前々回、そして前回とテナガエビ釣りのお話をしてきたわけですが… 食べてみたいですよね。新鮮な獲物を
2015/04/21(火)
映画「好きっていいなよ。」を観ました。
「少女漫画が原作」。
この一文が映画の宣伝文句に付くことで、客が何を期待するかというと、おそらく「胸キュン」ではないでしょうか?
「胸キュン」・・・。その甘美な響きは、僕のようなアラサー独男でさえ、心の奥底をグラグラと揺さぶられます。
少しでも自身を奮い立たせようと、近所のレンタルビデオ店にて、震える手で取ったのがこの『好きっていいなよ。』でした。
『好きっていいなよ。』 2014年・日本
監督:日向朝子 主演:川口春奈、福士蒼汰
予告編の動画はこちらです↓
累計部数600万部を突破したという少女漫画『好きっていいなよ。』が原作で、ストーリーはまさに王道の少女漫画。
幼い頃に友人に裏切られて以来、≪友人がいない・つくらない女子≫な主人公“めい”に、学園一のモテ男“ヤマト”が興味を持ち、恋人になり、ライバルが現れたり、心を許す友人が出来たりといったようなストーリー。
ちなみに、“めい”を演じているのは川口春奈、“ヤマト”は福士蒼汰が演じています。どちらも注目の若手俳優です。
ヤマトは、「学校中のかわいい女子とはキス経験済である」という噂が立つほどのモテ男。どこへ行っても女子の黄色い声が鳴りやまないという、僕などからしたら空想上の生き物。
そんな全校の女子の憧れの的が、若干はみ出し者扱いを受けている女子“めい”と恋に落ちる・・・。
「SFか??」と突っ込まずにはいられないのだが、「少女漫画が原作」という結界の中だと許されてしまうから不思議です(´・ω・`)
少女漫画といえば、恥ずかしいセリフ&のた打ち回るシーンが出てくるのですが、本作でもそれらが用意されていました。
そのキス何段活用なんですか?
ヤマトが、恋愛に疎く、何もかも初めてのめいとの会話の途中に、しかも真っ昼間の路上で、
1.「これは、あいさつ程度のキス」
2.「これは、もっと仲良くなりたい人にするキス」
3.「これは、愛しい人にするキス」
といったように何度もキスをするシーン。
( ゚Д゚)
映画には、いつかは自分もマネしてみたい憧れのシチュエーションっていうのがあると思うんです。
例えば、海外TVドラマシリーズ『刑事コロンボ』には、ピーター・フォーク演じるコロンボ警部が、女性秘書のネームプレートを見ながらかなりキザったらしいセリフを言い、そして去り際に「さっきはすみません、普段はあんなキザったらしいマネはしないんですけど・・・」なんて謝るシーンがあります。
「あなたのような素敵な女性の前だから、ついついカッコ付けてしまうんです」ということを相手に伝えようとしてるんでしょうか。
とにかくこのやり取りがカッコよくて、「オレもいつかはあんなオシャレな振る舞いをしよう!」と心に決めてて早数年・・・
この『キス三段活用』は、憧れを超えてもはやジュラシック・パークの世界の出来事のように感じます。
漫画⇒実写映画の限界
現実ではあり得ないストーリー展開・シーン・台詞は漫画だから許されるのであって、実写化はさすがに不自然すぎる気がします。。。
この辺りに『漫画が原作の実写映画』の限界があるのでしょうか?
『キス三段活用』のシーンも、女性が観たならば、また別の感想を持つものなのかも知れませんね。