ひさしぶりに東京を離れてお仕事してきました。 大阪への出張だったので、空き時間に京都まで足を伸ばしてきまし
2018/05/08(火)
あやしい『水車の里』in山口県【前編】
3年ぐらい前だったか、仕事で山口県を訪れた際、地元のスタッフさんと雑談中、「山奥に“水車の里”っていう、あやしい場所があるんですよ。」という話になった。
“あやしい”という言葉についつい惹かれてしまう我ら、さっそく行ってみよう!ということになったのだけれど。その時は真冬だったので、山道の凍結を恐れて近寄ることが出来なかったのだった。
今回、久々に中国地方に立ち寄る機会ができたので、その“あやしい”水車の里とやらを調査することにしたのだった。
湯野温泉の近くに…
山口といえば、以前紹介した伝説的心霊スポット『七つの家』や、怪談『耳なし芳一』の舞台になった赤間神社など、あやしい場所の隠れ名所だったりするのだけど。
今回の舞台は、周南と呼ばれる地域にある湯野温泉郷の近く。ちなみに“湯野(ゆの)”です。同じ山口県内にある“湯田(ゆだ)温泉”とは全然別の場所。
戦国時代からの歴史を誇る、いわゆる古湯。
なかなかに味わい深い、ちょいと侘びた温泉街。
スナックゴルゴ。営業しているのかどうか、我々には調べる術もありません。
ちなみにこの街、夏目漱石の『坊ちゃん』の主人公のモデルといわれる弘中又一さんの出身地でもあるそう。川べりに銅像があります。
どうでもいい話ですが。
<出典:amazon>
映画・ドラマ・アニメ等々、様々に映像化されている『坊っちゃん』ですが、1980年にフジテレビの単発テレビアニメとして放送されたこのバージョンが、個人的には超イチオシです!
キャラクターの原画はルパン三世のモンキー・パンチ。監修は出崎統に作画は杉野昭夫という『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』などでおなじみ、アニメ界の名コンビ。美術には『のだめカンタービレ』や『カリオストロの城』、『少女革命ウテナ』などの小林七郎。声優陣も超一流揃い。
デューク・エイセスが歌う主題歌も素晴らしいんですよね。DVDはかなり入手困難ですが、今では動画配信サービスで観ることもできるみたい。ごく稀にレンタルにも置いてあったりしますので、原作まだ読んでない方は、コレから入ってみるのも良いかも。
話がそれましたが。坊っちゃんの主人公の銅像がある湯野温泉から、県道27号線を北の方角に車で移動…
県道192号線と交わる、信号もない交差点の片隅に『水車の里』への案内が。
矢印通りに左折すると、
『大型車 この先通行困難』という、なんともいえない標識。
そして、そのすぐ近くには、
『狂い咲きサンダーロード』に登場するバトルロイヤル広場的な廃屋。
倒れたタンクはまだ理解できるけれど、こんな山奥になぜ船が?この廃墟群も気になるところですが、今回の目的地はあくまでも『水車の里』。先へと進むことにします。
山道を…
細い山道。たしかに大型車は通行困難そう。
3ナンバー級の車でもキツいかも。軽自動車でもギリギリといった感じ。
ガードレールの先は谷間というような、スリリングな道も。
日常生活ではなかなかお目にかかれない、こんな看板もあったりして。途中で大雨に遭っても引き返せないと思うのだけれど。
いちおう田んぼも民家もあったりするけれども、人の姿をみることはほぼありません。
こんな細い道ですが、これも県道27号線。ちなみに、途中からはスマホも完全に圏外になります。久しぶりに目にしましたよ、携帯の圏外って。
もちろん、地図アプリなんて使えないし。人は通らない(たまにイタチとかタヌキ的な動物が道を横切る)ので、「この道で合っているのかなぁ?」と、不安にかられたりすることもあるのだけれど、
絶妙なタイミングで、こんな案内板が目に入ってくるのでヒト安心。
これが水車の里か!?
相変わらずの山道、
突然に現れる、誰が何のためにセットしたのか意味不明な風船に恐怖を感じたり。
ちゃんとガス入っているみたい。本当に何の意味があるのか。
写真を撮りながらの行程だったので、正確な時間は分からないのだけれど、おそらくは麓から車で20~30分ぐらいの道のりかと。
少しだけ、開けた場所に到着。傍らには『七つの家』を思わせる、何やら謎めいた小屋。廃墟化しています。
そのすぐそばには、
『恋塚』とだけ書かれた幟。一切の説明は無し。しかし、さらにその傍らに、
水車ですよ、水車!小さなせせらぎに小気味よく回る水車が…しかし、これ、直径1メートルちょっとぐらいか?そう大きくないというか、ぜんぜん小さいし。しかも1個だけか?
『水車の里』というぐらいだから、もっと何基もの水車がグルグルと回っているのだろうと思っていたのだけれど。
こういうのが立っているので、まあ、ここが目的の『水車の里』で間違いはないはず…
少し先に進むと、ちょっとした駐車スペースらしき場所と、ひとやすみできそうな小さなベンチとテーブルが。景色は悪くないですね…の、その視線の先に、
かかし?それともオブジェ的な何かか?よく分かりませんが。
いちおう、水車らしきものもあるし。あれが『水車の里』のメイン会場でしょう。近付いて、もっとよく見てみたい!
けもの道的な、下へと降りていける小路があったので利用。周囲には民家もあり、中から大ボリュームのテレビの声らしきものも洩れ聞こえてくるのだけれど、誰も出てこないし。後で声かけてみましょう。とりあえず水車だ。
マムシの1匹や2匹ぐらいは普通にいそうな草むらをかき分けて近付いてみる。何やらごちゃごちゃしていますが。とりあえずは人の手で作られたようなモノがあちこちに。
水車もあります。こちらはなかなか大きいサイズ。ぜんぜん回る気配ないけど。
そして、それらを見守るかのように、
どのへんに水車の里テイストがあるのか分からない、というか、西部劇とかに出てくる“吊るし首”っぽい何かが。