京都・大阪と並ぶ“三都物語”のひとつ、兵庫県の神戸市といえば 以前に紹介したルミナリエとかベイエリ
2017/01/13(金)
織田信長が神様!京都の『建勲神社』(後編)
台座の木瓜紋(もっこうもん)を見て、
信長公の神社に来たんだなぁと、しみじみ実感。
狛犬の傍らにはこの神社の由来が掲げてあります。
嫡男である織田信忠も合祀されているそうです。応仁の乱で荒れた京の都に文化と平穏を取り戻し、さらには広く西洋にも目を向けた織田信長自身の実績についても記述されています。
平和をもたらす神であり、そして『復興』や、もしかしたら海外進出、留学なんかにもご利益あるかもです、建勲神社。
拝殿には武将の面々が
と、気持ちが引き締まったところで拝殿へと。
豪奢な飾りはなく、とてもシンプルな、清々しい拝殿です。
建築の知識がなくても、見ただけで「おおっ!すごい建物!!」と感動できます。ちなみにこの建勲神社の境内にある建築物のほとんどが、国の有形文化財に指定されているそうです。
拝殿の内部をよく見てみると、
なにやら人物画らしきものが。
拝殿とはいえ、あまりジロジロと覗き込むのも、写真を撮りまくるのもどうか?と躊躇したのですが、いちおうパシャパシャと2~3枚ほど…
お侍さんの絵のようです。後で神社の方に尋ねてみると、これは三十六功臣という、織田信長に付き従った武将の中から選ばれた36名を描いたもので、スペースの関係上、そのうち18名を額に入れ飾ってあるのだそうです。
描いたのは森本後彫さんという方で、なんとあの池田信輝(恒興)の末裔!清洲会議にも出席した、信長麾下の名将中の名将。歴史好き、戦国武将好きにはたまらない拝殿なのではないでしょうか?
落ち着いた庭園
拝殿の奥にはもちろん本殿。
これは神門でしょう。ここからチラッと見える、さらに奥にあるのが本殿。
本殿こそ、私のような者がジロジロと覗き見るなんて畏れ多いことなのですが、せっかくなので1枚だけ写真を…信長公の逆鱗に触れぬうちに。
参拝を済ませて、また境内入り口の近くまで戻り。
もう何度も書いていますが。本当に、そう大きな神社ではありません。でも、塵ひとつ落ちてないぐらいの手入れの行き届きぶり。
植木の剪定ぐあいもちょうどいい感じ。
松葉は少し多い目に残してる?いや、京都の冬は寒いし雪も積もるから、これぐらいがちょうどいいのかも。個人的にはあまり梳きすぎるよりも、このぐらいのほうが好きです。お庭全体の緑も少なくなる時期だし。
境内を後にして、この神社がある船岡山(ふなおかやま)も散策することにしました。
ちょっと見にくいかもしれませんが、
建勲神社はこのように船岡山の中に建てられています。山そのものが鎮守の森の役目を果たしているよう。【前編】でも軽く触れたように、応仁の乱のときはこの山の周辺に西軍が陣を張っていたそうです。
そう高い山ではないので、
登山道というよりもハイキングコースといったところ。
さすがにこの時期は、寒さのせいか草木も縮み上がっていますが、
春や夏は力強く青々と茂っているんだろうなぁ…京都は歴史のある街であり、しかも盆地という地形のお陰もあって、外来植物の進入が少ないのだそうですよ。日本の原風景がそのまま残されているということでしょう。
今から550年ぐらい前は、ここが応仁の乱の舞台となっていたとは到底思えない、静かでのんびりとした山道。
ここが頂上なのでしょうか?少し開けた場所がありました。京の町を睥睨。天下人の視線って、こんな感じだったのかなぁ?
などと、大殿気分を味わって下山…といっても、登山というよりハイキングという言葉のほうがピッタリの小山ですから、疲れるというほどではありませんでした。
麓に戻って、
いわゆる摂末社があったので、そちらもお参り。
庶民の味方、お稲荷さんのようです。どうぞ今年もボーダーレスを宜しくお願い致します!
おまけ・建勲神社の御朱印帳
ということで、今回は初詣も兼ねまして、織田信長公が神として祀られている、京都の建勲神社にお参りしてきたわけですが。最後に“おまけ”を。
ブームもすっかり定着した感のある“御朱印帳”、
もちろんこの建勲神社でも御朱印を頂くことができるのですが、こちらのオリジナルの御朱印帳がなかなかイカツい!
どうですか!?表紙に力強い『天下布武』ですよ。
信長イコール“かぶき者”という勝手なイメージもあったので、あえての桃色を選びましたが、少々デザインが異なる黄色や黒色もありました。
御朱印帳はどうしても女性向けっぽいデザインのものが多いのですが、この建勲神社のものなら、割と男性でも抵抗は少ないのでは?
ちなみに御朱印は2種類。1つ紹介しておきましょう。
これまた神社の境内同様シンプルですが、躍動感と力強さを感じます。いかにも信長様の御朱印といった感じか。
そして…御朱印を頂くと、隣のページに色移りしないよう、たいていの神社では無地の真っ白な紙を挟んでくださるものですが、この建勲神社はさすがです。
紙の隅っこで、さりげなく信長さまが褒めて下さいます(笑)