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2015/06/30(火)
武蔵と小次郎の決闘の地!『巌流島』ってこんなトコロでした(後編)
歴史小説ファンなら一度は訪ねてみたいであろう場所の一つ、『巌流島』。
そして、昭和プロレスファン、アントニオ猪木信者にとっても“聖地”である『巌流島』。
山口県下関市の『唐戸桟橋』から10分ぐらいのところにある巌流島に、いよいよ上陸です!
意外と小さい?巌流島
船を降りて、ついに島への第一歩。
おぉ~!ちゃんと立て看板には『巌流島』と書いてあります。間違いない!!
この島、一般的には『巌流島(がんりゅうじま)』と呼ばれていますが、『船島(ふなしま)』が正式な名称なんだそうです。
佐々木小次郎が創始した剣術の流派『岩流』にちなんで、『巌流島』と呼ばれるようになったとか。
かつては人の住む島だったそうですが、現在は無人島です。
うーん、天気が良ければもっと気持ちイイんでしょうけれど、それでも充分に潮風が心地良です!
辺りを見回すと…
ん!?何だろか、あれは?
おおっ!この場所がまさに“決闘の地”なのかっ!!
…世代を超えて愛され続けている小説『宮本武蔵』。新聞小説ということもあって、当初は200回ぐらいの連載で終わる予定だったんですよね。
それが、あまりの人気に1000回を超える長期連載になったのですが、話を延ばすことが決まっても、吉川英治さんは「最後の場面は巌流島で」と譲らなかったそうです。
なるほど!そんなエピソードも納得のロケーションだっ!!
…などと、がんばって自分の気持ちを盛り上げようとしていたんですが。
実は、船を降りてからこの『決闘の地』まで、まだ歩いて5分もかかってないんですよね。
「あれ?もう目的地に着いちゃったの?」っていう…なんというか、あっけない感じ?
僕はまだ宮本武蔵やアントニオ猪木に思い入れがあるので、それなりには楽しめていますが…もし、そういうのに関心がないのに連れて来られちゃった人なんかは、一体どう思うんでしょうか??
そのまま舗装された道を歩くこと5分弱ほど、
小高い丘の上に、
おぉ!一騎打ちする2人の漢!!
リアルな銅像!しかし…
急いで近付いてみると、
武蔵と小次郎の、実にリアルな銅像が!
ご覧ください、この小次郎の刀の握りを。
普通の握り方ではないですよね。これはまさに『燕返し』では!?
しかし、写真を何枚か撮ったら、もうやることがない…
すぐ近くの浜辺に目を写すと、
武蔵が乗ってきた伝馬船の模型も置いてありますが、正直、ううむ…
猪木とマサ斎藤の決戦の地は?
ちょくちょく触れていますが、この『巌流島』は、武蔵と小次郎が決着をつけた場であり、そして、僕にとってはアントニオ猪木とマサ斎藤が一騎打ちを行った場でもあるんですよね。
1987年のことでした…僕はまだ中学生でしたね。観客は入れず、ほぼノールールでの試合。2時間を超える死闘…あぁ、熱かったなぁ昭和プロレス。
武蔵と小次郎にまつわる物はひと通り見て回ったので、残すは猪木と斎藤がどこで戦ったのか?なのですが。
周りにいる人たちに「猪木とマサ斎藤が戦った時のリングって、島のどの辺りに組んであったんですか?」と聞きまくってみたところ…
皆さん「えーっ、そんなことあったの?」とか、「うーん、聞いたことないなぁ」っていう答えが返ってくるばかり。
ようやく、僕と同世代の方から、「あーっ!ありましたねー、猪木が斎藤に篝火をぶっつけてねー」というお言葉が!
その方と2人で、「たしか猪木は森みたいなところから出てきたよね?」とか、「テレビ中継のオープニングの空撮では、リングの左側が海の近くだったよね?」などと、記憶を手繰りつつ…
おそらく、島の西側にある、この芝生の広場が戦いの場ではないか?という結論に。
『行けばわかるさ』という猪木イズムを体現してしまった…やっぱり、ちゃんと下調べしてから行くべきでした。
まとめ
・一周するのに徒歩で20分ぐらいの小さな島です。
なので、「丸々1日空けて巌流島を満喫しよう!」という楽しみ方よりも、「せっかく下関まで来たんだから、話のタネにちょっと行ってみようか?」ぐらいの、軽い気持ちで臨むほうが良いと思います。
・島内に売店などはありません。飲み物などは持ち込んだほうが良いでしょう。
トイレはキレイなのがありますのでご安心を。
・アントニオ猪木とマサ斎藤の試合は、地元ではあまり語られていないようです。
おかしいなぁ、あの試合の中継があった次の日は、クラスの男子がこぞって「昨日観た!?猪木とマサ斎藤!」って話題にしていたのに。
なので、そこからさらに何年後かに行われた、馳浩vsタイガー・ジェット・シンの巌流島対決は、もっと誰にも知られていないと思います。
ちょっとネガティブ?な情報っぽくなってしまったかもなのですが、島に渡るまでの時間(片道約10~20分ぐらい)を入れても、『巌流島』は1時間半あれば満喫できる歴史スポットです。
そして…
帰り際にやっと念願の2ショットが撮れたっ!
この宮本武蔵さんと佐々木小次郎さんのナビゲーションを聞くだけで、『巌流島』渡航の値打ちは充分にあると思いますよ!!