>前編はこちら< ベトナムの農村でハスの葉がビッシリ張った水路を見て、すっかりライギョ
2016/08/19(金)
ワットポーにお参りしてきました【後編】
ワットポーの涅槃仏。
下に少し写っている観光客の方をサイズの目安に。どうですかこの大きさ!
どうしても、その大きさや金色の輝きに目を奪われがちですが、
このお顔。とても穏やかで優しい、それでいて媚びることのない力強さ。大らかなお心で、参拝する僕たち、そしてタイの国民を見守って下さっているように感じました。
足の裏も。
仏足石というのは見たことありますが、本物の仏様の足の裏を見せていただくのは初めてかも!?やっぱり“土踏まず”は無いのだなぁと感動。
そして、もう一つ見落としてならないのが、
壁に描かれた絵の数々。仏教に明るくないのが残念です。おそらくは、何かの物語について描いたもののように思えるのですが…
でも、たとえ意味が分からなかったとしても、美しさや素晴らしさは充分に感じ取ることができるのでした。
おもしろい(?)お賽銭
お寺に仏像があれば、なにかお供え、またはお賽銭を…と思います。
ここワットポーのお賽銭は、面白いシステムといえば語弊あるかも?ですが、
涅槃仏の背中側に、このような“両替所”があって、ここで20バーツを細かい硬貨にくずしてもらいます。
そして、ズラっと並ぶ、
このお椀状の鉢の中に、硬貨を1枚ずつ投入しながら歩く…
108個の鉢があるそうですよ。これはやっぱり煩悩の数でしょうか。
日本のお寺でも、お賽銭は煩悩を捨てるため、というのが基本ですが(もちろん宗派や、その解釈の仕方によっても変わるでしょうが)、このワットポーも同じなのでしょう。いや、タイのほうがインドやネパールに近いし、仏教の歴史も深いでしょうから、こちらが本家のはず。
小さな女の子も、お賽銭を鉢にチャリンとお供えしつつ歩いています。
…有名なお話ですが、いちおう念のため。
タイでは、小さなお子さんの頭を撫でるのは厳禁です。
バンコクの人たちは観光客慣れしていますし、写真に撮られるのも大好きだったりするので、カメラを向けても物怖じしないどころか、場所によっては子供たちが集まってきたりもします。でも、頭を撫でたり髪の毛に触れたりするのはヤメておいたほうがいいと思います。
実際のところは、一般に言われているように厳密なものではなく、世代や、その子供との関係性などによってはOKなところもあるみたいですが、少なくとも外国人である、僕たち日本人が無作法に行う行為ではないようです。
…と、少し話はズレてしまいましたが。
お賽銭の列が終わると、そこに大涅槃仏の後ろ姿が。
お堂の出口も目の前にあります。
庭園も素晴らしい!
涅槃仏について語られることが多いですが、
敷地内の庭園を歩いているだけで楽しいです、ワットポー。
目に入るものすべてが美しい!
写真好きな人にとってはたまらない場所なのでは?
日本のお寺で見る狛犬よりも、むしろ沖縄のシーサーっぽい?アジアの親近感。
境内にはたくさんのネコが住み着いている様子。
どのネコも痩せていて、動きがシャープ。
そして、絶妙に人に慣れていないのだった…顔見せてよ。。。
ガイドしてくださった方は、しきりと「ハスを撮りなさい」と勧めてくれます。
たしかに仏教には欠かせない、大切な花ですよね。
美しすぎる仏像といっしょに、せっかくなので記念写真を。
ガイドしてくれたタイ人の方にカメラを渡し、真面目な顔でポーズを取っていると、「笑って、笑って」とファインダー越しに笑顔を強要される…
どうもこの国では『写真=笑顔』が当たり前みたい。さすが微笑みの国です、タイ王国!!
丸1日楽しめる!ワットポー
最後に、これがおそらくは本殿だと思うのですが…ガイドさんも、日本語は日常会話レベルだったので、“本殿”や“ご本尊”の意味は通じなかったみたい。ムズカシイですね、日本語。
涅槃像よりも、さすがにこちらは厳粛なムードです。僕たち外国人は正座して手を合わせるぐらいでしたが、タイの人たちはひれ伏していました。間近で写真を撮るなんて許されないような、畏れ多いような気になってしまう…
帰りがけ、出口近くのお土産屋さんを覗いて。
この日は時間があまり取れなくて、実質3時間ぐらいの参拝だったのですが、甘く見すぎていましたよ、ワットポー。
周辺には、例えば“暁の寺”ワット・アルンやワット・プラケオなどもありますし、それに、このあたりはタイ古式マッサージの本場なんだそうですよ。
もっと時間を作って、朝から丸一日、この周辺で遊べばよかったと激しく後悔。
BTS(バンコクの電車)や水上タクシーを利用するのもそんなに難しくなさそうでしたし、何といってもバンコクはアジアを代表する一大観光都市。けっこう日本語も通じましたし、僕のような中学生レベルの英語でも、思いのほか現地の方々とコミュニケーション取れたりしましたので、
タイの皆さんと直に触れ合える、ローカルな旅も悪くないかも?…地元の人しか行かないような屋台で、50円もしないような謎のミンチ肉(!?)を食べる僕。
「お腹壊すかも?」と少々心配でしたが全然問題なし。とっても美味しかったです!!
ちなみに一応念のため。バンコクでは『コンビニでトイレを借りる』というような風習はないそうです。その代わり、公園など人の集まるところに“有料の”公衆トイレがありますので、そちらを利用すべきとのこと。
有料といっても、僕の見たところ、チップを払うという感じでしょうか?
「公衆トイレはだいたい5~6バーツぐらい。きれいなところはもう少し高いときも。でも金額が足りなければ、タイ人ははっきりと“足りない”と言ってきますので」だそうですよ。