映像制作のボーダーレスの秘密

岡本 良太
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大人になった今、本気で『ガンプラ』作ってみたい!(4)

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前の席に座っておられたお客さん。物腰の柔らかい、上品な雰囲気の方でした。

「昔に作ったもので…恥ずかしいのですが」と謙遜しつつ見せてくださったゲルググ。

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すげえクオリティの高さよ!

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こんなの、個人で作れるようになるのかよ!?

これは別の方。

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懐かしの『ゾイド』を作られています。細かいパーツが山ほど!たしかに、これは家で作るわけにはいかなさそう。子供にグチャグチャにされますよね(笑)

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スペイン人のサンティさんは、

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ルーペを使って、細かすぎるパーツに色を着けておられます。

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すげぇ!色分けの細やかさよ!!

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サンティさん曰く、「近所にこんなお店があるなんて嬉しいですよ~!」とのこと。

たしかに、こんな風に道具を貸してもらえて、いろんなモデラーさんたちとも交流できて、あれこれ相談にも乗ってもらえるんだから、この『ビルダースベース・イイバ』みたいなお店が近所にあるなんて羨ましいです!

店長さんがこのお店をオープンされたのも、いろんな人たちが集まって、ワイワイと楽しくプラモデルを作れるような場所があったらなぁ…というのが原点なんだそうですよ。

 

ふと、テーブル(というか作業台というか)の前に目をやると、

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無造作に完成度高すぎなジュアッグが。

こんなのを作った人たちから直接手ほどきを受けられるんだから、『ビルダーズベース・イイバ』、休日のたびに入り浸りになってしまいそうです。

 

ランチはもちろん『お好み焼き』!

塗装が乾くまで、まだ少し時間があります。なのでお昼ごはんでも。

関西といえば“粉モン”、お好み焼きですね。

 

お好み焼きといえば大阪、というイメージもあるでしょうが…実は、関西イチの粉モン激戦区は、ここ神戸市長田区なのです!!

今やすっかり有名になってしまった“どろソース”も、もともとは神戸っ子たちの隠し味ですしね。

『ビルダーズベース・イイバ』がある、長田区の大正筋近くのお好み焼き屋さんのノレンをくぐり、モダン焼きを注文。

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目の前の鉄板で、肉と麺、キャベツが炒められて、

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薄く広げたお好み焼き生地の上に搭載。

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この上からまたお好み焼きの生地をかけて、

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完成!どろソースと一味で頂くことにします。

ん!?マヨネーズ?あれは大阪かどこかの風習でしょ?

長田区のお好み焼きは、基本的にはマヨネーズなんてありません(近頃は標準装備しているお店も多いみたいですが)。

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お箸も、こちらから言わないと出してもらえない店があったりします。出されるのは“コテ”

久しぶりなので、すっかりコテ使いがヘタクソになっていました…アカンがなっ!

 

プラモデル=人生そのもの?

お昼を済ませて、

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デカいガンダムとシャアザクが門番をしているお店に戻って。

いよいよ!筆を使っての、細かい部分の色塗りです!!

筆での着色…子供の頃は、いつもコレで失敗していましたね。ハミ出したり筆ムラが出来てしまったりして、いつもヤル気を失っていたものですよ。

スプレーのおかげで、

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ここまでは非常に上手く塗れています。ここで失敗するわけにはいかない!!

緊張しつつ、30年以上ぶりのプラカラー色塗り…

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緊張のあまり、筆先がプルプル震えている…ああっ!!!

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はっ、ハミ出してしまった!しかもけっこう豪快に!!

…ここまでは比較的うまくいっていたハズなのに。これじゃあ小学生の時と同じではないか!?

 

すっかり意気消沈し、落ち込む僕。なんてこった…

しかし、どんよりとヘコんでいる僕に、店長さんは、

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「大丈夫ですよ、ホラホラ!」と、ハミ出した部分をカッターで削りつつ、

「後で修正しましょう。大丈夫です」と。そして、心強い一言を。

「プラモデルって、失敗を取り返すことができるんですよ。」

そして、

「工夫さえすれば“やり直し”が可能です!」

美しいお言葉。これってまるで『人生そのもの』ではありませんか。

 

そういえば、お店の入り口には

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『成長しようとしている人だけが 壁を感じる』

ううむ、これまたよい言葉ではありませんか!

たしかに、大人になって久しぶりにプラモを前にしてみると、「これ、どうすりゃいいの?」っていう壁だらけでしたが。

先輩たちに教えを乞い、アドバイスをいただき、まったくの初心者だった僕も、なんとかここまで辿り着けています。

この辺の感覚は、社会人になってから何度も味わったことのあるものばかり。

プラモ作りこそ、男の生きザマかも!?

まぁ、横のヒーローらしき人物とお兄さんが誰なのかは存じ上げませんが。

 

そんな風に、ガンプラ作りにそこはかとなく人生を感じたりしているうちに。

いよいよ大詰めの、

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マスキング、そして!文字通りガンプラの顔

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『モノアイ』の塗り方へと、話は進んでいくのでありました。

 

(つづく)

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