>パート(1)はこちら< 以前から密かに温めていた『今一度、本気でガンプラ作ってみたい
2018/07/20(金)
この貝、食べられるそうですよ【前編】
海!夏は海ですよ!!
いいねー、いいですねー!海。潮風が心地よい。都心の暑さも忘れてしまいそう。
砂浜を少し歩くと岩場が。今が引き潮のピークみたいですね。初めて来た海なのでよく分からないのですが、たぶん。
仕事を放ったらかして磯遊び。潮だまり、“タイドプール”といったほうがよりお洒落か。オシャレかつスタイリッシュにカニをキャッチ。
そして、こんなものも。
懐かしいですよ!お久しぶりな感じの、この巻貝。テトラポッドの陰とか、せいぜい素潜りで足りるぐらいの浅瀬で、普通に見かけるコイツ。
円錐形というのかな、ま横から見ると殻の形が三角形してます。大きさはこのぐらい。5円玉と比較。そんなに大きな貝ではありません。
子供のころに田舎の海でよく捕まえましたよ。思い出す、まだ小学生だったあの夏休み。おじいちゃんの、正直あまり優しくない(というかむしろ怖い)瞳と、そして「その貝なあ、ぎょうさん集めたら美味しいぞ!」というダミ声を…
逆にセーフ!
その時は、結局ぎょうさん集めることもできずに採集を諦め、「情けないヤツだなあオマエは!」というダミ声のイヤミを聞きながら、トボトボと家路についたのですが。
特徴あるこの形、忘れません。そんなに大きな貝じゃないから、ある程度の数を集めないとお腹いっぱいになりそうもないですね。でも美味しいんでしょ?
ちょうどこのブログのネタに困っていたところ。大人になった今、この貝をぎょーさん集めて、酒の肴にでもしてみましょうや!いかにも夏休みのネタっぽいですしね。
…と、いうことで。
岩の間などを必死で探す。。。見つからない!
頑張って、水深が膝ぐらいのところもチェック。水が気持ちいい!でも見つからない…
場所を変えてこんなところも。堤防の岸壁まわりとか。
漁港の近くとか。簡単に見つかりそうに思えたのに!ぜんぜん見つからん!!
結局、最初の岩場の近くに戻って。なんだかんだでトータル3個の収穫。これじゃあねぇ。。。大人になってもこの体たらく。おじいちゃんのダミ声が聞こえてきそう。仕方ない。貝もブログも諦めましょう…ということで、この巻貝3個とも、元いた場所にリリース。あの頃同様にトボトボ家路についたのでした。
(しかし、後から知ったことなのですが。この巻貝にも、厳密にいうと『漁業権』が制定されているそう。結果的にリリースしてよかった!孫が犯罪行為に手を染めないよう、おじいさんが守ってくれたのかなぁ?)
貝の名前を知りたい!
食べるのも、ネタにするのも諦めるとして。そういえばこの巻貝、いったい何て名前なのでしょうか?
実はよく知らないんですよね。サザエの子供か何かと思っていましたよ。でもよく見てみると、形もぜんぜん違いますし。
さっそくこの写真で画像検索してみると…
火成岩だと?生き物ですらないではないか!?写真の撮り方がマズかったのかなぁ。たしかに石ころと見間違えそうなフォルムしてますね。
ということで、市場に出かけて魚屋さんに聞いてみることにしましょう。食材になりそうな魚介類なら、水族館よりも魚屋さんでしょう。料理の仕方も教えてもらえそうだし。
魚屋さんの大将に、スマホに保存していた写真を見せてみる。すみませんお忙しいところを。ちょっとお尋ねしたいのですが、この巻貝の名前、ご存じですか?
「あー、これシッタカだね。」と大将、即答。えー?知ったか??
「シッタカ貝。漢字で書くと“尻高貝”かな。ほら、お尻というか、貝殻の先端がクイッと高く上を向いてるでしょ?」
なるほどー!なかなかナイスなネーミングセンスです。シッタカっていうのか。で、これ、とても美味しいって聞いたことあるんですが、本当ですか?
「ウマイよとっても!千葉の名物だよ。」
以前に紹介した『みそピー』や、あと『ピーナッツ煮豆』もそうですが、千葉県の方の美食へのあくなき探究心に打たれつつ…僕もコレ実際に食べてみたいんですけれど。
「ちょうど今が旬だしね。今日はウチの店に置いてないけれど、今度入荷したら連絡しようか?」
と、いうことで。魚屋さんにご尽力いただき、遂に入手ですシッタカ!
ネットで調べると、シッタカというのは通称で、正式には『バテイラ』という名前だそうな。漢字で書くと“馬蹄螺”。馬の蹄(ひづめ)に似た巻貝という意味だそうです。
幼少の頃の、ホロ苦い思い出が甦ります。ケジメをつけるためにも、さっそく調理してみましょう。
(つづく)