>【前編】はこちら< 編集長から『読書の秋なので、ボーダーレススタッフにオススメの本を
2018/10/02(火)
プロに聞いた、けっこう本格的なマサラ・チャイの作り方【その2】
パウダー状になったショウガ粉末でも作れないことはないそうですけれど、
これからどんどん寒くなっていくんだし、やはり本物の、生のショウガを使いたいところ。きっと体もポカポカ温まるはずです。
マサラ・チャイの材料まとめ
ということで、紅茶専門の喫茶店のマダムに、
だいたい「ティーカップ2杯分ぐらいのマサラ・チャイ」に必要な材料&分量も聞いてきました。
カルダモン…4~6粒
香辛料の代表格!カレー作りには欠かせない存在…なんだそうですね、完全に受け売りです。バーモンド的なものでしかカレー作ったことがないので。実物を見たのは初めてです。
クローブ…8粒
丁字(ちょうじ)などと呼ばれることもある、これまたスパイスの代表格!カレー作りや、あとハンバーグなどの肉料理にもよく使われる…と、これも完全に受け売りです。自宅ではせいぜいマルシン的なハンバーグしか食べないもので。
シナモン…長さ4センチぐらいのを3~4本
これは知っています、肉桂とかニッキとかいうやつ。長さではなくグラムで表記するのが正しいですよね、ごめんなさい!クッキングスケールとかもないような人間が作ろうとしていること、ご理解頂ければと。。。
ちなみにこのようなパウダーでもOKだそうですよ。
これだとだいたい「サッサッと5振りぐらい」がちょうどいい分量だそうです。
ショウガ…20グラムぐらい
そして、肝心の茶葉は、【その1】でも紹介した
アッサムCTC…大さじ2杯
今回は煮出しやすい顆粒の茶葉“CTC”を使ってみましたが、別に普通の茶葉でいいそうですよ。ただし、アッサムやケニアなどミルクティーに向いた茶葉がオススメだそうです。
あとは…砂糖を大さじ1、お水150cc、牛乳350~400ccに、お鍋と茶漉しぐらいか?香辛料と茶葉は特別に用意しましたが、それ以外はお家にあるものでだいたいOK!材料も、茶葉にこだわらなければ近所のスーパーで揃いますし。紅茶専用のティーポットが不要なのもポイント高いです。
むしろ料理に近いかも?
準備が揃ったところで、いよいよマサラ・チャイ(だいたいティーカップ2杯分ぐらい)の作り方を。こちらの手順も、プロの方に自宅で簡単に作れるようアレンジしてもらいました。
まず、カルダモンとクローブを、
包丁の柄やスプーンなどを使って、粗く潰します。
もうちょい細かいほうがいいかも?とはいえ、そんなに粉々にする必要はないと思います。この程度でも充分に香り立ちますし。
シナモンは指でパキパキと折りながら…それらを水150cc張ったお鍋に投入。火はまだかけません。普段はインスタントラーメンしか作らない行平鍋が、何やらオシャレっぽい雰囲気に。
そこに砂糖大さじ1杯。プロは『きび砂糖』など、甘味のまろやかなものを使ったりするそうですが、家庭では上白糖でもグラニュー糖でも大丈夫だそうです。くどいようですが、火はまだです。水の状態のまま。
そして、茶葉を投入。だいたい大さじ2杯ぐらい。くどいようですが、このようなツブツブの茶葉“CTC”を使わなくても大丈夫ですよ。普通の紅茶でOKです!
水を張った鍋に、スパイス類と砂糖と茶葉を入れたら…
ここで初めて火です!ただし弱火です。すぐに焦げ付いてしまうので、ごくごく弱火にしましょう。かき混ぜなくてもいいです。たまに鍋を前後に揺さぶる程度で。
軽く沸騰してきたら、牛乳350~400ccぐらいを投入。たしかに“シチュード・ティー”と呼ばれるだけのことはあります。香辛料や茶葉という具材を煮込んで牛乳を入れる、まるでシチューを作っているかのような感覚。
かなりチャイらしくなってきました。さらに弱火のまま煮込んでいきます。あいかわらずかき混ぜる必要なし。たまに鍋を動かすぐらいで。
で、その間にショウガをすり下ろしておきます。いや、作り始める前におろしておいてもいいんですけれど。どうせ茶漉しで漉すので、皮のまますり下ろしても大丈夫です。
で、牛乳をいれた鍋が軽く沸騰してきたら、おろしショウガを入れて…
また軽く沸騰してきたら茶漉しを使ってティーカップに…すげえイイ匂い!我が家の台所が、まるでカフェのような香りに包まれます。ついに完成、マサラ・チャイ!!
材料・手順のまとめ
ちょっと説明が長くなったので、最後にまとめを。自宅で作る“けっこう本格的なマサラ・チャイ” ティーカップおよそ2杯分の材料です。
●カルダモン…4~6粒
●クローブ…8粒
●シナモン…長さ4センチ、幅1センチぐらいのものを4本ぐらい
パウダーだと「ササッと5振りぐらい」とのことなので、だいたい小さじ1,5杯ぐらいでしょうか?
●ショウガ…20グラム
●茶葉…大さじ2
可能ならば“CTC”という顆粒の茶葉がよいそうですが、なければ普通の紅茶の葉で。ただし、アッサムなどミルクティーに合う茶葉がオススメだそうです。
●砂糖…大さじ1
上白糖でもグラニュー糖でもOK。サトウキビから作られた『きび砂糖』を使うと、丸みのある柔らかい甘さに仕上がるそうです。
●牛乳…350~400cc
牛乳の量=ほぼ完成したチャイの量になります。ティーカップの大きさに合わせて。
●水…150cc
これはあくまでも『基本』です。目安といったほうが良いかも。この分量でとりあえず一度作ってみて、そこから「もう少しクローブ減らしてショウガを効かそう」とか、自分の好みに合わせてカスタマイズしていくのがベターかと。
手順ももう一度おさらい。
1・水を150cc張った鍋に、軽く砕いた香辛料、砂糖、茶葉を入れる。
2・弱火にかけて軽く沸騰させる。かき混ぜなくてよい(鍋を揺さぶる程度に)
3・沸騰したら牛乳を入れる。再び弱火にかけ沸かす。
4・最後に摺りおろしたショウガを入れる。
5・再び軽く沸騰させ、茶漉しを使ってティーカップに注ぐ。
ほとんど料理なんてしない、できない自分にも作れましたよマサラ・チャイ!紅茶専門カフェには敵わないまでも、これで充分に美味しいです!!それに、自分好みの風味付けができるのも嬉しいし。別のスパイスも試してみたいなぁ、なんて思ったりして。
これからの寒い時期にはピッタリの飲み物じゃないでしょうか?ショウガの量を増やせば身体もポカポカ、風邪対策にもなりそうですし。普通の紅茶よりもスパイシーなので、コーヒー党の方にも気に入ってもらえるはずですよ。