「少女漫画が原作」。 この一文が映画の宣伝文句に付くことで、客が何を期待するかというと、おそらく「胸キュン」で
2018/11/02(金)
スコーンの正しい食べ方
少し前に、紅茶のプロの方にマサラ・チャイの作り方を教わったので、今ではもうすっかり、休日の朝は英国紳士気取りです。いや、チャイはイギリスあんまり関係ないんでしたっけ?
しかし、これだけではちょっと寂しい感じもする。やはりいっしょに何かつまみたい、食べ物をちょこっと添えたりしたい。クッキーとか?クロワッサンとかか?
いや、エセ英国紳士としては、ここはやはりスコーンでしょうか。
チャイの作り方を教えてくれたカフェには、手作りのスコーンも置いてあった。テイクアウトもOKだったはず。早速買いに行ってみましょう。
専門家に聞く、スコーンの正しい食べ方
ということで、例の紅茶専門のカフェへ。
手作りスコーン、売ってます。リンゴが入ったのもあるのか…とりあえず、せっかくお店まできたので、
お店で実食してみましょう。マダムおすすめの紅茶と合わせて。今回は“杵築紅茶(きつきこうちゃ)”という、大分県産の茶葉。
「和紅茶(わこうちゃ)」というそうですよ、国産の茶葉のことを。これがとっても美味しかったです!紅茶好きの間でも人気が高まっているそうな。その道のプロのスタッフさんからマニアックなお話を聞けたり、その日の気分に合わせてオススメを出してもらえるのも、専門店ならではの楽しみ。
定番のチョコチップスコーンと一緒に。カップの奥に布切れのようなものが立っていますね、内側にはティーポットが入っています。
ポット内のお茶が冷めてしまわないように被せてあるんだそう。袋状になっています。素材はお鍋を掴むときのミトンのような感じ。ティー・コージーというものだそうです、この袋。
で、前置きが長くなってしまいましたが、こちらがこのお店のスコーン。チョコチップがまるで艶めかしい瞳!誘惑されそう!!さっそくガブリといきたいところですが、
皿にはクリームらしきものとイチゴジャム、そしてバターナイフが添えてあります。「塗りながら食べなさい」ということなんでしょうけれど。
スコーンって高さがあるから、ひと口でガブリとはいきにくいし。パラパラとこぼれるのも、なんだかもったいない気もするし。少し下品な感じもする…どうやって食べるのが英国紳士的なの!?
半分に割って
ということで、紅茶専門カフェのマダムに尋ねてみました。正しいスコーンの食べ方って!?
「アハハ(笑)いえいえ別に、好きなように食べてもらったらイイんですよ。でも、本場のイギリスとかだったら…」
「まず、スコーンの上下を、そんな風に持ってもらって…」
「パカッと割ります。そこに…」
「ちょうどカナッペみたいな感じに、クリームとジャムを塗ってというか“乗せる”ようなイメージで…」
わたしはクリームを先に塗りましたけれど、ジャムが先のほうが良かったですか?
「そこ、実はイギリスでもたまに論争になったりするそうで(笑)まあ、どちらでもOKみたいですよ。クリーム→ジャムでも、ジャム→クリームでも。」
「あとはそのまま。ちぎったり割ったりせずに、そのままガブリと。ひと口だとキツいですよね。2口でも3口ででも。お口のサイズに合わせて齧っていくのが、ひとまずのスコーンの正しい食べ方みたいですね。」
まとめとおまけ
①指でつまんで、横にパカッと2等分する。
②添えてあるクリームとジャムを塗る。順序はお好みで。
③お口のサイズに合わせて、2~3口で食べる。
あらためて文字にしてみれば、極めて簡単に思えますが。僕みたいに意外と知らない人も多かったんじゃないでしょうか?これで恥かかずに済みますよー!
他にも何か、補足みたいなことありませんか??
「本当はクロテッドクリームというのを使うのが正式なやり方なんですよ。ウチの店ではあえて普通の生クリームを使っているんですけどね。」
「それと、これもあくまでもお好みで、なのですが。ジャムもクリームもタップリと使うということですかね?イギリスの人などは日本人がビックリするぐらい大量のクリームやジャム、マーマレードなんかを乗せて食べていますよ。」
じゃあ、こんな感じで、出されたクリームやジャムは使い切るぐらいがベスト?
「そうですね、残っていてもどうせ捨ててしまうことになりますから。お店側の人間としては、こうやって使い切って下さるほうが助かりますし、嬉しいですよね。」
コンビニとかスーパーにもスコーン売ってますよね?買って帰って、お家で食べるときに何かアドバイスいただければ。
「オーブンで軽く温めましょう。あまり温めすぎるとパサパサになってしまうので、しっとり感を損なわない程度に。そして、できれば生クリームとかと、ジャムやマーマレードを一緒に…クリームの代わりにバターもオススメです。それだけで、市販のスコーンも格段に美味しくなると思いますよ!」