>パート【1】はコチラ< 『オタクの聖地』になっているというウワサの、わが地元・神戸市長田区。 たし
2016/03/03(木)
俳優・タレントを目指す人に!柴右衛門タヌキ様(前編)
日本には『芸能の神様』として祀られている神社も多いですね。
関西なら“天神さん”こと大阪天満宮、関東なら浅間神社とか?
今回は、全国的にはあまり知られていないかもしれないけれど、俳優・タレントを目指すなら、ぜひここもお参りしておきたい、穴場的な“芸事の神様”を紹介しましょう。
兵庫県の淡路島にある洲本天満宮。
そこに祀られている「柴右衛門狸(しばえもんたぬき)」さまです。
淡路島へ…
明石海峡大橋を渡り、淡路島へ。
途中、東浦ターミナルパークという道の駅へと立ち寄って。
名物のタコの姿焼きを。
写真では分かりにくいですが、かなり大きなタコです。
ドカンと一匹まるごと姿焼き。
店員さんがハサミを使って切り分けてくれます。
かなり肉厚なので、見た目以上にボリュームあります。
一匹で2~3人前ぐらい?ビールが飲みたくなる味です。
そのまま国道28号線を南へ行くと、
『洲本温泉』の看板が見えてきます。
しっかりと、
タヌキの絵が描いてありますね。
柴右衛門狸とは?
柴右衛門狸にまつわる昔話・エピソードは、
瀬戸内海を中心に、さまざまに言い伝えられています。
以前、僕が聞いた話だと――
昔、淡路島に柴右衛門という狸が住んでおりました。柴右衛門は時々人間に化けて人々を驚かせるというイタズラをしたりはするものの、困っている村人を助けたり、お祭りのときには陽気で賑やかな腹太鼓を叩くなどして、村の住民たちにとても愛されていました。
この柴右衛門、タヌキなのにお芝居を観るのが大好き。
時々、人間の姿に化け、大阪へと繰り出しては、大好きなお芝居を観ていたのですが、ある時、入場料の中に木の葉が混ざっていることに気が付いた関係者が柴右衛門を捕らえ、殺してしまったそうです。
これを聞いた淡路島の村人たちは、柴右衛門狸の死を悼んで、祀ることにしたそうな――
ネット上には、この柴右衛門狸のお話が何パターンも出ていますので、もっと詳しく知りたい方はググってみてください。
この出来事を哀れんだ関西の役者さんたち、例えば藤山寛美さんや片岡仁左衛門さんなどなど、超大物の俳優さんたちが私財を投じたことから俳優・役者、タレントを目指す人たちの神様と呼ばれることになったようです。
現在、その柴右衛門狸が祀られているのがこちら、
洲本八幡神社です。
巨大なご神木も
八幡宮ですから、以前、この『ボーダーレスの秘密』でも紹介した、
大分県の『宇佐神宮』の分社でしょうか。
鳥居をくぐらせてもらい、さて、お手水を。
とても凝った作りの水神さまです。
あまり大きくはないけれど、威厳を感じます。さすが国生みの島の神社よ。
正面の門をくぐらせていただき、中に…
すぐに目に入ってくる巨大なクスノキ。
幹周り7メートル近くもある、まさにご神木です。
境内、至るところに
古木のクスノキや松がそびえており、
この神社に健康と長寿のご利益があるというのも頷けます。
これが柴右衛門さま!
いよいよ本殿へ。
こちらは高潔な佇まい。
にしても、この下がり松、実に見事です。
パンパンとお参り。
「どうか売れっ子の俳優になれますように!」…ではありません。
こちらは『洲本八幡神社』の本殿です。
八幡さんですから、基本的には武神です。
演技力向上にご利益があるかどうか…
じゃあ、知る人ぞ知る“西の芸能の神様”柴右衛門のタヌキさまってどこよ!?
と、境内をキョロキョロすると、
はい、バッチリと目が合いました。こちらが柴右衛門さまです!?
(つづく)