映像制作のボーダーレスの秘密

岡本 良太
岡本 良太
ボーダーレスの日常
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この春、上京する君へ…坂井ディレクターの場合【後編】

>【前編】はこちら<

 

―― うん、確かに。福岡に比べたら、はるかに移動手段は多い。でも、とにかく疲れるよね、滅多に電車では座れないし。

 

坂井「それに、結局お金を使うんですよ、電車の乗り継ぎって。だから、例えば一杯800円のラーメンを食べに行くにしても、何だかんだと運賃のことも考えたら、一食1800円ぐらい掛かったりすることもあるんですよね。」

 

―― そうかー。細かくお金が掛かるんだよな、東京って。

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坂井「そうです。だから、当たり前ですけど、お金はできるだけ用意していた方が。大きなお金がドーンと減るというよりも、小さいお金がチョロチョロと減っていきますので、支出を抑える気持ちも大切です。」

 

上京ポイント3

小金が財布からチョロチョロと減っていきます。標準語を覚えたりしているヒマがあるなら、家計簿なりお小遣い帳なりをつける習慣を。

 

友人・知人に連絡を

福岡のファストフードといえばコチラ!むっちゃん万十

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―― あと、上京するに当たって、何かアドバイスというか、思うところあれば。

 

坂井「そうですね、友達に上京することを伝える、ってことですかね。」

 

―― ん?どういうこと?

 

坂井「東京では、やっぱり何かと心細くなったりすることもありますよ。で、そんなときに救いになるのが、友人・知人たちからの突然の連絡です。」

 

―― おー、なるほど。

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坂井「“上京する”って、いいタイミングじゃないですか。これまで連絡取りづらかった人にも報告しやすいでしょ?疎遠になりかけている地元の知り合いにも、『東京に行くから、今のうちにいっぺん会おうよ』とかって誘いやすいですし。」

 

―― そうだね、“いい口実”って言ったら語弊あるかもだけど。

 

坂井「東京に先輩や親戚がいるなら、その人たちにも連絡しておくべきです。LINEでもFacebookでもいいですし…直接電話を掛けるチャンスでもあると思います。自分の上京を肴に1杯飲もうよ、というような、軽い感じで。」

 

―― なるほど。

 

坂井「それに、生きた情報って、結局は“人”からしか入ってきませんから。刺激を与えてくれるのも人だし。東京のような、情報過多な街に行くならばこそ、友達って大切ですよ。」

 

上京ポイント3

この機会に、疎遠になっている友人や知人に連絡を取り、上京する旨を伝えておきましょう。意外なところで助けてくれます。

 

ゴロゴロを捨てて街に出よう

むっちゃん万十を買い、事務所に戻って。

 

―― 他にも、この春上京する人に、というか…社会人1年生に対してでもいいよ。坂井くんから教えられることってある?

 

坂井「いや、そんな、教えるなんて。そんな立派なことを言える立場の人間ではないですよ。」

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―― 謙虚やなぁ。じゃあ、自分の上京1年目を思い出して、後悔というか、もうちょっと“ああしておけば良かったかな”と反省してることって、ないかな?

 

坂井「ああー、それなら。『もっと外に出ておけば良かった』っていう。」

 

―― 1年目はあんまり遊ばなかったのかい?

 

坂井「それじゃまるで今は東京でハメを外しまくっているみたいに聞こえるじゃないですか(笑)今も真面目に生活していますよ。」

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坂井「…でも、東京に出て1年目は、とにかく疲れてましたね。なので、休みの日も結局丸1日、家でゴロゴロしてしまって。」

 

―― そうだね、特に社会人1年目とかだと、なおさら。

 

坂井「しかも、僕のような地方出身者だと、例えばさっきも言ったような電車の乗り継ぎ方とか、あと、言葉…訛りや方言が抜けないという問題もありましたし。とにかく、仕事だけじゃなく、いろんな事に体力を削ぎ取られるような日々でしたよ。」

 

―― なるほど。ついつい休日は寝て過ごしてしまうよね、それだと。

 

坂井「でも、それじゃあダメなんですよね。やっぱり。僕らのようなクリエイターはもちろん、あと、営業系の仕事されてる方もそうじゃないでしょうか?“インプット”が大切なんですよ。」

 

―― インプットって?

 

坂井「情報や知識などが、僕らにとっての“素材”だと思うんです。その素材に手を加え、加工してアウトプットするのが僕らの仕事じゃないかと。だから、一流の寿司職人さんが魚河岸に仕入れにいくように、僕も外に出掛けて、色々な情報や知識などをインプットしに行くべきだったと、今はそう思うんですよ。」

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―― なるほど、分かりやすいなぁ。

 

坂井「その時に、これもまたさっきの話に繋がってくるんですけれど、友人・知人が大切になってきます。遊びに誘ってくれるでしょ?」

 

―― そうだね、自分一人だったら腰が重くなってしまうこともあるけれど、誘われたら。

 

坂井「そうです。単純に外出する機会が増えますし、人と会話することで新鮮な情報も得られますし、自分の考えを整理することも出来ます…どうせ、丸1日ゴロゴロしたぐらいじゃ、疲れなんて取れないんですよ。」

 

―― そうだよな。夕方になって後悔するというか。

 

坂井「そうなんです。24時間もあったのに、何もしてないじゃんって。それだったら、疲れたまま全力で仕事して。そうしているうちに3連休とかゴールデンウィークとかが来ますから。ゆっくり休むのは、その時にでも。」

 

上京ポイント4

せっかく東京に来たのだから、休日は東京タワーとかスカイツリーとかお台場とかに行ってみましょう。意外と東京出身の人たちは、そういうところのことを知らなかったりします。

 

坂井ディレクターの上京アドバイス・まとめ

 ■最初に住むのは職場・学校の近くに。なおかつ駅チカ物件で。

 

あまり余計なことは考えず、自分の本業に打ち込みましょう。

 

細かい出費が増えます。お金の管理をキッチリと!

 

休日はできるだけ外出しましょう。

 

と、いうことで。改めて、坂井ディレクター。

最後に、今年上京される地方出身者に、先輩からの一言を下さい。

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坂井「とにかく、東京にあまり期待しすぎないこと!そんなに凄い街でもないですし、大したコトが起こるような街でもありません。冷静に、落ち着いて。日々の生活をひとつひとつクリアしていってください。そうやって、しばらく暮らしてみてから振り返ると、『やっぱり東京ってスゴい街だよな』って思えるはずですから。」

 

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