>【前編】はこちら< 口当たりのいいダナンの地ビールを飲みつつ。 現地スタッフのハイくん以外の3人、
2016/07/22(金)
ベトナムの釣具屋さんを覗いてきました。(ただし雷魚メイン)-後編
ベトナムの農村でハスの葉がビッシリ張った水路を見て、すっかりライギョ魂に火がついてしまったので、ご当地の釣具屋さんを探すことに。
たどり着いたのがこのお店、
ホーチミン市にある『竿菊釣具店』。
ライギョは普通、ルアーで釣るもの(エサでも釣れるし、昔の釣りの本には“ポカン釣り”なる、生きたカエルをエサにした釣り方が紹介されていたりするけれど、今どきそんなことをやっている人はほぼいないと思います)。
なので、ルアーに強そうなショップ、しかもオーナーさんが日本人だということで、このお店に来てみたのですが。
予想以上の雰囲気。このお店なら、ジャパンスタイルのライギョ釣りをベトナムでも実現できるかも!?
おなじみのタックルたち
ぐるっと店内を見回して。
当然ですが、この『竿菊釣具店』さんはライギョ専門ではありません。
ソルト&フレッシュ取り揃えた、オールジャンルのルアーショップのようです。
まるで日本のオシャレ系バスプロショップに居るみたい。
ラインも充実。ずらっと日本製の糸が並んでいます。
そして…
おおー!メガバスのPOP-Xやっ!値段は日本とあまり変わらない感じ。日本ではおなじみのルアーでも、ここベトナムで見ると、何というか感慨深いものがあります。
そして、やはりソルト系も充実。
あんなに綺麗な海が広がっているんだから、チョイと沖に出るだけで、いろんな魚が釣れるんやろなぁ…
ダイワのチヌ釣り用クランク。恥ずかしながら、まだルアーでチヌを釣ったことがありません。今年こそボーダーレス釣り部で、シーバス&チヌ釣り行きたいなぁ…ただし2名しか部員いませんが。
まるでカフェのような落ち着いた雰囲気に、充実の品揃え。大人のルアーショップです。こういうお店、大好きなんですよね。日本にあったらしょっちゅう入り浸るのになぁ。
などと、ノンビリしているわけにはいきません。今回のお目当ては、あくまでもライギョなのです。
ベトナムのライギョ事情
さらに店内をキョロキョロ…
おーっ!フロッグあるやん!!
depsのスリザークにウィップラッシュファクトリー、そして、
よく見れば奥にはスミスのライギョデントスも。
やっぱりベトナムでもライギョ釣れるんや!これだけ中空フロッグがあるということは、こちらでもやはりカバーゲームを楽しめるということではないのか!
しかし、ちょっとだけ気になる…どちらかというと、フロッグのサイズが小さめなんですよね。ブラックバス用のサイズが中心っぽい?
ベトナムのライギョ事情…
この日、オーナーさんは日本に帰省中ということで、お店にはベトナムのスタッフさんたちしかおらず、僕の拙すぎる英語能力では現地の詳しい釣り事情について尋ねることもままならない…
どうしよう?と困っていたら、お店のスタッフさんが、わざわざ日本にまで電話を繋いでくださるということ。ありがたいです!!
ベトナムの人って、皆さん本当に親切なんですよね。
ごあいさつもそこそこに、早速電話で質問攻めに。「ベトナムでもライギョ釣れますか!?」
するとオーナーさん、電話の向こうから衝撃的な一言を。
「釣れるには釣れますが…日本ほどは釣れないですよ。」
えーっ!?外来魚でもあり(実は北海道などの一部地域には大昔から生息していたという説もあるけれど)、どちらかといえば本国はこちらのベトナムのはずなのに!?
おまけに「釣れてもサイズは小さいですよ。」とのこと…マジかっ!?
簡単にいうと、“ライギョ”というのは『スズキ目タイワンドジョウ科』に分類される魚の総称(というか、日本での一般的な呼び名)で、世界中に何十種類もおり、中には成長すると1メートルを超えるものもいれば、大人になっても20センチ程度にしかならいものもいたりして。
その中でも、ベトナムではいわゆる中型種、日本でいうところのライヒーなどがメインであるとの事。40~50センチぐらいがアベレージサイズということでしょうか。
ベトナムで使われている、ライギョ用のフロッグ(?)
ボディは中空ではありません。ウッドかな?かなりハードです。
スカートを捲ってフックを覗き見すると、
いちおう上向きダブルフックですが、固定されていません。ヒックリージョー的な懐かしのワイヤーガード付き。そして、これでもか!と言わんばかりの巨大なカエシ。そうそう、ベトナムではライギョを食べちゃうんでしたよね。
オーナーさん曰く「ベトナムはターゲットが豊富です。バラマンディーやチヌ、それにキノボリウオ(!)なんかも釣れますし。別にライギョにこだわらなくても…」とのことですが。
いや、せっかくベトナムに支社があることですし。これからも出張する機会はあるでしょうし。見たいんですよね、彼の地での、ライギョの可愛らしいお顔を!!
いつかは必ず…
今回は初めてのベトナムだったこともあり、現地での釣り情報収集(とくにライギョ系)に時間を割いてみたわけですが。
■ライギョ(スネークヘッド)の中でも、中型種がメイン。
■ルアーを見た感じ、ヘビーカバーよりもオープンな水域に居そう(川とか?)
■ルアーで狙える魚種は多いので、他の魚を中心に狙ったほうが楽しめそう?
一見するとあまりワクワクしない情報ばかりのようですが、しかし、これは間違いないようですね。
■ベトナムにも確実にライギョは存在する。そして釣れる!
いろいろとアドバイス下さった、ベトナム・ホーチミン市の『竿菊釣具店』のみなさま、本当にありがとうございました!!
“郷に入れば郷に従え”という言葉もありますし、これまでの経験上、その土地に合った釣り方を実践すべきなのも、よーく分かっているつもりです。
それでも、僕がこれまで楽しんできた、ベニャベニャのグラスロッドを使ったトップウォーター・チヌのヘチ釣り(たぶん前打ちとかになりそう?)・そしてライギョのヘビーカバーゲーム。この3つの“ジャパンスタイル”がベトナムで通用するのか?試してみたくて仕方ありません。
次回、ベトナムに出張する際には、“実釣”の報告もしたいと思います!