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ご当地情報・西日本編
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牛骨スープのヤミツキ系『下松ラーメン』はいかが?【前編】

さて、いきなりですが…ラーメンのスープといえば?

代表的なのは、豚の骨からダシを取った“トンコツスープ”でしょうか。他にはトリガラとか、最近では魚介系をウリにしているお店も多いですよね。

しかし、今回ぼくが紹介するのは『牛骨』牛の骨から取ったダシで作るラーメンです。

 

ご当地ラーメン界では全国的にも珍しい牛骨系ラーメン。そんな、牛骨ダシの味にこだわり抜いているのが、山口県下松市の下松ラーメンです!

山口県下松市とは?

山口県の南東に位置するのが下松市。地図で見るとこの辺りです。

地図の右上(北東)に広島市が見えます。広い広い山口県の瀬戸内海側、広島県寄りの地域です。

山口市内からも少し距離があります。市内から少し離れたこの地で、独自の進化を遂げていったご当地ラーメンこそが、牛骨・醤油ベースの『下松ラーメン』なのです。

…ちなみに、『下松』と書いて「くだまつ」と読みます。

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よく「しもまつ」とか「したまつ」などと読み間違えられたりするそうなので、一応念のため。

JR下松駅に降り立って…

JR山口駅から電車でおよそ1時間半ぐらい?新幹線の停まる新山口駅からだと1時間ぐらいでしょうか?

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ローカル線にノンビリ揺られて到着するのが、この『JR下松駅』です。

この駅を中心に、半世紀以上も前から地元の人達に愛され続けている、牛骨ベースの下松系ラーメン店が点在しています。

後から知ったんですが、

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この下松市には新幹線を作る工場があるのだとか。

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“笑いと花と童謡の街”でもあるそうですが、正直言って、駅前にもかかわらず、あまり人通りが多いとは言えないような…ブームも定着して一般化しつつある『ご当地ラーメン』ですが、牛骨ラーメンをPRするような看板もチラシ類も見当たらず。

とはいえ、その辺りに、逆に好感が持てたりもしますね。あまり地元興しの宣伝に使われたりしていないところが、本当の名物っぽい感じがします。

下松ラーメンの代表格『紅蘭』

下松駅から、ほんのちょっと歩いて…見えてくるのが赤いノレン。

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下松ラーメンの代表格的存在『紅蘭(こうらん)』です。50年以上の歴史を持つ、下松ラーメンの元祖的存在です。大人気のお店!

開店間もない朝11時ごろにお邪魔したのですが(開店時間は朝10:30~)すでにほとんど満席状態。なので、店内の写真は自粛しましたが、木目を活かしたキレイなお店です。

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お持ち帰りもあるみたい。

店員さんによると、この下松ラーメンは稲荷ずしと一緒に食べるのが定番なんだとか。

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なので、さっそく注文。ツヤツヤしていて美味しそう!!

で、ラーメンを待つこと数分…

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これが『下松ラーメン』です。見た目は普通の醤油ラーメンとあまり変わりません。ですが、スープを一口飲んでみると、その違いに驚きます。これまで味わったことのない、独特のラーメンです。

牛骨を使ったスープだから、焼肉屋さんのテールスープに近い?いや、それよりももう一段、甘味と、醤油の風味が強いです。いろんな具材を煮込んだ後の、“すき焼き”の残りを、上質のテールスープで割った感じに近い?そのぐらい、深い旨味とコクが口の中に広がります。

 

麺はこんな感じ。

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ストレート中麺、やや太めでしょうか。コシも若干強めです。スープの甘味と醤油の風味とを、やや太めの麺がしっかりと受け止めて、ちょうどイイ感じの調和っぷり。

そこに、お店の方オススメの稲荷ずし…最強のコンボです。お稲荷さんの強めの甘味がラーメンのほんのり甘味を打ち消して、牛骨スープならではの、独特の風味と旨味を表舞台に引っ張り出します。別のラーメンを食べているかのような錯覚に!

 

ほんのりとした甘味と、独特の牛骨風味。深い旨味とコク。これはクセになります。ヤミツキになりそう!!

 

【後編】はこちら

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