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2017/04/04(火)
福岡県民がガチでオススメするラーメン屋さんvol.7
ガチラーメンも早や第7弾です。
ラストにバックナンバーをリンクしておきますので、詳しくはそちらをご覧下さればと思います。簡単に説明すると、実際に福岡に住んでいる、もしくは以前住んでいたという方々に、本当に美味しいと思うラーメン屋さんをガチで教えてもらおう!というもの。
ブックマークしていただいて、福岡ラーメンツアーの参考にでもしていただければ幸いです。
ラーメン海鳴
某社にお勤めのFさん。技術系のプロフェッショナルで、福岡支社を助けてくださる心強い味方です。いつもお世話になってます!!
フライフィッシングが趣味だということで、顔写真の代わりにヤマメのお姿を。今度連れて行ってくださいよ~!!
と、そんなFさんは生まれも育ちも福岡市内。これは期待できそう。福岡って、けっこう他府県出身の人が多いので…と、そんなわけで、オススメのラーメン屋さんを教えてもらいたいんですけれども。
Fさん「そうですねー、清川にある“海鳴(うなり)”というラーメン屋さんに最近よく行きますね。“魚介とんこつスープ”なんですけれど。」
夜の清川(きよかわ)。天神からも博多からもそう遠くはない地区です。かつては花街として栄えていたそうですよ。現在も個性的なお店がちらほらと見え隠れする、福岡の穴場的スポットです。
その一角でひっそりと。
福岡のラーメン屋さんは賑やかところが多いのですが、ここは少し落ち着いた店構えです。こういうお店もいいですね。呑んで騒いでの後に、静かに一人で立ち寄りたくなるような雰囲気。
カウンター席中心の小さなお店。一人でも入りやすくて安心。ほぼ満席状態でした。人気のお店みたいです。
落ち着いた雰囲気の中、メニューについて深く考慮…つけ麺も美味しそうですが、最初はやはり『魚介とんこつ』にしましょう。そして『海鳴丼』というのもオーダー。
待つこと数分、こちらがラーメン海鳴の魚介とんこつ!
食べる前から良い香り。海系の芳しさです。福岡のラーメンといえば豚骨スープが圧倒的に多いので、こういう香りは非日常的。ちょっとドキドキしてしまったりして。
白ネギの中に青ネギはらりと。
チャーシューは少し炙られている様子。芸が細かい!この「少しでも美味しいものを」という貪欲な姿勢に感心しつつ、いただきます!!ズズズっ…
福岡正調のオーソドックスな細麺。ですが、魚の風味が加算されていることで、いつも食べているラーメンとは別物のような気がします。
といっても、そんなに魚介スープの味が強いわけではありません。さりとてトンコツを強く感じすぎることもなく。魚介スープをウリにしている所って、ちょっとサカナ感を強く出し過ぎかも?と感じてしまうお店も多いと思うのですが、
ここはちょうど良い塩梅。トンコツのための魚介であり、魚介のためのトンコツという感じ。いっしょに注文した海鳴丼との相性もばっちり。美味しいです!!
このラーメンの美味しさをキチンと伝えるべく、さて、替え玉をして、さらに味の追求を…などと考えながら、ふとお店の外を見ると行列が!どうやら空席ができるのを待ってるみたい。やっぱり人気店なんですね。
■ラーメン海鳴(うなり) 清川店
福岡市中央区清川1-2-8 1F
中洲店もあるそうですよ。福岡ではラーメン屋さんに行列ができることって珍しいですから、この日は慌てて店を出ましたが、今度はもう少し空いてそうな時間を選んで、もうひとつの人気メニュー“つけ麺”をたべてみようかな?
福龍軒
続いて、もうお一方。
お世話になっております某クライアント様。お名前は「本社に許可を貰わないと…」とのことで、Kさんということにしておきましょう。服の汚れを気にされていたので、写真の画素数下げて&モノクロ化。
と、いうことで、どこかオススメのラーメン屋さんはありますか?
Kさん「どこでもいいの?ちょっと遠いけど大丈夫?」
福岡県内ならどこでも大丈夫ですよ!なんせガチですし、まとめ系サイトとかガイドブックなどに載らないぐらいのほうが面白いですし。
Kさん「そう?じゃあ“福龍軒”かな。大牟田だけど。」
大牟田!?まじで遠っ!!
ということで、大牟田市にやってきました。西鉄大牟田駅です。お隣の荒尾市はもう熊本県ですから、福岡県のいちばん南端にある街といえるでしょう。正直、めったに来るところではないような。。。
とはいえ、かつては“炭鉱の街”として全国にその名を知られたところでもあります。近年ではその炭鉱の跡などが世界文化遺産に登録されて、観光地としても有名になりつつあります。
明治時代の日本産業革命を支え、そして終戦後の復興に大切な役目を果たした大牟田の炭鉱。遺された設備や坑口、石炭を運んだ列車などを見ることができます。
駅前になびくノボリに『大牟田名物 山賊海賊 黒ダイヤカレー』。黒ダイヤというのは石炭のことでしょう。でも何故にカレー!?
黒ダイヤカレーもかなり気になるところですが、今日はラーメンです。
駅から歩いて10分ぐらい?大通りから少し入ったところにある、
こちらでしょう、福龍軒。昔からあるお店ということでしたが、なんだかポップでかわいいお店です。でも、チラッと覗くとお客さんがいっぱい。ほぼ満席に近い状態。
中は昔ながらのラーメン屋さんと言う感じで安心。値段もお手ごろ。清酒の欄に“一級”と書かれているあたりに、昭和の喜びが溢れています。
ワンタンメンと迷いましたが、まずはノーマルなラーメン(並)を。
豚骨スープに太目の黄色い麺。地理的にも近い久留米ラーメンの影響下にあるようにも思えますが、香りはそんなに強くありません。
味も福岡市内の豚骨ラーメンより濃い目。とはいえ、濃厚というほどではありせん。見た目よりはあっさりとしています。注目すべきは甘味。前回紹介した八女市の『まるまんラーメン』よりもさらに強い甘さを感じます。
甘みの深いスープに、紅ショウガが良く似合う…と言っても砂糖の甘味ではないんですよね。脂身なのか、豚骨のエキスなのか。旨みに近い甘味という感じ。
スープが旨いので、おにぎりもオーダー。
調子に乗って替え玉も。太目の麺(といっても、全国平均だと中麺ぐらいか?)ならでは、麺自体にしっかりとした旨味を感じます。
その昔、炭鉱での重労働で大汗をかいた男達は、無意識のうちに身体が甘味を欲していたのでは?…と勝手に推測したりして。とにかく、ここ大牟田には福岡市内とは全く異なった“ラーメン文化”が根付いているようです。
■福龍軒(ふくりゅうけん)
福岡県大牟田市不知火町1-6-10
ブログに掲載する許可を頂き、ついでに「このお店は創業して何年ぐらいですか?」と尋ねると、厨房におられた“日本のお母さん”的奥さま方が集まって喧々ガクガク。「たしか、まだワタシが16歳のときに…」などと、おトシがバレますわよ(笑)なキッチン内会議の結果、「だいたい60年ぐらいじゃなかったかな?」とのこと。すっごい老舗じゃないですか!!
●ガチラーメン・BACK NUMBER