せっかく中国地方まで来たのだから、SNSなどを通じて海外でも有名になってる、見事な鳥居の神社を見て帰りたいんです
2018/03/16(金)
カメ好きの西の聖地(?)『姫路市立水族館』【前編】
少し前、兵庫県姫路市の手柄山公園内にある『手柄ポート』が閉店する話をしましたが(3月25日までです!)。
同じ敷地内には、こちらも52年の歴史を誇る水族館があります。せっかくなので、久しぶりにチラッと寄ってきました。
リニューアルした水族館
水族館といえば、海に近いところに作られるのが一般的ですが。
こちらが姫路市立水族館。全国的にも珍しい、山のてっぺん近くにある水族館です。
もうひとつ、この水族館には特徴があります。それは、「カメ推しがスゴイ!」ということ。甲羅のある、あの亀です。案内の看板にも、生まれたてのカメが。
初代の館長さんが日本を代表するようなウミガメの専門家だったそうで、その流れなのか、昔から館内いたるところにカメの展示が。カメ好きにとっては『西の聖地』といえる水族館だったのです。東はどこか知らんけど。
とてもキレイになってます!2011年にリニューアルオープンしたそう。昔は薄汚れていて暗い、何かのあやしい研究所のような、実に味のある建物だったんですけどね。
今どき水族館の入館料といえば、大人2000円ぐらいは当たり前ですが。さすが市立、家族で訪れても家計に優しい低料金。
おっと!以前は“姫路市民の黒歴史”と囁かれていた姫路モノレールを堂々の展示!!いやいや、とってもいいことだと思います。50年前には未来に夢があったんだよ。
入館料を払い、ワクワクしながら入場。最後に来たのは15年ぐらい前です。カメ大好きなので、小さい頃からしょっちゅう来てたんですけどね。
“新館”と書かれているほうへ。
フナやムギツクやアブラボテなどなど、兵庫県ではおなじみの川魚たち、いわゆる“ニッタン”(日本産淡水魚のことです)の混泳水槽。身近な里山の生き物を展示。
コイ。あくまでも個人的な意見ですが、日本固有種の水の生き物に最大のダメージを与えているのは、ブラックバスでもブルーギルでもなく、増えすぎたコイじゃないかと思っています。昔はクマやニホンカワウソやミサゴ、そして人間などが獲って食べていたからバランス取れていたんでしょうけれど。
こちらは川のコーナー。アマゴやニジマスなどが混泳しています。
いいですね、日本の魚たち。今はまだ地味ですが、繁殖期になるととってもキレイな色になります。熱帯魚のようなカラフルさではなくて、いかにも和風なほんのり薄化粧に。婚姻色を帯びたタナゴなどは、本当に美しいんですよ…で。カメはどこ行った?
いよいよ!?
リニューアルとともに、すっかり普通の水族館になってしまったのか?ここまでカメの姿はナシ。カメの姿がない姫路市立水族館なんて、姫路市立水族館じゃないよ!
ようやく、混泳水槽の中にイシガメとミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)の姿を発見。でもこれだけじゃ、街のペットショップと変わらないし。
壁面もポップというか、普通に楽しい水族館みたいになってます。
リュウキンでしょうか。キレイです!
オヤニラミ。実物はそんなに大きくありません。よく見かけるのは10センチ以下のもの。ヒレの先がオレンジ色してて、とっても美しい魚ですよ。
『池の水ぜんぶ抜く』では完全に悪役扱いのライギョ。兵庫県ではもうすっかり珍しい魚になってしまいました。
岩陰からひょっこりとスジシマドジョウが…と思ったら、これはサンヨウコガタスジシマドジョウという、岡山県~広島県あたりにしかいないものだそう。淡水魚の区分は難しい!!
たしかに、これらも嬉しいですよ。好きだし。でもなぁ。
なぜかジャンボタニシ大量増殖展示中。これはちょっと面白いけど…昔の、リニューアル前の独特の雰囲気を知っているものにとっては、物足りなさみたいなものも感じずにはいられない。
しかし、そんな中。隅っこのほうに、いよいよこの姫路市立水族館らしいコーナーを発見!
のそのそと動いてるケヅメリクガメ!
しかも2匹!28歳で体重63キロのリクくんと、17歳で52キロのゴンくん。かなりの大きさです。すでに大きめの庭に放し飼いしないといけないようなレベル。
ちなみにこの2匹、触っても別に怒られたり咎められたりはしません。
ただし、トラブルは自己責任で。柵の周りにはコワいめな看板が貼ってあります。昔から姫路水族館ってこんな感じ。スタッフさんのOKがもらえれば、生体でも貴重な展示物でも、けっこう自由に触れられたもんです。
ちょっと懐かしかったので、スタッフさんに「昔はもっとアチコチにカメが展示されてましたよね、カメカメしてましたよね?」と話しかけてみると、「あー、ここは新館なんですよ、カメの展示なら“本館”のほうに行ってもらえれば。」ホンマけ!?
カメたくさん!
他にもいろいろと、兵庫県の生き物が展示されていたのですが、
「カメは本館に」という言葉を聞いて、急いで移動。
やっぱり、姫路市立水族館はこうでないと。はめ込まれたパネルがすでに亀。
室内の壁面には、
カメの剥製がズラリと。オサガメやアルビノのアカウミガメなどなど、めっちゃ貴重なものも。ちょっと怖いけど、剥製って。
そして、一見無造作に転がっているようにも見える、
カメの甲羅。これ、本物です。しかも…
ランドセルみたいに背負えます!