたちとも交流できて、あれこれ相談にも乗ってもらえるんだから、この『ビルダースベース・イイバ』みたいなお店が近所にあるなんて羨ましいです!
店長さんがこのお店をオープンされたのも、いろんな人たちが集まって、ワイワイと楽しくプラモデルを作れるような場所があったらなぁ…というのが原点なんだそうですよ。
ふと、テーブル(というか作業台というか)の前に目をやると、
無造作に完成度高すぎなジュアッグが。
こんなのを作った人たちから直接手ほどきを受けられるんだから、『ビルダーズベース・イイバ』、休日のたびに入り浸りになってしまいそうです。
ランチはもちろん『お好み焼き』!
塗装が乾くまで、まだ少し時間があります。なのでお昼ごはんでも。
関西といえば“粉モン”、お好み焼きですね。
お好み焼きといえば大阪、というイメージもあるでしょうが…実は、関西イチの粉モン激戦区は、ここ神戸市長田区なのです!!
今やすっかり有名になってしまった“どろソース”も、もともとは神戸っ子たちの隠し味ですしね。
『ビルダーズベース・イイバ』がある、長田区の大正筋近くのお好み焼き屋さんのノレンをくぐり、モダン焼きを注文。
目の前の鉄板で、肉と麺、キャベツが炒められて、
薄く広げたお好み焼き生地の上に搭載。
この上からまたお好み焼きの生地をかけて、
完成!どろソースと一味で頂くことにします。
ん!?マヨネーズ?あれは大阪かどこかの風習でしょ?
長田区のお好み焼きは、基本的にはマヨネーズなんてありません(近頃は標準装備しているお店も多いみたいですが)。
お箸も、こちらから言わないと出してもらえない店があったりします。出されるのは“コテ”。
久しぶりなので、すっかりコテ使いがヘタクソになっていました…アカンがなっ!
プラモデル=人生そのもの?
お昼を済ませて、
デカいガンダムとシャアザクが門番をしているお店に戻って。
いよいよ!筆を使っての、細かい部分の色塗りです!!
筆での着色…子供の頃は、いつもコレで失敗していましたね。ハミ出したり筆ムラが出来てしまったりして、いつもヤル気を失っていたものですよ。
スプレーのおかげで、
ここまでは非常に上手く塗れています。ここで失敗するわけにはいかない!!
緊張しつつ、30年以上ぶりのプラカラー色塗り…
緊張のあまり、筆先がプルプル震えている…ああっ!!!
はっ、ハミ出してしまった!しかもけっこう豪快に!!
…ここまでは比較的うまくいっていたハズなのに。これじゃあ小学生の時と同じではないか!?
すっかり意気消沈し、落ち込む僕。なんてこった…
しかし、どんよりとヘコんでいる僕に、店長さんは、
「大丈夫ですよ、ホラホラ!」と、ハミ出した部分をカッターで削りつつ、
「後で修正しましょう。大丈夫です」と。そして、心強い一言を。
「プラモデルって、失敗を取り返すことができるんですよ。」
そして、
「工夫さえすれば“やり直し”が可能です!」
美しいお言葉。これってまるで『人生そのもの』ではありませんか。
そういえば、お店の入り口には
『成長しようとしている人だけが 壁を感じる』
ううむ、これまたよい言葉ではありませんか!
たしかに、大人になって久しぶりにプラモを前にしてみると、「これ、どうすりゃいいの?」っていう壁だらけでしたが。
先輩たちに教えを乞い、アドバイスをいただき、まったくの初心者だった僕も、なんとかここまで辿り着けています。
この辺の感覚は、社会人になってから何度も味わったことのあるものばかり。
プラモ作りこそ、男の生きザマかも!?
まぁ、横のヒーローらしき人物とお兄さんが誰なのかは存じ上げませんが。
そんな風に、ガンプラ作りにそこはかとなく人生を感じたりしているうちに。
いよいよ大詰めの、
マスキング、そして!文字通りガンプラの顔、
『モノアイ』の塗り方へと、話は進んでいくのでありました。
(つづく)