>パート(1)はこちら< これも意外と知られていませんが、山口県は温泉王国でもあります。  
2017/06/09(金)
秘境のラーメン屋さん in山口県
山口県の奥地にあるという、行列の出来るラーメン屋さん。好きモノにはかなり知られた存在なので、前から一度行ってみたいと思っていたものですが。
ついに念願叶いました。中国地方に出張したついでに巡礼してまいりました。
中国自動車道を徳地インターで降りる。
「あのへん、何にもないよ。田んぼぐらいしかないですよ。」山口県民の方に聞いていたのですが、まったくその通り。高速道路のインター降りてすぐなのに、車もあまり走っていません。
しかし!
あるじゃないですか~看板が。このいなか屋こそが、山奥の秘境にあるのに連日行列が途絶えないと評判のラーメン屋さん。
国道489号線を、看板の案内に従って右折。
聞いていた通り、というか、聞いていた以上に、
な~んにもない、田舎の山道という感じ。あるのは時々民家と、
あとは田んぼばかり。道は広くて車でも走りやすいですが、真冬は雪が積もったり凍結したりすることもあるそうです。ラーメン食べに行くなら今のうちに。
ごくたまに、農作業をしている方をお見かけするので、ラーメン屋さんの情報などを収集しようと近付いてみると、
柴犬がジャレてくる!かわいいやつめ。
しかしキミ、放し飼いかい?リード付いてないし。さすが山奥。
ふと足下に目をやると、そこらじゅうにツクシが生えまくっているし。
都会とは全く違う時間が流れているかのような場所で、ホントにこんなところにラーメン屋さんがあるのか?と少し心配にもなりますが、
道中のあちこちに、このようなお店への案内板が立っていますので、道に迷ったりすることはないでしょう。ほぼ一本道ですし。
そんな、ローカル線ドライブを楽しんでいると、
見えてきます。いや、“感じる”といったほうが正確か。
お店の建物が分りやすく存在しているというのではなく、
なんにもない山奥の農村なのに、大勢の人がウロウロしていたり、空き地という空き地に車が大量に停められていたりして。
それと、
こんな風にノボリや看板がたくさん設置されていたりして、
ラーメン屋さんがどこにあるのかはよくわかりませんが、とりあえず「この辺りにお店がありそう」ということだけは感じ取れると思います。
開店間もない午前11時過ぎに到着したというのに、もう駐車場は満車状態。あいかわらずお店の入り口がどこのか?よく分らないまま、とりあえず人だかりが出来ているところに近付くと、
並んでます並んでます、
噂通りの行列状態。東京では当たり前のことですが、車でしか来れない辺鄙な山奥なのに、これははっきり言って異様。
大勢のお客さんたち、それに植え込みなどの障害物が多くて、お店全体の写真を一枚に収めるのは困難だったのですが、
古い農家を改造したお店みたいです。
入り口こんな感じ。
いわゆる“土間”を活かしたようなレジ&待合。有名人のサインぎっしり。
まあ小1時間ぐらいは並ぶのだろうなぁ、仕方ないなぁとノートに名前を記入し、しばらく大人しくしていると、「お一人様でしたら、カウンターの狭いお席でよろしければ…」と優先的に案内してもらえてラッキー!
ソロ活動していると、たま~にこういうコトありますよね。
席に案内してもらって、メニューをチェック。ノーマルの『御所野らーめん』が500円と、大人気有名店なのに意外とリーズナブル。(※価格は2017年4月のものです)
周りの先客さんたちを見渡してみると、セットメニューを頼まれている方が多いようだったので、ここは自分も『御所野らーめん+Aセット』をオーダー。
狭いカウンター席だったし(優先してもらえたので当然)、なにせお客さんで満席の店内、あまり写真を撮りまくるわけにはいかなかったのですが、
近ごろ多い、おしゃれな古民家○○というのではなくて、どちらかというと“清潔な大衆食堂”という雰囲気。気取った感じはありません。居心地はとてもいい…
などと考えているタイミングで運ばれてきました!お待ちかねの御所野らーめん+Aセット。本当に狭いカウンター席だったので、唐揚げとおむすびが見切れてしまいましたが。
鳥ガラベースの醤油味スープでしょうか。琥珀色ってこのこと?口にする前からすでに、上品なテイストが感じられます。
極細に近い細麺。少し柔らかめです。
そしてスープ。
醤油に鶏ベースなのでしょうけれど、あとは何でしょうか?野菜の旨味なのかなぁ?上品で上質。ラーメンのダシというよりも、まるでレストランで出てくるスープです。とってもアッサリとしていますが、深いところに美味しさが潜んでいる感じ。
がっつり満腹になるラーメンも大好きですが、ご馳走と呼びたくなるような、こんなラーメンもいいですね。我々がいつも食べているものとは別カテゴリーに入れたほうが良さそうな。
元々、洋食のシェフだった方がキッチンを務められているそうなので、他のラーメンとは違う、独特の丁寧さを感じましたよ。ステーキも食べてみたかった!!
■いなか屋
山口県山口市徳地深谷598
お店までの道中は、かなり端折って紹介しています。国道からまあまあ距離もあるし、カーブが多い上に、ラーメン屋さん帰りの対向車もかなり来るので、お店に行かれる方は気を付けてくださいね。
そうそう、唐揚げも絶品。ジューシーすぎ!やっぱりセットメニューを頼んで正解でした。
…というわけで。また一つ、行っておくべきラーメン屋さんをクリアしましたね。次はどこへ行きましょうか?
我々のラーメン巡礼の旅は、まだまだ続くのでした(あくまで予定)。