映像制作のボーダーレスの秘密

ボーダーレス クルマ部
ボーダーレス クルマ部
ご当地情報・東日本編
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

まちがって『トヨタ産業技術記念館』に行ってしまった話【後編】

>【前編】はこちら<

 

フェンダー部分だと思います。

P1330387-0987

タタキ出し、または打ち出しという技でしょうか。なんせ戦前の1930年代の事、板金も職人の手に委ねられて。

P1330388

そうして作られた、トヨタの第1号車『トヨダA1型乗用車』。とても美しい流線型です。ここに至るまでの、豊田喜一郎氏と当時のスタッフさんたちの苦労や熱い思いが伝わってくる展示の数々。

そして…あの“世界のトヨタ”が、まるで町工場のような規模でスタート、1台の車を手作りしたところから始まったんだと知って、あらためて感動したのでした。

クルマの中身を詳しく知れる!

トヨタの歩みを知ることができる展示の数々を見た後は、

P1330432-0987

クルマの“中身”について詳しく知れるコーナーが。これ、セルシオです!

P1330431-0987

車のシャシなんて、丸ごと見る機会はそうそうないですよね。パーツを見ることはあっても。FR車ならではのドライブシャフトもムキダシ。

こちらはランドクルーザー

P1330436-0987

四駆はあまりよく知らないんですけれど、これがラダーフレームですか?

エンジンもどっさり。

P1330406-09876

直6ツインターボの1G-GTEU、ソアラに載っていたアレか!?

P1330413-0987

60~70年代には、世界中の自動車メーカーがロータリーエンジンを研究していたんですよね。もちろんトヨタも。これはそのトヨタ製ロータリー。

P1330414-0987

三角オニギリが見えています。やっぱりコンパクト。

マツダとの提携から、次世代ハイブリッドにはロータリーエンジンが採用されるというニュースもあったりして、奇妙な因縁というか歴史というか。実に興味深い展示でもあります。

そして、これだけは別のコーナーに展示されていました。

P1330531-098

憧れの本体は見れませんでしたが、3Mです!2000GTのエンジン。思っていたよりもかなり小さいです。ボンネット内に納まってるところ、見たいなぁ…

エンジンだけではありません。当然、ミッションも。

P1330421-0987

トルコンと呼びたい、オートマ車用のミッション。

こちらはマニュアルミッション。

P1330425-0987

で、おもしろい展示だなぁと感心したのが、

P1330423-09877

シフトチェンジのメカニズムを目で見ることができるということ。いろいろと知っていたつもりなんですけどね、知らなかったこともいっぱい。勉強になります、本当に。

懐かしの内装なども…

『人や物を運ぶだけ』ではなくなっていった、自動車の進歩。現在では内装にこだわるのも当たり前になっていますが…

P1330520-09876

懐かしのカー・オーディオたち。

P1330524-0987

カーラジオ、いわゆる“ラジオボタン”はコレが由来。使ったことはなくても、古い洋画にはしょっちゅう登場しているので、見たことある人も多いと思います。

そして!

P1330522-0987

出ましたハチトラ!!40代ぐらいの方なら、うっすらと覚えているかも?50代以上の方なら、涙が出るほど懐かしいはず?

簡単に書くとエンドレスのカセットテープみたいな感じ。車内で音楽を聴くために開発されたそうですよ。クルマ専用の音響メディアって、後にも先にもコレだけじゃないかしら?

P1330523-0987

本体の上にちょこんと乗っているのが、ソフトというかカセット。録音も、そして巻き戻しさえもできないんですよね。よく見ると、本体には“TEN”の刻印が。のちの富士通テン(デンソーテン)の“テン”でしょう。このあたりがいかにもトヨタの展示物らしくて嬉しい!

60~70年代に全盛期を迎え、その後急激にカセットテープにその座を奪われた8トラックですが。90年代ごろまでは、学校の校内放送や田舎町の町内放送、あとカラオケなどに使われていた場合もあるので、「なんだコリャ?見たことねえよ!」って世代の人も、もしかしたら、知らず知らずのうちに音だけは耳にしていたかも?

 

P1330518-0987

快適なドライブには欠かせない運転シート。【前編】でも少し触れましたが、中身ってこうなっているんですね!目からウロコ、本当に勉強になります。

もちろんクルマの展示もアリ!

どうやら長久手にある『トヨタ博物館』ほどではないようですが、こちらの『トヨタ産業技術記念館』にも、クルマ本体の展示がありました。

P1330444-098

試作A1型の量産モデル、AA型乗用車

P1330448-0987

漢字で“豊田”のボンネットマスコットが付いてました。1936年に初登場、当時の価格は3350円。ちょっと調べてみたところ、1930年代のサラリーマンの年収が700~800円ぐらいだったようですから、今ならフェラーリの新車を買うような感覚!?

P1330472-0987

1955年製、初代クラウン。

P1330473-0987

この頃はまだまだアメ車っぽいデザイン。それでも、どことなく高級感をすでに漂わせています。現行モデルは今もなおトヨタの旗手的存在。

P1330487-0987

そして、ダルマセリカ!今から50年近く前のクルマとは思えないカッコよさ!

P1330493-0987

ケツがまたエレガントなんですよね。

P1330488-0987

アルミ?いやたぶんホイールキャップ?これが純正なのでしょうか…ダルマは何度も見たことあるけど、たいていはSSRマークⅡが入ってたりするので、どノーマル状態がどんなものか分からなかったりします。

『トヨタ産業技術記念館』、とっても楽しかったです!

クルマの展示は他にもたくさん。

P1330551-0987

今回紹介した以外にも、もっと興味深いもの、おもしろいものもたくさんあったんですけど、紹介しきれず…残念!

P1330440-09877

P1330514-0987

最初は「トヨタ博物館と間違えてしまった…」と、少々残念な気持ちになったりもしたのですが、いやいや、全然そんなことはありません。めっちゃめちゃ楽しめました!!勉強にもなりましたし。

P1330556-09876

小洒落た雰囲気のカフェレストランも。時間なくて寄れなかったのが心残り。

 

新幹線の名古屋駅からも近いので、今回の僕のように「ちょっとだけ時間が空いてしまった!」なんて人には超オススメスポットですよ、この『トヨタ産業技術記念館』。

と言いつつも…もし次回、名古屋に行く機会があったら、その時こそは長久手にあるという『トヨタ博物館』で2000GTを見てみたいなぁと思っております!

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

戌年の初めは“伊奴(いぬ)神社”から!【後編】
下北沢の『農民カフェ』
『東京で一泊2000円台!?旧・山谷地区の激安旅館に泊まって