池島で『チャンポン』を食べそびれ。お腹はすっかりペコペコです。 カーナビで調べてみると、“佐世保まで1時間
2017/07/21(金)
憧れの『ブルートレイン』に泊まろう【前編】
電車好きとか、そういうわけではないのですが。
少し前に、ちょっと変わった宿に泊まったので、ぜひとも全国のみなさんに知ってもらいたいというか、「へーっ、熊本にはこんな所もあるんだね」などと、記憶の片隅にでも留めておいていただければと思い、紹介することにします。
懐かしの列車、ブルートレインに泊まってきましたよ!
そのままの車体が…
熊本県は球磨郡多良木町(たらぎまち)。
熊本市内からだと車で1時間半~2時間弱ぐらい?豊かな緑に囲まれた、風光明媚な街。かつて阪神タイガースやオリックス・ブルーウェーブでエースを務めた“フォークのオバケ”こと野田浩司さんの出身地でもあります。
そんな多良木町の中心部と言ってもいいでしょう、くま川鉄道湯前線の多良木駅すぐそばに停車(!?)しているこちら。
本当に、どこからどう見ても、駅の近くの車庫に停車している電車にしか見えないのですが…
この中がなんと宿泊施設に!
ほんと、鉄道マニアではなくて、ぜんぜん詳しくはないのですが、それでもやっぱり男の子ならテンション上がりますよ。かつて熊本-東京間を走ったブルートレイン『はやぶさ』が、そのままホテルになっているという、
ブルートレインたらぎです!
さっそく乗車…いや、宿泊施設ですから、
まずはフロントへと向かいましょう。
ブルートレインがそのままの姿で!
便宜上、ホテルとか旅館などと書いてきましたが、正式には簡易宿泊施設、いわゆるゲストハウスという感じでしょうか?
バイク乗りや、旅慣れた人にはおなじみのツーリングハウスが一番近いかも?ホテルや旅館ではなくて、本当にただ泊まるだけ、素泊まりの宿泊施設です。
宿泊客みんなで使う“交流スペース”はこんな雰囲気。電車をそのまま使っているので、窓が多くてとっても明るい!ちなみにこの部分はフリーのWi-Fi完備です。
基本的に食事は出ないので、この場所に持ち込みOK。
このテの宿には必須の、電子レンジ&熱湯は当然無料サービス。近所に食堂などもチラホラありましたが、素泊まり宿を使うならやはりコンビニ弁当とカップラーメンなどが雰囲気。あとビールがあればOKでしょう。
ちなみに、宿泊料金は大人1泊3080円。ビジネスホテルに泊まることを思えばかなりお得。旅が長くなれば、宿泊費も出来るだけ抑えたくなるというもの。しかも“ブルートレイン”に寝泊りできるというプレミアムなオマケ感もあるし。
チェックインを済ませて。今回ここを訪れたのが、6月下旬の梅雨真っ盛りの頃。完全にシーズンオフだったせいか、前日の予約でも個室が取れました。
カプセルホテルよりもちょっと広いぐらい?でもカギ付き、完全に個室です。2段ベッドの開放客席と料金も同じ。予約の時に個室を希望すればOKです。ただし、空いていれば、でしょうけど。夜はここで横になります。シーツとマクラあり。
スタッフさん曰く、「若干、手を加えてあるけれど、基本的にはこの電車の現役当時そのままの客室です」とのこと。
もちろん、コンセントもあります。
客室の車窓から。もちろん動かないので、景色が流れたりはしないのですけれど、それでもなんだかワクサクするというか、テンション上がります!!
当時そのままの内装を
個室に荷物を置いて、さっそく車内というか館内を探索。
車内も、この電車が現役で走っていたころのものを、できる限りそのままの形で残してあるそうです。
これは車両の形式を表しているのでしょうか?
オハネ!?意味が分かればもっと楽しいだろうに…電車マニアでないことを少し後悔。
水は出ないようになっていますが、洗面台も当時のままの配置だそうです。
こちらの車両には個室はなくて、
1ボックスに2段ベッドが2つずつ。4人部屋みたいなもの?修学旅行みたいで楽しそう!
でも、上の段に登るためのハシゴのようなものが見あたらない…
よく見ると、窓際に細い棒が。一見、窓の桟みたいに見えます。
この細い棒の両サイドに把手が。
引っ張ると、細い棒がアッという間にハシゴに変身。すごい!省スペース!!
別の車両の窓際に、こんな四角い枠が。スタッフの方に、「これ、何だか分かりますか?」と尋ねられ、
いや…なんだか分からないですね…何ですかこれは?
なんと補助席。流れる窓の外の景色を眺めるためのものだったそうですよ。
これら全て、このブルートレイン『はやぶさ』が現役で熊本~東京間を走っていたときに使用されていた、そのままの設備なんだそうですよ。
ただし、トイレだけは完全にリフォームしてあって安心。もちろん共同使用ですが、とっても清潔。多良木町の名が示す通り、この辺りは質の良い材木の名産地でもあるそうで、おそらくはそのお陰もあるのでしょう、木目も美しい上品なトイレが設えてあります。
このブルートレインたらぎには入浴設備はありません。シャワーもなし。ですが、道路を挟んだ真向かいに、『えびすの湯』という大きな銭湯があるのでご安心を。1泊につき、この銭湯のチケットを1枚もらえる(宿泊費に含まれているそうですが)ので、感覚的には1回タダで入れる感じ。得した気分。
この銭湯がとっても広くて気持ちいいんですよ~!
※料金、サービス等はすべて2017年6月のものです